2008年12月3日水曜日

Blog移行のお知らせ

MITの留学終了に伴い、Blogを移行します。

http://tokyomit.blogspot.com/

今後は、東京での生活を中心に記録していきます。

2008年12月2日火曜日

日本へおかえりなさい

日本時間12月2日に、東京に帰ってきました。

ボストンからワシントンD.C.を経由し成田へ向かう便で帰国しました。そしてワシントンD.C.から成田まで13時間ぐらい飛行機に乗りましたが、そのとき体格の大きいアメリカ人に囲まれて、圧迫されて、エコノミー席が、プチエコノミー席になりました。合計で4時間ぐらい寝たかもしれません。それ以外の起きてるほとんどは仕事をしていました。しかしせっかく飛行機に乗ったので、何か映画を見ようということで、Fred Clausという映画を見ました。Kevin Spaceyの演技が嫌らしくて好きですね。

家にも無事に着いて、留学はようやくこれで終わりです。Blogは移行予定なので、しばしお待ち下さい。

2008年11月30日日曜日

No special training

アメリカに特別な教育プログラムが存在していて、それを受けると、能力が大幅にアップするという気持ちでアメリカの大学院にくると、肩透かしをくらうかもしれません。なぜなら僕のように4ヶ月間留学する人に向けて、何か特別なコースがあったわけではないからです。研究室は自由でトレーニングはないし、授業は全くない、英語をあまり話さずに、そして何も研究をせずに生活できてしまいます。

1.研究室
(a) 先生
基本的にアメリカの研究室の先生は、あまり管理しないそうです。僕が所属していた研究室の先生は、子どもが生まれたばかりで、週に2回しか学校に来ていないこともあって、先生との接点はあまりありませんでした。子どもが生まれる以前から、全く学生を管理しない先生だそうです。ということで、特別に何か教えてもらったことはありません。

(b) 研究室の仲間
基本的にみんな個人行動をしていました。研究室の仲間で一緒に食事に行ったりすることは、非常に珍しかったです。朝来たときや帰るときに、わざわざ仕事を中断させて挨拶することも稀です。みんなの仕事を邪魔しないようにとの考えです。そして、いつまでもダラダラと研究室で話していることもありませんでした。話すときは、研究室の外で話していたような気がします。これも日本と全く違うかもしれません。

(c) 研究室教育
僕のいた環境では、待っていたら、向こうから教えられることもありませんでした。自分で考えて、人を選んで聞いていく必要がありました。「研究の進め方」、「仕事の進め方」、「文書の書き方」、「デバイスの設計方法」を教えてもらったことは皆無です。こういうのは、日本だと、待っていても、教えてくれることがありました。そういう意味では、日本の方が丁寧なのかもしれません。

(d) 研究室ミーティング
一般的な研究室では、1年に2, 3回自分の研究を発表するぐらいだそうです。毎週ミーティングの度に発表する必要がある研究室というのは、かなり珍しいようです。その珍しい研究室とは、日本出身のMITの先生のところだそうで、その研究室はMITの学生には、人気がないそうです。僕の研究室は、アメリカでもめずらしいことに、研究室でのミーティングは全くないそうです。アメリカに来るまで気が付いていませんでしたが、ミーティングの回数が多いのは、アジア的なものなのかもしれません。

2.授業
僕のビザだとMITの授業をとれないタイプのものでした。そして強制で何かの授業をとらないといけないこともありませんでした。クリーンルームに入るために、Web上でのトレーニングはしましたが、それだけです。

3.英語
(a) 英会話
ネイティブの友達は作りにくく、英語を長時間話す環境を構築するには、少しエネルギーが必要です。ネイティブの人が、「英語がうまく話せない僕のような人」と付き合う義理がないからです。加えて、授業もないので、短期で留学する人にとって、英語がネイティブの友達は非常に作りにくいです。何も手を打たなかったら、英語を話さないままに時間が過ぎていきます。僕の知り合いのボストンにいる日本人は、MITに来てから1年間、実験ばかりしていて、ほとんど英語を話さなかったので、英語力も上がらなかったそうです。

(b) 英語の授業
MITには、英語があまりできない人を対象にした英語の授業はありませんでした。どこかの学校に行かない限り、英文法、英単語、英作文、英文読解、リスニング, etc.の授業はないです。


留学して、何かを学びたいと思うなら、主体的に動かなければいけません。MITの僕のいた環境は、みんな自由に個々人で生活しており、日本にいたとき以上に自分から動き出さない限り、何も変わっていきませんでした。アメリカに来て、アメリカで一人で孤独に生活していると、何も得られないので、注意が必要です。この環境の中で、僕は何を得て、何が変わったのでしょうか?客観的な数字があって、留学の達成度をはかってくれるテストがあると便利ですね。

2008年11月29日土曜日

Bostonの水族館、New England Aquariumで、不思議な生き物たちに、出会った

昨日は、友達とBostonの水族館、New England Aquarium へ行ってきました。 入場料は大学生で$17.95もしました。結構高かったですが、変わったものをたくさん見られたので、行った価値はありました。動画をたくさん撮りました。その中から、不思議な動きをしていると思ったものを、6つ厳選してアップしておきます。

Cuttlefish(イカ)です。誰かの発音入り。

Turtle(亀)です。これも誰かの発音入り。


Balloonfish(フグ)です。

Seahorse(タツノオトシゴ)です。

Ray(エイ)です。

最後は謎の魚です。

なぜこの動きをしているのかものすごく気になるところです。

2008年11月28日金曜日

英語漬け

僕はボストンにいたときは、英語を使う時間をできるだけ増やして、英語を勉強しました。英語を使う時間を増やすために、種々の方法で、日本語でのやりとりを減らしました。極端なぐらい日本語で話すのを避けていました。ただ日本は好きですし。日本を避けているわけではありません。

そうした理由は、アメリカに来たときに、全然英語が分からなくて、この英語力では死んでしまうし、不利益を被ると思ったからです。なので生き残るためには、急速に英語力を上げる必要がありました。その英語力を上げる目的を達成するために、行動に反映させました。

具体的に英語力を上げるために、以下のことをやりました。まず英語話者の人と積極的に関わるようにしていました。そのためにあまり日本人との集まりには参加しませんでした。その回数は、多くて月に1回ぐらいでした。そして日本語の情報源を減らしました。邦楽は聴くのを完全に止めました。さらに日本語のテレビ、ドラマ、映画、アニメ、本は見ないようにしました。全部それを英語に変えました。日本語のソフトウェアも減らして、英語にしました。

結果としては、そうすることで英語力も上がったと信じています。しかしこれだけ努力しても、アメリカ人や周りの留学生に比べると、英語はまだまだ本当に下手なままです。悲しいことに、僕は4ヶ月間アメリカに住んでいて、英語がうまくなった、英語がうまいとは、ただの一度も言われたことがありません。みんな正直ですね。英語は、アメリカに住んで英語漬けの環境にしたとしても、うまくなるには5, 6年はかかりそうです。

2008年11月27日木曜日

アメリカにいたときの毎日の食事

僕のアメリカにいるときの食事は、偏食といえるかもしれません。

毎日よく食べているのは、以下のものです。ベーグル、フォー、チーズ、豆腐、ヨーグルト、りんご、トマト、たまねぎ、人参、ひよこまめ、鶏の胸肉、シーチキン、ソーセージ、スープ、水、豆乳、コーヒーとかです。かなり厳選していまして、これで通常摂取量の8割は占めています。あまり面白くはないのですが、そういうものを食べている限り、食べて疲れることはありません。外食すると、リズムが崩れて、疲れてくるので、かなり気を付けています。人と会うとき以外は、外食はしません。

今までいろいろなアメリカ料理にチャレンジしてきましたが、基本的に、アメリカ料理を食べるのが苦手なままです。まず量が多すぎます。そして野菜とスープが少なく、肉が多いのも苦手です。ハンバーガーもピザもポテトもあまり好きじゃないのです。また油っぽいもの、甘すぎるもの、甘い飲み物が多いです。消化するのに疲れたり、血糖値が急激に上がりすぎるのが気持ち悪く感じます。

僕の場合は、物足りないと思うぐらい少なくて、もっと素朴な感じのものの方が好きです。また少食な人と外食に行くのは、疲れなくて非常にいいですね。

日本人宅でThanksgiving dinnerを食す

今日は韓国人と一緒に、日本人の家へ、Thanksgiving dinnerを食べに行きました。友達の韓国人に「一緒に行かないか?」と誘われたからです。彼の車に乗って、ボストンの西側の街に行ってきました。彼の奥さんも一緒でした。

まず失態したのが、急に(今日の朝)呼ばれていったのと、今日はThanksgiving dayでお酒を売っている店がやっていなくて、何も買わずに出かけたことです。家に、人にあげられるものを置いていなかったのです。しかしパーティーに呼ばれたときは、何かを持っていくべきでした。うーん。もっと先読みする力があれば…。

参加者は、10人いまして、香港人が1人、韓国人が2人、ロシア人が1人、日本人が6人です。こういうときの会話は英語+日本語です。集まっている外国人が日本好きなので、ときどき日本語になります。さすがにみんなアメリカに数年間住んでいたのもあって、英語が非常に滑らかです。それに比べると、僕はまだまだだなあと実感しました。スピードも遅く、発音も悪いですし、使える表現も少ないです。日本に帰国後も、もっと英語の勉強が必要です。

さて食べたものは、アメリカの伝統的なThanksgiving dinnerを再現できているような気がしました。メインは、七面鳥1羽分20ポンド(=9 kg)をオーブンで焼いたものです。ソースはクランベリーソースです。味は、風味が思ったより少ない感じがしました。鶏肉の方がおいしいような気がしました。他にはハッシュドビーフやマッシュポテト、チーズケーキ、パンプキンケーキもありました。それぞれはおいしかったです。ですが、理由はよくわかりませんが、食べた後に、ものすごく疲れてきました。僕の身体には、合わないのかもしれません。そして量が多いので、結局10人で食べても、大量に余ってしまいました。

アメリカから帰る前に、伝統的なThanksgiving dinnerが経験できて、とてもよかったと思います。日本で食べるのは非常に難しそうです。誘ってくれた人と、作ってくれた人には感謝です。

2008年11月26日水曜日

昔在籍していた研究室の話  気合でゴー!

大学の研究室は、研究室を運営している先生の性格次第で、どのようにも変わります。僕は今までで、共同研究をしたことが多いこともあって、裏の事情まで含めて10研究室ほど知っています。先生の性格が異なる以上、研究室のシステムはそれに応じて異なります。僕はその中でもよく思い出すのが、僕が学部・修士時代のときに3年間在籍していた研究室のことです。その研究室を、一言で説明すると、先生が根性の人だったので、気合で実験ばかりする研究室でした。例えばどんな特徴があったかといいますと、以下の特徴がありました。
  1. 何か実験で確かめようとしたとき、全パターン試してみるしかないだろうと、先生はいつも言っていました。
  2. 「口より手を動かせ、手を」という哲学を持っていました。何かあったときも、調べるより、まず実験する。考えるより、まず手を動かすことを指示する先生でした。当然ですが、手を動かした学生の方が評価されていました。
  3. 勉強会を学生同士で企画してやろうとしたとき、勉強するのは意味がない、と先生が強く主張していました。
  4. 土曜日に公式のミーティングを入れて、大学の研究室に来ることを要求していました。
  5. 毎週ミーティングがあって、学生は毎週進捗を発表することが要求されました。
  6. 基本的に学生は主に実験をしてデータをとるだけでした。英語論文が書けなくても、先生が書いて投稿していました。
  7. 先生は、3日で博士論文を書き上げたそうです。通算で、その話を5回ぐらい聞きました。
  8. 平日は夜の11時まで、加えて土曜日も夜まで先生は働いていました。
これはですね、先生が気合重視をしていて、先生の気合で物事がうまくいっていたから、まさに研究室もそのような体制になったわけです。やはり人間なので、一度それでうまくいくと、その成功体験を元に、すべてをこなそうとする傾向があります。これは貴重な1パターンで、非常に得難い経験になりました。

僕は研究室を移動したので、以前いた研究室のよさとわるさを含めて客観的に見られるようになりました。もし客観的に何かを見たいのであれば、複数のモノと比較する必要があります。その意味では、研究室を移動するのはお薦めです。

実験補助体制の違い

アメリカの方が実験を手伝ってくれる人が多いです。もちろん手伝ってくれる人が多い方が、成果(論文)は出しやすいです。例えば僕が見てきた、バイオ系の研究室と、共用のクリーンルームの例をあげます。

バイオ系の研究室では、ガラス器具を洗ってくれる人や、よく使う溶液を作って棚においてくれる人がいます。また細胞の培養を代わりにやってくれる人もいます。

共用のクリーンルームでは、基本的に汎用の試薬やワイプ等はなくならないよう、スタッフによって管理されています。さらに廃液は勝手に排出してくれます。試薬がなくなった場合は、電話をするだけで、なくなった試薬を運んできてくれます。装置のメンテナンスもする必要がないです。

その一方で、日本の研究室は、実験を手伝ってくれる人があまりおらず、使う人自身で色々な物事を管理する必要があります。これでは、日本人がたとえアメリカ人と同じ能力だとして、同じ時間だけ働いても、同じ成果(論文)にはつながりませんよね。労働時間が長くなりやすい要因の一つですね。

物に苦しめられる日々 (段ボール探しとクロネコヤマトでの発送)

今日の朝、アメリカのクロネコヤマトを利用して、自分の荷物を、日本に向けて24.5 kg分発送しました。別送品という扱いで送りました。段ボール探しから始まって、荷物を梱包して、税関審査用に書類を埋める作業は、結構時間がかかりました。

まず宅急便を送るために箱が必要でしたが、自宅には、十分な箱がありませんでした。それで荷物が入りきる段ボールを近くのスーパーに行って、もらってきました。Amazon.comで買ったときについてきた箱では小さくて、その中に全ての荷物が入りきらなかったのです。

朝7時に起きて、段ボールを取りにいきました。昨日の夜にスーパーに行ったら、「段ボールは全部機械でCrushされたので、ないよといっていて、朝の7時なら千個はある」と言っていました。それで朝にスーパーに行くと、その時間帯は、品出しをしている関係で、大量の段ボールがありました。店員に、適当に、「Turkey(七面鳥)の段ボールがそこにあるよ」といわれたけど、血がついていたのでやめて、無難なScottの箱になりました。大きさは3辺合わせて140 cmぐらいでしょうか。

それからその段ボールを使って、一生懸命梱包していたら、あっというまに朝9時になり、クロネコヤマトの人(日本人)が自宅にまで受け取りに来てくれました。これは頼んでいた時間きっかりです。取りに来てもらえるのは、だいぶ楽ですね。僕より先に帰国した韓国人は、彼の友人に頼んで車を使って、配送センターまで運んだそうなので。

25kg制限のところを、24.5kgで通過しました。体重計を持ってきていて、ちゃんと測ってました。主要な内容物は、本です。28冊もあります。細かい服を、梱包材に使いました。他に少し面倒くさかったのが、実験用品です。

クロネコヤマトの人曰く、実験用品は例え安全なものだとしても、税関審査にひっかかりやすいとのことです。シリコンウエハーを送るといったら、会社に問い合わせていました。そして正直に熱収縮チューブと書いておいたら、括弧書きで、プラスチックのチューブになりました。こういうときは正しさよりも、無難な方を書くべきですね。

書類を埋めたり、税関を通過するときの説明を受けたので、30分程度かかりました。費用は、全額で$196でした。その場でクレジットカードで払いました。カード社会は便利です。

昨日と今日は梱包と発送で、大量の気力を使ってしまいました。引越しのときは、とくに物の取り扱いに苦しめられますね。所持品がもっと少なかったら、時間と気力をこんなに使うことはなかったはずです。これからも引越しすることは確実なので、もっともっと持ち物を減らす必要があります。逆に言うと、引越ししない人は、物がなかなか捨てられないのかもしれません。

2008年11月25日火曜日

大遅刻と生活のリズム

今日研究室のみんなとランチを食べに行きましたが、大遅刻してしまいました。研究室で11:30に会う約束だったのに、自宅で12:00まで寝ていました。そこからダッシュで研究室に向かいましたが、着いたのが12:30で、一時間も遅刻してしまいました。非常に申し訳ない気持ちになりました。これは僕にとってはかなり珍しいことです。アラームを2回セットしたのに、全く起きもしなかったのです。

原因は、変則的な睡眠スケジュールとカフェインです。まず午前1時に寝付いた後、一旦午前3時に起きて、家に来ていた妹を4時にタクシーで送り出しました。その3時から4時の間にお腹が空いたので、コカコーラZeroを飲みましたが、カフェインが大量に含まれていたので、目が冴えて、眠れなくなってしまいました。それで8時まで起きていました。8時に寝て、それで昼の12:00まで目を覚ますことはありませんでした。しかし、日々のリズムが狂うときは、信じられないミスを起こしやすいですね。

意識していませんでしたが、人との約束を守るためには、規則正しい生活が重要ということです。なので今後の対策は、できるだけ生活のリズムを保つということです。カフェイン飲料を飲まずに、すぐに寝られるよう考えておくべきでした。今後大失敗しないように、約束がある日は、いつもよりも生活のリズムを保てるよう心がける必要がありそうです。

アメリカのいいところは、食べ物を分け与えることに対して懐が広いところです

アメリカのいいところは食料が豊富にあって、食べ物を分け与えることに対して懐が広いところです。

MITでは、何かイベントがあると、タダでご飯やお菓子が出ます。セミナーが昼にあるとランチになって、3時ぐらいにあるとお菓子、夜にあるとディナーになります。このイベントに、何か厳しい受付があるわけでもなく、参加資格も厳密には問われません。

MIT内のタダでご飯が食べられる場所の情報を配信しているメールマガジンもあるそうです。それらのイベントを渡り歩けば、食費が全くかからない生活も可能です。

また大量に注文したものが、余ることも多く、消費するために、余ったピザやケーキ、クッキー、チーズ、コーヒーなどがMITの廊下の机の上に置かれているのも頻繁に見ます。道行く人が何か食べているので、そこに食料があるのが分かります。先生が食べられなかった大量の食料が、研究室のキッチンに置かれているのもありふれた光景です。学生ですら、セミナーで食べられなかった大量のお菓子を置いていきます。

アメリカで、食べ物があんまりおいしくないかもしれないのと、太る可能性が増えることを除けば、気楽でいいですよね。他者に食料をあげることに関して、とても寛容です。

一方で、日本の大学では、何かを食べるのにもっと敷居が高いです。たまにタダのご飯が出るぐらいで、その頻度はもっと低いです。また僕は、日本には、「働かざるもの食うべからず」という思想があると感じています。何も貢献していない人は、食べてはいけないという潜在意識があります。廊下の上に、自由に食べてよいという食料が置かれているのを見たことがありません。珍しさのあまり、もし置かれていても、怪しくて食べられないですね。食べ物を分け与えるという点では、懐が狭いのかもしれません。

2008年11月24日月曜日

クロネコヤマトに集荷を依頼する

アメリカのクロネコヤマト電話をして、今週の水曜日に日本宛荷物の集荷を依頼しました。金曜日に集荷を頼もうとしていましたが、今週の集荷はなんと水曜日までです。(つまり明後日!)そして水曜日の朝9時に集荷しにきます。今週は、木曜日からThanksgiving Day(感謝祭)という祝日なので、いろいろな施設やサービスがお休みになります。今日、月曜日に問い合わせておいてよかったです。

Thanksgiving Dayに加えて、アメリカのヤマトは土日も休みです。なのでアメリカのヤマトは、日本のヤマトに比べると、恵まれた生活を送っている感じがします。僕は土日も祝日も休んだ方が余裕のある生活ができると思っているので、休みの観点からは、アメリカで働くのもよさそうですね。

今日と明日で全部荷造りしないといけないので、いろいろと回収してきます。ほんの少しだけ慌しくなってきました。

2008年11月23日日曜日

Netflix退会

帰国も近づいているので、3ヶ月近く利用して、Netflixを退会しました。短い間でしたが、Netflixには、概ね満足しました。

Netflixのいいところは、3点です。オンラインDVDレンタルの特徴である、レアなDVDがそろっている点です。そして借りにくいDVDは殆どなく、新作以外は、リストに登録したDVDの一番上から順次発送されてくる点です。さらに1度に3枚借りられるプランで、月に$16.99なので、割安感がある点です。

Netflixを利用する上での問題は、配送と処理です。うまくタイミングを合わせないと、返却から次のDVDを受け取るまでにすごく時間がかかります。その理由は、アメリカの郵便が日曜日は全く配達と集配をやっていないのと、Netflixが土日は配送作業をしていないためです。例えば、金曜日に郵便ポストに投下すると、自宅のポストで受け取るのが、次の火曜日になります。
なぜなら

  • 金曜日に郵便ポストで配送すると、
  • 土曜日にNetflixへ到着しますが、土日は配送作業はやっておらず、
  • 次の月曜日がNetflixの配送作業
  • 火曜日に自宅ポスト到着

になるからです。

一方で、もし木曜日に郵便ポストに入れると、金曜にNetflixの発送作業、そして自宅のポストで受け取るのが土曜日となります。この木曜と金曜、ポストに返却する一日の差が、大きな差となって現れてきます。

この配送と処理の問題の欠点を差し引いたとしても、アメリカに中長期で滞在される際は、利用してみるのはお薦めです。北米版のDVDには、日本語の字幕と吹き替えはついておらず、意地でも英語で見て聞くしかないという状況で、英語の勉強にもなりますしね。

2008年11月22日土曜日

アメリカでのポスドク

アメリカでは、大学院生のときにトップクラスの雑誌に、成果を2,3報載せた人は、大学で先生になれたりするようですが、大多数の人は、ポスドクを経験した後に、先生になります。そして先生になったとしても、いつ首になるか分からず、勝ち残るための厳しい競争が、十年以上続いていきます。

さてMITにいる友達が博士課程を終わった後、ポスドクで働こうとしていまして、色々と先生に問い合わせたり、ポスドクの給料を提供してくれる組織に、応募しています。まだ彼は博士号をとっていませんが、博士号をとる半年以上前から、すでに応募を始めています。

僕は、まず給料が気になってしまうので、その彼に、「アメリカのバイオ系のポスドクの給料はどのくらい」、と聞きました。年収3万~4万ドルと言っていました。僕はもっと高いことを期待していましたが、それだと日本円で年収300~400万円の勘定です。これを聞いて、お金の観点からは、アメリカにバイオ系の研究室にポスドクで行くのはためらいました。なぜなら、このアメリカのバイオ系ポスドクの給料と比較して、日本の工学系のポスドクの給料は、年に600万円ぐらいと、もっと高いからです。給料が低いのはかなりのモチベーションダウンですね。

僕の感覚としては、博士号を持っていて、それで300~400万円の給料だとすると、結構低いと感じます。なぜかというと、その給料で、ボストンで暮らすと、家賃でかなりの額を持っていかれて(一人暮らしすると月に15万円ぐらいかかる)、貯金もあまりできないからです。アメリカで産業界にいったら、もっと短く働いて、もっとお金が稼げますね。同期と賃金を比べたときに、自分一人だけ給料が低いと、ちょっと嫌になるはずです。これでは、アメリカ人で研究者になりたい人が減り、留学生が研究者になる構図になるはずです。アメリカで移民が止められないのは、安い給料で働いてもらう人を受け入れて、残りの層が楽をするためだと聞いたことがありますね。なるほど。

しかし近年では、その給与にも関わらず、バイオ系では、結構な数の人が、日本から、アメリカでポスドクになるために、渡米していると聞きました。その理由はおそらく3つあります。1つめは、ポスドクの供給過剰で、ポストの空きに対して、応募者が多すぎるから。2つめは、アメリカの方が成果を出しやすいから。3つめは、アメリカでの経験がアピールポイントになるからです。工学系からバイオ系には来ない方がいいと、複数のバイオ系の人に諭されるぐらいなので、結構競争が厳しい世界のようです。

楽しい仕事をしようと心がけるのも大事ですが、そろそろお金を優先することも大事に思えてきました。その両方が達成できる戦略が思いつけば、一番よいのですが、なかなか簡単にはいかないようです。

IKEA製品に囲まれたお部屋

今住んでいる部屋は家具付きの部屋で、そこにおいてある日用品と家具、ほとんど全てのものがIKEA製品です。例えば、20点近くある食器のほとんど全てはIKEA製品で、ベッドもIKEAですし、ランプもIKEAです。これだけIKEA製品があると、よさとわるさが短い生活の中からでも見えてきます。

IKEAのよいところは、シンプルさです。無駄なものが省かれていて、モノトーンなので、同じ色調でまとめやすいです。値段の安さも魅力でしょう。(実際に僕が、買っていないので知りませんが、IKEA船橋を見る限りでは、値段は安いと思います)

IKEAのわるいところは壊れやすさです。とくにガラスの割れやすさは致命的です。卓上ライトを絨毯の上に30cm落下させただけで、外側のガラスケースが割れてしまいました。ガラスコップの上に棚からテフロンのフライ返しが落ちただけで割れました。あまり堅くないものと衝突させたときに、ガラスが割れてしまうのは、ちょっと嫌かな、と思います。

IKEAで日用品をそろえると、IKEAが壊れやすい以上、すぐに補給できる体制を整えておく必要があります。安さとシンプルさが魅力ですが、製品の寿命がそれほど長くないので、壊れたらすぐ新しく買い直す必要があり、買い物の頻度が高くなるのが問題かもしれません。

2008年11月21日金曜日

実験も一段落

一応留学期間中に、目標としていたことができて、実験も一段落しました。今週中に結果が出たのでうれしい限りです。

今回の勝因は、

  1. 問題発見と解決のプロセスが早くなった。
  2. 一人ではまりこまず、困ったときは、よく知っている人の力を借りた。
  3. 問題発見と解決につながらない無駄な実験はやらなかった。
  4. よく働いた。

です。以上のことは才能じゃなくて、単に習慣の問題なので、物事がうまくいくように自分の習慣を直しただけです。しかし習慣的なことが、ものすごく効果的でした。

ようやく自分で目標を定義し、それに向かって改善を繰り返しながら、目標に到達するプロセスが身についてきました。自分で言うのもおこがましいですが、ここにきて、博士としての力がついてきたかなと思います。

今回はよく働きましたが、もっと考えるプロセスを磨いて身につければ、無駄な実験と働く時間をもっと減らし、より少ない手順で、求める結果にたどり着けるはずです。これは帰国後も改善していくべき課題です。

きちんとした投稿論文にするには、もうちょっとデータが必要ですが、今回の結果は、博士論文の1章分にはなりそうで、ほっとしています。このペースで1年間研究室にいたら、きちんとした投稿論文を2本ぐらいは書いて投稿できそうです。来るかどうか別として、ポスドクという身分でアメリカにきても、なんとかなりそうな感触をつかみました。大変よい留学になっていると思います。

顔認識で勝つ

賢い人に、どの分野なら勝てるかと考えていました。それで昨日歩いていたら、その(以前紹介した)賢い人に2人すれ違いました。僕はその人たちを気が付いて、ちょっとしたシグナルを送りましたが、なんとその人たちは全く僕の存在に気がつかず去っていきました。僕はそのとき、そうか、顔認識能力なら、賢い人にも勝てると思いました。

僕は顔を覚えて、それを認識する能力が高いという自負があります。一回でも5分以上話したことがあると、大体覚えてしまいます。でも他人は違うみたいで、僕が覚えていて、こちらから挨拶しても、素通りされたりします。また僕から話しかけても、向こうは覚えておらず、どこで会ったか話して、自己紹介する必要があったりします。こういうのを繰り返す内に、みんななかなか顔を覚えられないし、気が付かず通り過ぎるものなんだなあ、と認識するに至りました。

それで僕は、空間を認識する右脳的な考えの方が競争優位なのでは、と思い始めました。計算は割と得意な方だったので、今まで左脳的な考え方の方が得意だと思っていたのですが、本当に強みが発揮できるのは、実は右脳なのかもしれません。右脳を活かした仕事の進め方ができれば、トータルではあまり負けない気がしてきました。さてさてこれからが本番です。

折り紙アーティストBrian Chanと一緒に出かける

MITの大学院生で、僕の友達の友達のBrian Chanに初めて会いました。知りませんでしたが、彼は折り紙の世界では、有名人らしく、日本でも名前を知られているようです。実はそんな人が、MITで、僕と同じ部屋に在籍していたのです。

Brianは日本に2回も行ったことがあり、日本好きだったのか、不思議な縁で、一緒に出かけることになりました。彼と、美術館(ICA)に行って、その後、チャイナタウンで夕食にも行ってきました。道中で、MacBook AirとかiPod touchを使って作品を見せてもらったり、折り紙を折る手順書のラフスケッチを見せてもらったりしました。その作品を作る手順は複雑で、Brianと同じことができるとは、露にも思いませんでした。一芸に秀でた人に会い、その分野の話を聞くのは、世界が広がってうれしいものです。

Boston界隈は、才能がある人と簡単に出会えて、毎日が刺激的で楽しいです。またいつかBostonに来るのもいいアイデアだと思い始めています。

折り紙アーティストBrian ChanのWebsite
http://chosetec.darkclan.net/origami/

2008年11月19日水曜日

大学院生のお金の話

MITの大学院生のほとんどは、指導教官から、授業料と生活費を出してもらっています。授業料を年$34,750=350万円ぐらい。それに加えて、生活費として、平均月に$2000=20万円ぐらい出してもらっています。それで年の総額で600万円ぐらい費用を出してもらっていると思います。そして日本で言う、修士課程のときからすでにお金を出してもらっています。

一方で、日本のことを書きますと、授業料は基本的に自分で出す必要があります。国立大学だと、年50万円の授業料を自分で払う必要があります。そして学振の特別研究員に採用されたりして、恵まれた人だけが、月に20万円もらえます。修士課程のときは、基本的に、給料はもらえません。博士課程に入ってから、お金がもらえます。日本でも、一昔前は、授業料を払いつつ、無給で働くのが普通だったみたいなので、かなり待遇が改善されたと聞いています。

まとめると、
  • 授業料: MITでは出さなくていい。日本の国立大学だと自分で出す必要がある。
  • 生活費の期待値: MITの方が高い。日本の国立大学では、10万円ぐらい。うまくやらないと月に20万円もらえない。
  • 受給期間: 大学院の始めからもらえるMITの方が長い。日本の国立大学では大学院の博士課程からしかもらえない。
となります。

実は、お金の面で考えると、MITの大学院に行く方が、たくさん出してもらえそうです。国同士で、どうして待遇に差が生まれるのか、僕はよく分かっていません。日本では、人件費よりも装置や箱物にお金を使う思想、研究費に人件費を計上できない、教えてもらっているのにお金をもらうのはけしからんという考え、やりたいことをやっているんだからお金を出す必要はないという考え、もしくは大学院生軽視の社会構造があったのかもしれません。もしこのような認識があるならば、一気にシステムを変えるのは難しそうですね。

2008年11月18日火曜日

1個目の器

釉薬を塗って、火にかけまして、それでついに1個目の器が完成しました(写真参考)。まだまだ下手だとはいえ、最後のプロセスまで完了して、完成品を手に入れたときは、さすがに感動するものですね。

あと作りかけのやつ(仕掛け品)が、6個ぐらいあって、これ日本に帰国するまでに、終わるのものだろうか?と思います。もどかしいのが、粘土を乾燥させるのに、1週間以上時間がかかるのと、粘土を2回焼く必要があって、それを待つのにそれぞれ1週間以上待つことです。こういうのを考えると、もう新しい作品は作れませんね。

陶芸は結構面白いので、日本に帰ってもやりたいのですが、問題は日本で陶芸をやる費用です。MITでは、$85払えば、授業も受けられるし、粘土や陶芸の設備を使い放題です。MITという環境は、恵まれていて、とてもよかったです。しかし日本で陶芸をやろうとしたら、おそらくそんなに安く受講できないのだろうと踏んでいます。日本でも、何とかいい場所が見つけて、続けていきたいです。

1個目の器

2008年11月17日月曜日

まとまりがある文書を作って価値を高めたい

個人的な想いとして、できるだけ価値があるものを作りたいという価値観があります。それで日々の思い付きを書いたBlogを、またWebsite等で違う文書の形にまとめ直して、価値を高めたいと思っています。その方が読みやすく、情報としての価値があるはずです。

Blogは、毎日のことを書いていける利点があるものの、個別のばらばらの考えが、日々変わって登場して、トータルとして何が言いたいのか分かりにくいです。これは僕が書くBlogには、顕著に現れています。書きたいことを書くと、毎日違う内容になってしまいます。また以前はこう考えてだったけど、徐々に考えが変化して、今は違うとなり、過去を修正できない以上、Blogの中では、内容に整合性がとれなくなっていきます。それが人間としては、普通だと思いますけども。

それで一本筋が通ったものを書きたいとしたら、Blogだけではだめで、今後はきちんとWebsiteを作る必要があります。何かを書く以上は、もっと文書の価値を高くしたいのです。

2008年11月15日土曜日

義務教育でMP3プレーヤーを配ろう

英語が聞きとれず、一方的にこちらから話すだけでは、会話が成立しません。しかしながら、義務教育で英語の授業を受けるだけでは、英語が聞き取れるようにはなりません。なぜなら英語を聞く絶対量が不足しているからです。本当に英語ができるようになりたいなら、英語を聞く絶対量を増やし、聞いて理解できるようになる必要があります。

僕はこの英語が聞き取れない対策として、義務教育でMP3プレーヤーを配る案を思いつきました。
  • MP3プレーヤーは、従来のハードであるラジオ、カセット、CD、MDに比べ、はるかに聞きやすいです。小さくて軽く、稼動部がなく壊れにくいです。
  • 価格の件に関しては、安いMP3プレーヤーは、1GBで3,000円ぐらいなので、学生全員に配っても、大した額になりません。
  • 教材を入れ替える手間もなさそうです。1GBあると、128 kbpsで、1000分近く録音できるので、1年分の教材は全部入ってしまうからです。
昔は、ハードウェアの価格が高く、簡単には利用できず、英語の聞き取る勉強がしにくかったのでしょう。しかし今ここにきて、ハードウェアの価格が劇的に下がり、昔に比べ、英語音源を聞きやすい世の中になりました。MP3プレーヤーを利用して、英語の聞き取りを勉強しない手はありません。

(この案を取り入れてくれる人はあまりいなさそうですが、一応書いて残しておきました。)

Nativeの人が語彙を増やす方法 Merriam-Webster's Vocabulary Builder

英語のNativeの人が、広範な語彙を持つに至るには、当然そうなった理由があるわけです。僕が聞いたところによると、その理由には2つあります。1つには、学校で、Vocabularyを増やすためのテストを受けるから。もう1つは、SAT(Scholastic Assessment Test, 大学進学適性試験)というものを受験するために、試験対策として、Vocabularyを増やすためです。そのときに使った本が、「Merriam-Webster's Vocabulary Builder」という本と聞きました。

僕は上記の本を読むように友達に薦められて、その本をもらいました。ぱっと目を通してみると7割ぐらいは知らない単語です。そして、この本、500ページぐらいあって、アメリカにいる内には全く読み終わる気配がありません。Nativeレベルの英語に到達するには、こういうのを読んでいく必要があるんでしょうね。日本に帰国してから、読破したいものです。

2008年11月13日木曜日

韓国にも作文の授業がない。アジア系の人が論文を書きにくい理由。

アメリカに来てからずっと、なぜ自分が論文をうまく書けなかったか、その原因探していましたが、今日もまたその真理に迫るデータを発見しました。論文を書くことが難しいのは、もしかするとアジア的な教育制度に根ざすものなのかもしれません。

昨日韓国からMITに留学しに来ている留学生と話をしました。彼はソウル大学出身だから、韓国ではエリートだと思いますが、韓国でも作文の授業がなく、彼も文書を書く方法を教わらなかったと聞きました。彼が文書を書く方法を勉強したのは、MITに留学するときに、エッセイの試験があって、その対策に勉強したときです。

もし日本と同様に、韓国にも作文の授業がないなら、書くより読むことに重点があるのは、もしかするとアジアの文化圏の特徴かもしれません。このアジアと西欧の教育制度の違いを考えると、今まで起こってきたいろいろなことが、僕には筋道だって理解できてきます。

実験系はできるだけ単純に

Brown UniversityのProfessor Kenny Breuerのセミナーに行ってきました。この人のグループの論文は、以前何回も読んだことがあります。論文を読んで感じたことは、すごく簡単で、単純な実験系しか組んでいないけど、定量的に、しっかり対象が分析できている印象です。僕はそのときこれを見て、このぐらい簡単にしないと、実験というのはうまくいかないのでは、と感じていました。

さて発表の中で、Picassoを引き合いに出して、実験系をできるだけ単純にすべき、との指摘がありました。単純にする理由は、複雑すぎるままだと、対象をうまく調べることができないからです。そしてPicassoを引用した理由は、Picassoの牛の版画が歳を経るごとに、徐々に牛の単純な本質に迫る作風に変化したことからきています。このとき、もちろん細部は無視され、失われるのですが、その代わり、とにかく本質に深く迫れるようになることが重要のようです。

Carnegie Hall

今までたくさんの人を見てきて、サイエンスの実験では、これは誰でもできるだろう、っていうぐらい単純なレベルに落とし込んだものの方が、成功していました。これはやるのは難しいだろう、っていう方法を繰り返し継続して、成功し続けている人は少ないです。できたとしても一回限りだと、科学的な事実としては報告しにくく、論文にはなりにくいです。サイエンスの論文とするには、少なくとも平均値と標準偏差が必要です。

他の人は難しくてできないけど、自分なら簡単な方法を見つけてできるというときに、価値と新しさがあって、成功確率が高くなります。誰でもできるだろうというレベルに落としたとしても、見えないところに困難さが待ち受けていて、簡単にはこなせません。自分でこれは難しいと思っているレベルで始めると、失敗する確率はかなり高いです。

多くの人が実験系を難しくしたままで、実験を始めてしまうのは、どういった理由からきているのでしょうか。それには、3つ理由を思いつきました。難しい問題の中から探す方が、人がやっていない問題を見つける可能性が高いこと。自分ならできると根拠がない自信をもっていること。学校では、難しいことを解いた方がテストの点が高かったことです。

シンプルにしていくことの重要性に再び気が付かせてくれて、Kenny Breuer教授には感謝したいです。難しいから誰も手を出していなくて、そして自分でも難しい方法しか思いつかないのだったら、うまくいく確率は残念ながら高くなさそうです。

Lincoln Center

Everything should be made as simple as possible, but no simpler.

Albert Einstein

2008年11月12日水曜日

「基礎学力を考える」記事の紹介

学力が何かちょっと考えていまして、それで見つけた面白い記事を紹介します。

基礎学力を考える|基礎学力と企業 第50回
オリンパス株式会社
代表取締役社長 菊川 剛 氏
http://www4.kanken.or.jp/company/index50.php
の記事です。

菊川氏の考える基礎学力は、働くときに本当に役立つ学力だと思うので、氏の考えに僕は同意します。文書の論理構成を重視している当たりが、僕がもっとも好きなところな部分です。

基礎学力と企業シリーズには、他にも1-49回まであって、それぞれの学力に対する考え方が違っており面白いです。コミュニケーション力がとりわけ大事という人もいました。僕は個人的には、50回目の菊川氏の記事が一番好きです。

アメリカでは対照実験について中学校から習う

僕の経験に基づいて、「日本の教育では、対照実験について、習わないよ」とアメリカ人の友達に言ったら、アメリカでは、中学校でも習うよって言ってました。それで、実験をやるときに、コントロールをきちんととって実験するように説明されるとのことです。

一方で、僕は、公立の中学、高校、大学ときて、暗記中心の教育を受けたので、論理的に、なぜこの科学的事実が導き出されたのか、それが説明される授業を受ける機会がありませんでした。 つまり科学的方法に関して、教わる機会がありませんでした。

この素養の違いがあって、基礎科学分野においては、いまだにアメリカと日本では差があるわけです。前から言ってるように、作文教育もあって、アメリカの教育は日本に比べ、よりアウトプットにフォーカスしていて、サイエンスには向いていますね。 なんであの大学院生が、科学的手法を使いこなしているかも、よく分かりました。西洋式の教育があったからですね。

絶望した!
さよなら絶望先生 特装版1
キングレコード (2007-09-26)
売り上げランキング: 7424
おすすめ度の平均: 4.5
4 極めだしたら止まらない(笑)
5 アニメ化は難しいと思われた原作を想像以上の出来栄えにしたスタッフの力量に感謝!
4 うーん
5 第2話が最高に良かった。
1 絶望した!

それで、「日本人はアメリカにたくさん留学しているのに、なんで日本の科学教育システムは変わっていないのか?」と聞かれました。一つの無難な答えは、「伝統ある、旧来の教育方式をいきなり変えるのは難しいから」です。日本の教育システムを変えて、日本社会がよくなるかも分からないので、難しいところです。

ユニクロと無印@NY

NY(ニューヨーク)では、他の日本ブランドの店にも寄ってみました。
UNIQLO SOHO

NYにあったユニクロは、日本のユニクロと、根本的に違うもののようでした。扱っている商品も違っていて、価格帯も日本に比べると結構高めです。僕が見た限り、店員に日本人がいませんでした。

MUJI SOHO

無印では、基本的に、直輸入したものを、1.3~1.5倍ぐらい値段を高くして売っていました。なので、品揃えでみると、日本とNYの無印は同じです。無印は日本人の店員の方もいました。

この二つの店とも、NYでも受け入れられて、お客さんがいるのが、すごいと思いました。見た感じ、商売が成り立っているんですね。日本では、値段の安さに関係なく、ユニクロと無印の価値をもっと評価してあげてもいい気がしますね。

2008年11月11日火曜日

生産工学と研究: 論文生産工程を改善する

最近気が付いたのは、研究者を論文を生産する工場と見立て、生産工学の手法で、論文を生産する工程を改善することができることです。

実験系の論文生産までの工程をすごく単純化して考えると、以下のようになります。
  1. 仮説をつくる
       
  2. 実験系構築
       
  3. 実験・解析
       
  4. 論文執筆
       
  5. 論文投稿・アクセプト


このような工程を経て、最後の論文のアクセプトまでいければ万々歳です。

論文のアクセプトまでいかないと、いつまでたっても、研究者としては、評価されません。工場でも、最終製品までつくらないと、儲けにつながりません。仕掛品を大量に作っても豊かになれないので要注意です。働いても働いても、最終製品をつくらないと、評価されません。研究でいう仕掛品とは、試していないアイデアとか、やりかけの実験系、論文になっていない実験データ等です。途中で止めてたままにしていると、働いた甲斐がなく、非常にもったいないです。

実験ばかりこなしても、仕掛品がたまるばかりで、最終製品にはたどりつきません。全体で見て流れをよくすることが大事です。

最終製品までいけるようにして、全体最適を目指すには、生産工程のボトルネックを発見して、そのつまっている点を改善するのが大事です。僕は論文執筆に、ボトルネックがあったので、そこを解消して、少しずつ全体の流れがよくなってきました。日本の教育を受けてきた人は、論文執筆にボトルネックがあることが多いので、そこに気をつけると論文生産までの流れがよくなるはずです。

生産工学を勉強したことも、論文生産プロセスを改善するのに役に立ったりします。僕は全体最適ができていなかったので、こういうことを、もっと若いときに知っていたらと悔やまれます。タイムマシンに乗って、昔の自分に教えてあげたいです。

アートと研究

アートと研究は似ているところがあると思います。だからメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art, New York)とニューヨーク近代美術館(MoMA The Museum of Modern Art )に行って、多くの芸術作品を見たときは、研究をやる上で、大変勇気付けられました。



Piet Mondrian. (Dutch, 1872-1944). Composition with Red, Blue, Black, Yellow, and Gray. 1921.


個人的に、アートと研究は、次の点が類似していると思っています。
  • 個人的な経験や想いを、他人に伝えようとしている。
  • 作品を完成させる必要がある。
  • 作品を発表しないと、評価されない。
  • 作品としてのまとまりが要求される。
  • 作品としてのまとまりや価値は、人が評価を下す。
  • 好きなことをやると同時に、生活のための仕事もする必要がある。
主に、作品を作って、残そうとしているところに、強い類似性があるように感じています。

僕は昔は、研究者と芸術家は全く違う人種かと思っていましたが、よくよく考えると、案外似ているところがあるものです。また似ていると思ってるから、アートやデザインをやっている人と話すときに、僕は波長が合うのを感じます。

一方で、違うところもいろいろあります。アートは、デジタル化することが非常に難しく、基本的に複製できない。研究者の方が分析的で、芸術家の方がより直感的。芸術家よりも研究者の方が生活を立てやすい。などが思いつきます。

アートを見ていると、僕も、生きてる内に何か伝えよう、何を作品を残してから死にたいという、内的な製作意欲が湧きあがってきます。こういうモチベーションは僕にとって大事で、つらいことも耐えられるようになります。お金や他人の評価などにも左右されにくいです。美術館に行くと、こういうやる気が出てくるのでいいですね。

とは言うものの、貧窮していたゴッホを見ると(MOMAではゴッホ展をやっていた)、研究でも、豊かに生活する上でも、お金は大事なので、収入の確保も大事だと、密かに考えるのでした。どうしても僕は俗世的なので、この結論になってしまいますね。

身体がアメリカの休むペースになる

今日大学に来たら、休みでした。月曜日が祝日とは知っていましたが、実はMITだけは今日も休みで、土日月火と4連休だったわけです。

早朝のNewbury St.

ボストンにいると、日本の暦で休みをとるより、アメリカの暦で休みをとる方が、リズムに合います。だから今、すごく休みたい気分です。みんな周りを見渡すと、12月に向けて、働くエネルギーを減速させていく感じがします。それは冬や秋は寒さが厳しくて、休まないと、ちょっとつらいからだと思います。

一方で、夏に向けては、より働こうとして、エネルギーを加速していく感じがします。ボストンの夏は過ごしやすい季節だから、休む必要がありません。僕の場合、お盆に休みをとらなくても、疲れませんでした。日本のお盆は暑くて、休まないとやってられませんよね。

アメリカと日本で疲れやすい季節は違います。身体はアメリカの環境に影響され、いつの間にか僕もアメリカの休むペースになってきました。年中疲れにくい季節を維持してくれれば、人はもっと活動できるはずです。

チャイナタウンにある麺の安いお店 HongKongStation

初日、バスで到着した場所は、チャイナタウンでした。チャイナタウンには、おいしそうな店がたくさんあって、せっかくなので食べてみようと思って、まずHongKongStationという、麺のお店に入りました。具材は中華っぽいBeef intestine(腸), Beef stomach(胃)とかもあったけど、やめて無難にChicken wing(手羽)を頼みました。きしめんのようなものに、Chicken wingを載せました。総額、消費税を入れても、たったの$3.00でした。味は、きしめんやラーメンに近いような感じで、結構おいしいかったです。食べたことがないような調味料も入っていて、よい経験になりました。

1) http://www.yelp.com/biz/hong-kong-station-new-york

日本語書籍の本屋さん 紀伊國屋とBOOKOFF@NY

Boston(ボストン)になくて、NY(ニューヨーク)にあるものといえば、日本語書籍の本屋さんです。紀伊國屋は歩いていたら、たまたま発見しましたので、入ってどんな本があるか見てきました。

紀伊國屋書店 New York Main Store (上:1階, 下:地階)

紀伊國屋は、地階, 1階, 2階と3フロア使っていました。最新の日本語の単行本、文庫、コミック、雑誌がおいてありました。それに加えて、日本関係の洋書が豊富です。和書は、日本の定価よりも3, 4割高かったですが、買えたり、立ち読みできるので、恵まれていると思います。Bostonにはありませんので。

BOOKOFF ニューヨーク店

BOOKOFF(ブックオフ)は、1階, 2階と2フロアを使っていました。内容の内訳は、和書と洋書が半々ぐらい。洋書も古本になったりしていました。気になる値段は、定価の半額ぐらいでしょうか。アメリカの本は定価の7割で売っていたりするので、半額にしたぐらいでは、あまり価格競争力がないように感じました。店員は全員日本人だと思います。オペレーションシステムはあまり日本と変わっていない気がしました。

僕は、ときどきでも、和書の取り扱いがある本屋さんに行けると、心が安らいでうれしいです。それでBostonにも、和書の取り扱いがある本屋さんがあるといいなあと思っていますが、日本人の絶対数が少ないので、その望みは適わないでしょうね。日本語の本屋の点では、質と量で恵まれているNYの方が、僕は過ごしやすいです。

NYとBoston比較

NY(ニューヨーク)とBoston(ボストン)は全然違うと言われて行ってきました、NY。たしかに全然違いました。さすがアメリカ最大の都市!行ってきてよかったです。

NYの方が、建築、デザイン、ファッションでは、圧倒的に優れている印象です。都市の密度も高く、たいていのものは何でもそろいます。なので東京が好きな人は、NYも好きになりやすいと思います。観光客も多いです。街中で日本人に会う確率も高かったです。

それに比べると、Bostonは、学問の街という感じがします。Bostonはもっと静かで、落ち着いた感じの街です。都市の密度はより暮らしやすい範囲に収まっています。豪奢なものやハイセンスなものはあまり売っていません。訪れる観光客は、NYよりは少ないです。日本人観光客に会うこともNYより少ないです。

遊ぶならNY、研究するならBoston、という感じでしょうか。

2008年11月9日日曜日

NYでの夕食は、Korean Townで韓国料理

NYでは、いろいろなところを見てきましたが、まず一番書きやすいところから書きます。

今日の夜は、Korean Townにある、Woorijipという店で、韓国料理を食べてきました。この店の特徴は、置いてある韓国料理から、好きなものをとって、トータルの重さで値段が決まることです。たしか重さ当たりの値段は、450gあたり$6.50でした。ちょっとずつ違うものを食べたいのに、向いているシステムです。

夜のKorean Town。ハングルが見える。

夕食で食べた韓国料理。7品目ぐらい載せてました。内訳は、プルコギ、キムチ、イカ、サバ、牛肉、豆腐、鶏肉です。タンパク質が多く、炭水化物が少ないですね。(お店には、トッポッキとかチヂミや、海苔巻きも置いてありました)

僕が頼んだときは$8.37(消費税を入れると$9.07)だったので、600gぐらいとって食べたことになります。僕はいつも600gも食べることはないので、それだけ食べると満腹です。安く、たくさんの種類の料理が食べたい人にはお薦めのお店です。

後で調べると、いろいろなところでも紹介されていました(全部英語です)。
1) http://www.yelp.com/biz/woorijip-new-york
2) http://midtownlunch.com/blog/2007/11/28/woorjip-gets-a-makeover-still-the-best-cheap-korean-on-32nd/
3) http://www.menupages.com/restaurantdetails.asp?areaid=0&restaurantid=4386&neighborhoodid=0&cuisineid=38&home=Y

2008年11月8日土曜日

プラネットアース 購入

プラネットアース DVD-BOX 1 episode 1‾episode 4
ジェネオン エンタテインメント (2006-08-25)
売り上げランキング: 13203
おすすめ度の平均: 3.5
1 買いました、北米版blu ray
1 英国版より格段に落ちる
1 shame on NHK
1 酷いNHK
4 映像は満点以上ですが・・

Amazonでの評価が低いのは、DVDの価格が高いからみたいです。

アメリカで安いものを買おうということで、Amzon.comで、Planet Earth DVDセットの新品を、送料込み2,321円で購入しました。実際に買ったのは、"Planet Earth - The Complete BBC Series"です。同じ映像のものを、日本のNHK版で買おうとすると、合計4万円ぐらいするようです。この価格差はえぐいですね。

ボストンの賢い人たち

ボストンには結構賢い人がいます。東京にいたときも、賢い人はたくさんいましたが、ボストンは世界から人が集まっている分、もっと賢い人が多い印象です。どんな人がいたかというと、必ずしも並列的なものではないですが、
  • 博士課程のときに、Science2本やNature3本を出版した人
  • 数学オリンピックで金メダル3つ取った数学科の人
  • MITでGPA4.5以上のGoogleの女の子
  • 東大航空出身のMITの大学院生
  • 東大医学部出身の研究室を運営している人
  • 東大→コンサルときて、MBAを取りに来ている人

がいました。このような人たちとは、日本にいるときはあまり接点はなかったのですが、ボストンに来て、突然接点ができました。そのうち何人かと話してみると、頭の回転が速くて、まともに勝負したら、勝てる気はしませんでした。いろいろ考えた結果、地頭のよさで既に負けているのだと気がつきました。

僕の場合は、今までの人生で、こんなに賢い人たちばかりに囲まれたことがなく、結構強烈な体験になっています。世界は広いですね。

その人たちの得意な軸(賢さ)で勝負すると、当然負けてしまうので、何か違う秘策が思いつくことを祈りつつ、日々を過ごしています。何か思いついたら、違うステージに進めたってことでしょうね。

2008年11月7日金曜日

優れた大学院生の「考具、技術と性格」

2008年8月6日MITのPh.D. Defenseのときにいた大学院生は、優れた人でした。彼のレベルで、サイエンスもエンジニアリングもできて、かつ人格でも優れている人はほとんど見たことがありません。一緒に研究室に滞在していた時期は8月の一ヶ月間しかなくて、過ごす時間が短かったのが残念でした。人との協調性が高く、協力的で、聞けば、いろいろと教えてくれました。見習いたいところがたくさんありました。

彼は、その協力的な性格に加え、瞬間的に、いろいろな考具(考えるための道具[下のリストの1~9])や技術(下のリストの10, 11)を使いこなし、かなり効率的でした。考具や技術が瞬間的に使いこなせるかどうかは、車の運転と同じで、訓練しだいでどうにかなります。自分も真似したいところがあるので、彼の持っていた優れた能力を、忘れないように書いておきます。

彼が持っていた優れた能力リスト(1~9: 考具、10, 11: 技術)

  1. 行う実験が最小限。目的のことが検証できるデータだけをとろうと、いつも心がけている。Whitesides' Group: Writing a Paperの概念を完璧に取り入れている。
  2. 仮説・検証のサイクルが短く、改善が早いので、すぐに問題が解ける。
  3. システムを組んで、楽をするのがうまい。実験条件のグラフを作っておいて、何回も再利用する、簡単なプログラムを組んで、自動化するなど。
  4. システム全体でうまくいくように考えている。必要でなければ、部分にこだわらない。
  5. 何かを確かめるための対照実験を一瞬で考えて、実施できる。実験で問題が起きたら、すぐにその問題を確かめるための実験ができる。
  6. グラフをつくるのがうまく、定量的にデータをとる能力が高い。そのグラフの色使いは、Natureを彷彿とさせる。
  7. よく絵を描き、その絵は分かりやすい。絵で問題を考えるのがうまい。
  8. 自分で作業することにこだわっておらず、誰が何に詳しいか知っている。
  9. 英語で書くのも読むのも早い。カナダ人だから英語はネイティブ。
  10. ソフトウェアのショートカットを完璧に使いこなしていて、ソフトウェア作業の仕事が早い。Adobe Illustratorを僕の3倍近い速さで操作してたときは、衝撃的だった。
  11. 自分で電子工作、機械工作ができる。ドリルの穴あけぐらいは自分でやってしまう。

これらのリストの項目は、ゆっくりでもそれに気が付いて、実行するのは難しいのに、完全に自分のものにして、瞬間的に使いこなせているところがすごいです。実行スピードが非常に速い(考えずに使いこなすレベルになってる)のが大きなポイントです。「腑に落ちるところまでやるべき」というのは、あまり強調されていないと思いますが、大事なポイントです。

こうなった理由ですが、推測でしかありませんが、優れた人たちからいろいろと真似して、意識して見に付けられるよう、繰り返しトレーニングを行ったからだと思います。僕も、彼のように、彼のような優れた人の真似をするよう心がけたいですね。

NYC(New York City)のガイドブック購入

New York City (Eyewitness Travel Guides)
Annelise Sorensen
Dorling Kindersley Publishers Ltd
売り上げランキング: 100754

この買った本のよいところは、3つあります。

  1. Eyewitnessというだけあって、写真がたくさんあるところです。英単語をあまり知らなくても、写真があって、ぐっと読みやすくなっています。
  2. 扱う内容があくまでNYC(New York City)にフォーカスしていてよいです。New York州の他の地域に行かない僕にとって、無駄な情報がなくてよいです。
  3. 英語書かれていて、読んで、英語の勉強になります。

この英語のガイドブックは、英語圏の人用です。日本のガイドブックと違って、日本人向けの情報は書かれていないです。アメリカの他地域、イギリス、カナダ、オーストラリア ニュージーランドの人向けに書かれた情報が載っています。ぱっと見たところ、バスと地下鉄の乗り方も載っているので、問題はないですね。

行く場所の情報源は、このガイドブックが中心になるので、あまり日本人好みがする地域に行くことはできなさそうです。例えば日本ブランドの店、MUJI, UNIQLO, IPPUDO, BOOKOFFは、載っていないません。事前に自分で補って調べておかないと、行けないです。

英語がある程度できるようになってきなら、英語のガイドブックもまた、日本語のガイドブックとは違う感覚で編集してあっていいですね。

2008年11月6日木曜日

ニューヨークに行かずして死ねない

「ニューヨークに行かずして死ねない」という思いが湧き上がってきました。No matter how busy I am, I've got to go NY. 一度日本に帰ったら、またNYに来ることは容易ではないですからね。

それで今日は、ちょっと時間を使いまして、今週末にニューヨークに行けるように、ホテルとバスの予約をしました。

まずホテルを確保しました。ちゃちゃっと、Reviewのスコアの平均値が高くて、場所がよさそうなところに決めました。僕にとっては、清潔かつタダでWirelessLANが使えるのも大事なポイントでした。税金を入れて$145のホテルになりました。時間があったら、お値打ちなホテルを探したり、口コミを見たりするんですが、今回は、そういうのはしませんでした。

次にバスの確保をしました。会社は、Lucky Star Busにしました。片道で4時間半かかるようです。朝にボストンを出発し、夕方にNYを発つ便にしました。往復で$31でした。

ニューヨークに行って、いろいろ歩き回ってきます。それは今後の人生で、活用できるよい経験になるはずです。

日本へ帰る準備

気が付いたら、帰国まで、あと3週間強しかありません。始まりがあれば終わりがあるわけで、そろそろ帰る準備をし始めました。日本に着いてから、あれをやっておくべきだったと思っても後の祭りです。そうならないように、実験に限らず、帰る前にやることはリストアップしてこなしていきます。

  1. まず日本に戻ったときに、すぐにいろいろなものが再開できるように、いろいろ手を打っておくことです。実験開始にあたって、一番時間がかかりそうなところ(クリティカルパス)を、予めスタートしておくのがよいと思います。アメリカから頼めるものは、もう頼んでおくことにします。
  2. 帰国後に書くべき報告書の類も、書けるところは書いておき、発表も、作れるところは作っておくのがよいはずです。今は書きやすいです。
  3. アメリカで安く買えるものは今のうちに買っておく。
  4. 知り合いたちに帰る挨拶する。
  5. 共同研究者から、学べる手法は全部学んでおく。
  6. 今の研究室で学べる手法は全部学んでおく。デジタルデータ化するとよい。
  7. ボストン近郊で行きやすい場所は、今のうちにいっておく。
  8. ボストンのいろんな研究室を見て回る。
  9. ニューヨークも時間を作って、見てくる。これは、今見ないと、次に行けるのが、いつになるか分かりません。こういうのは、もう期日を決めてしまって、予約してしまうのがいいんでしょうね。そうしたら何をしてでも、無理やり行けるようになりますから。
  10. 作りかけの陶芸の作品は完成させておく。
  11. その他: 日本に帰国するための事務処理たち(銀行口座解約?、大使館での帰国手続き、支払いを全部済ませ、Netflixを解約する)

これだけリストアップすると、もう何をやるにも、全然時間が足りないことが分かりました。

このリスト以外にも、まだ読みきれていない項目があって、他の人が、僕が帰国だと聞いて、何か頼んだり、食事に行ったりしそうなのが、帰国2週間前に、立て込みそうなことです。さらに、何かやろうとしていても、PCが壊れたり銀歯がとれたりクレジットカードが使えなくなったり、予期しないところから、必ず問題が起きます。もしものための余裕時間も含まれた、最高にうまい計画が立てられると理想です。そんなのなかなかできませんけどね。

せっかく立てた計画も、物理的、精神的な限界、社会情勢の変化があって、リストのうち、いくつかは計画変更します。これは当然のことで、2008年9月10日アメリカでもっと英語を学習するためにで書いた5項目のうち、計画変更したのは、4項目!もあります(変更の理由はすべて説明できます)。ここで大事なのが、とにかく頭の中から出してしまって、脳のメモリを無駄に使わないことですね。

2008年11月5日水曜日

Atomフィード廃止

Blogの内容を完全に抹消したいときに不便なので、Atomフィードは廃止にしました。誰かAtomに気が付いて利用してたか知りませんが、とにかく消しました。

Atom
http://ja.wikipedia.org/wiki/Atom

自分の使用率100%

やることが多すぎて、仕事に対する、自分の使用率が100%になっていました。その原因の一つは、日本とアメリカに両方籍があって、双方の期待に応えようとしているからでした。

僕の場合、両方に籍があるので、求められるトータルの成果は、片方だけに所属していたときよりも高くなります。片方だけに所属したときに求められる成果を、100ずつとして、留学割引でそれぞれの成果を60ずつにしてもらったとしても、総和の成果は120になっています。それが普通の人よりもやることが多くなる理由です。

おそらく、日本に籍を残したまま、海外に出てきている人は、同じ状況に陥いりやすいと思います。これに対する対策は?やることを減らせないとしたら、こなす効率を今よりもっと高くすることでしょうか。

CPU使用率100%

僕の大好きなLet's Note W7が、CPUの使用率が100%になったまま、下がらなくなって、動作が通常よりも、非常に遅くなります。症状としては、 以下のものが発生していました。 熱の影響のような気がしています。
  • PCをつけっぱなしにし、ある時間を超えると、CPUの使用率が100%になる
  • その後、PCを切ってから、すぐにつけても、CPUの使用率が100%になったまま
  • しばらく放熱したのちに、再起動すると、うまく動作する
  • 置く場所を、放熱がよいところに変更すると、問題がおきない
  • 動画を見るときに置きやすい
対策としては、もっと放熱のことを意識するということですかね。今まで問題が起きなかったのに、突然、熱に影響されやすくなったのが、ちょっと気になります。

使用率100%

突然CPUの使用率が100%になったり、自分の使用率も100%になったりして、Blogを書くのに支障がありました。それで2日間Blogのエントリができませんでした。忙しくするのは好きじゃないので、なんとかこの状況から、賢く抜け出したいところです。

2008年11月2日日曜日

サマータイム終了記

サマータイムが終了して、時計の針が1時間遅くなりました。これによって、日本とボストンの時差も、13時間から14時間に広がりました。

サマータイムが終わったことに気がついたのは、寝て起きたときでした。まず朝よく寝たはずなのに、ノートパソコンの時計を見ると、まだ朝5時を示していて、ちょっとおかしい感じがしました。体内時計と実際の時計がずれを感じました。さらに他の時計とも照合してみると、ノートパソコンの時間とは1時間ずれていて、サマータイムの終わりを確証しました。

いつの間にサマータイムが終わったかというと、寝ている間のようです。正確には、11月2日の午前2時です。今日の午前2時になると同時に、午前1時に巻き戻されて、再度、午前1時が始まったみたいです。そのためこの日は、午前1時~2時の時間帯が2回あるようでした。ちょっと違和感がありますね。

低機能な時計は、手動で全部調整しなおす必要がありまして、手間でした。僕が直したのは5つだけですが、それぞれ設定方法がすべて異なるので、大変でした。アメリカで生活している人は、持ち物が僕より多いはずで、もっと大変でしょうね。(さすがにWindowsやBloggerについているサイドバーの時計は賢くて、自動的に時間が更新されていました)

今日外出してみたら、街中にある時計は正しい時間になっているものと、そのまま放置してあるものがあって、紛らわしかったです。時間で勘違いすることは絶対にあって、そのためこの日の事故発生率は明らかに高くなっているはずです。

まとめ:
今日一日過ごしてみて、サマータイムの切り替えには、厄介なことばかりしかなくて、それに対し利点はよく見当たりませんでした。

データ整理のよい点

先週の10月28日は、かっこよい微生物の写真を見つけるために、昔のデータをあさっていました。僕の研究に関して、先生に取材があったからです。もし今の状態で記事になったら、僕としてはちょっと気恥ずかしいですね。なぜなら僕はまだ何もやってない気がするからです。堂々と記事に出せるように、びしばしよい結果を出していきたいところです。 今回はまあまあの写真が見つかって、一見落着でした。

さて僕は、このような機会を利用しまして、定期的にデータ整理します。データ整理のよい点は主に3つあります。

  1. 今回のように使えるデータが見つかり、使えないデータが減ります。使えないデータとは、何を意図して実験をしようとしたか、どの条件でその写真を撮ろうとしたかも、思い出すことができないものです。定期的に見ておくと、実験のデータの背景を忘れにくいです。
  2. 検索性の向上。それには2つの原因があります。1つは、何回も見ていると、どこにそのファイルを置いたかが、思い出しやすくなること。2つめは、データを見ると同時に、フォルダ名の配置を変えたり、ファイル名も分かりやすくするからです。
  3. データを見返すことで、新たに気がつくことがあります。今回は、2つのことに気が付きました。まず「2種類の顕微鏡で撮った写真を見比べたときの、その顕微鏡間の性質の差」と「最適な対物レンズの倍率」です。

新しく写真を撮るのも大事だけど、それを使わなかったり、写真を見ても、考えなかったら、働いた分の意味がないわけです。このように定期的に見返したりすると、使える写真が出てきたり、忘れにくくもなったり、新しく気が付くこともあったりして、働きも報われるものです。

2008年11月1日土曜日

アジア系アメリカ人の会で英語しりとり

今日は友達に連れられて、アジア系アメリカ人の会に行ってきました。行ってみたのは、単に、壁にペンキを塗りにいこうと、アジア系アメリカ人の友達に誘われたからです。僕は労働力という扱いだったのでしょうか?

実際に現地に行くと、ペンキ塗りは明日で、今日の作業は終わっていました。着いた場所は、個人商店の、アジア系アメリカ人のための本とCDを売っている店でした。小さいお店で、本は千冊、CDは100枚もなかったです。

そして、その店内には、作業を終えたアジア系アメリカ人が男女合わせて15人ぐらいいました。ノンネイティブだったのは、僕だけでした。他の人は、生まれがアメリカか、幼少期にアメリカに移住した人で、みんな英語のネイティブです。

集まっていた人で、英語しりとりみたいなものを始めました。暇つぶしのために、みんな始めたのでしょう。

このときの英語しりとりのルールは、2つで、

  1. 英語の文の最後に使った単語を元に、次の順番の人が話をする
  2. その話は、ラップのリズムに載せて、ラップ調で話す

ルールでした。

このルールを繰り返し、順番にたどって、3周ぐらいしました。悶絶の難しさです。ネイティブにとっても難しいものは、僕程度のへっぽこ英語の使い手では、歯が立つわけがありません。いい経験にはなったけど、ラップ調の英語がよく聞き取れず、分からないので、面白さがありませんでした。

それで、しりとりが3周する間、ずっとしりとり以外のことが頭の中を占めていました。つまらなさから抜け出そうとして、人の想像力って発達するのでしょうかね。いろいろなことについて考える時間になって、有意義でもありました。

その1時間弱のしりとりが終わったら、僕はすぐに帰りました。

2008年10月31日金曜日

ハロウィーンで闊歩するコスプレイヤーたち

10月31日になり、ハロウィーンがやってきた。それで今日は日中なのにも関わらず、大学内でも、コスプレ(仮装?)をしている人がいました。日中は10%ぐらいでした。それが夜になるともっと割合は増えて、半数ぐらいがコスプレをしていました。みんな遊び心があってよいですねー。

アメリカのハロウィーンのコスプレは、オリジナリティを競いあっているようです。100人以上見て、何か共通点を発見しようとしましたが、同じ格好の人を見たことがなく、何かの決まったスタイルを見出すことができませんでした。髪を染めたり、仮面をつけてたり、羽をつけてたり、タイツみたいな服を着ていたり、水鉄砲を持っていたり、仮面をつけたり、かぼちゃを両手に抱えて、髪をオレンジ色にしている人もいましたね。人魚姫だったり、箱男とか、パックマンとかもいて、驚きました。人それぞれのスタイルがあって、もう書ききれないほどです。このようにオリジナリティを追求する面白いイベントですが、また面白いことに似合っている人は少なかったです。

日本のコスプレは、また違う方向性で、オリジナリティを追求していないように思えます。誰かをうまく真似しようとしていたり、何かのスタイルを追求しようとしているように感じます。これも文化の違いかもしれませんね。

しかし日本ではコスプレって、一般的になってなくて、あんまり流行ってませんよね。おたく文化と思われているからでしょうか?日本は、アメリカの文化をすべて取り入れるわけではないのが、面白いところです。

MITの建物内で自転車に乗る人

MITの建物の中で、自転車やローラーブレードに乗って移動している人をときどき見ます。乗っている人がいる証拠に、MIT内で次の決まりがあります。「建物内で、そのような車輪つきの乗り物に乗っていたら、$25の罰金をとる」という決まり*1です。それはつまり頻繁に行われているということの裏返しでもあります。

*1: The MIT Police would like to remind the community that the operation of bicycles, in-line skates, skateboards, Segways or any other form of wheeled personal transportation in Institute buildings, or parking structures, is prohibited. A fine of $25.00 will be imposed.

自転車で建物内を移動するとは、思いつきもしなかったです。これもまた日本との差だと思います。見ていて、いろいろなことに驚きます。
Eccentricity# 001

日本の大学で聞いた、アメリカの大学院生の噂

僕は日本の大学で、アメリカの大学院生の以下のことをよく聞きました。ほんとかどうか知らないから、ずっとほんとかなと思っていました。こんなこと聞いたことありませんか?

  • 1) 発表がうまい
  • 2) 日本に比べて質問をたくさんする
  • 3) よく働いている

アメリカに来て観察した結果、上記の主張は、以下のような修正が必要だと思います。

  • 1) 一部の人の発表がうまい。スライド作りと、発表の論理構成はうまくない。ほとんどの人の話し方は、堂々としていて、聴衆と向き合っていてよいと思う。
  • 2) 理解できた発表に対しては、たくさん質問する。どうでもいい発表に対しては、質問しない。分からなかった場合は、基本的にみんな静かになる。
  • 3) ごく一部の人だけが、週末もよく働いている。ほとんどの人は午前9時~午後5時の間しか働いていない。

アメリカの大学院生が噂どおりだったら、見ていて参考になるので、うれしかったのですが、真実がいつも美しいとは限らないですね。

To Drink or Not to Drink?

アメリカの食品の色素は色が強いです。先日、誰かが、飲みかけのジュースを実験室の机に放置して、去っていきました。

それで、放置があった次の日の朝に、研究室の同僚が、炭酸飲料を見て、
「この液体は……、実験用?」
と勘違いしてました。違います、食用です。単なる炭酸飲料ですと説明しておきました。

僕らは実験用に、食用色素を溶かした液体を使っているので、ぱっと見て、彼は見分けがつかなかったのです。食用と実験用の食用色素の濃さが一緒って、考えてみると、すごいですね。カラフルです。

アメリカの炭酸飲料

アメリカって、日本よりも、カラフルな食事の方が好まれるみたいです。食品に、見た目の楽しさが欲しいみたいですね。アメリカにずっと暮らしていたら、この食文化に慣れる日が、いつかくるのでしょうか。

2008年10月30日木曜日

謎を解く楽しみ

僕の頭の中には、知り合いの数以上に謎があって、つねに無意識的に謎を持っています。そして価値の大小に関わらず、謎を解くのが快感です。今日も一つ(どうでもいい?)謎を解きました。

今日解いた謎とは、日本の大学で同じ研究科に在籍している同期の、以下のことです。
  • 同じキャンパスにいた同期を、僕がアメリカに来る前に、半年以上ずっと見かけませんでした。いつの日かキャンパスから突然姿を消しました。
  • 同期なので、今は僕と同じく博士3年になってるものだと思っていたら、彼の名簿を見ると、博士2年のままでした。

何が起こっていたのでしょう?

それで今日突然気になって、彼の名前を、今日Googleで検索してみたら、彼のウェブサイトを発見して、謎が解けました。どうやら、アメリカのカリフォルニアに1年近く留学しているみたいです。だからずっと彼を見なかったし、彼は進級せず博士2年のままなのです。分かると、へーという感じで終わりです。

上記の謎の状況から、いろいろ推理するのは簡単だけど、実証や確証するところまでいくのは結構難しいです。現実の謎に対して、答え合わせをして、自分の答えが合っていたときは、心地よい瞬間です。

Work, Work, Work, and Die

Today my colleague said to me, "We are going to work, work, work, and die." That's true. Who can escape from this situation?

アメリカの典型的なプレゼンテーションのスライド

(さきほどの先生と内容は無関係です)
アメリカや国際学会で聞いた、アメリカのプレゼンテーションのスライドの特徴を、まとめて書いておきます。

アメリカの典型的なプレゼンは、内容をとにかく盛りだくさん入れます。たくさん内容を入れたいので、1枚のスライドに、6枚の図を入れたり、文字のサイズに12ptとか使ったりします。

そうすることの問題は、グラフや図が十分な分解能で読み取れないことです。 プロジェクタのピクセル数が1024 x 768 pixelしかないところに、たくさんの図を入れても、分解能が十分ではなく、たとえ視力がよくても、読み取るのは、至難の業です。

大量の情報を入れてしまう原因は2つ考えられます。1つは、「内容をたくさん入れたスライドで頭がよさそうに見せる効果」を狙うのが原因です。もう1つは、伝えたい内容がたくさんあって、どれも捨てきれないことです。

大量に情報を入れたプレゼンは、頭がよいように見せられる利点がある一方で、次の欠点があると僕は思っています。大量の情報に思考力がついていかず、どれもこれも伝わらなくなることが多いことです。

上記の大量情報スタイルがアメリカの典型だと思いますが、アメリカでも、極僅かに真逆の方式があったりします。例えばSteve JobsAl Goreのプレゼンです。彼らのプレゼンでは、1枚のスライドに、1つの図しかないことが多いです。このスタイルの方が、僕は理解しやすいと思っています。ただYoutubeでしか見たことがなく、アメリカの典型的なスタイルとは言えません。

Jongyoon Han先生のセミナー (Academicな内容です)

今日は、Jongyoon Hanという先生のセミナーに行ってきました。ソウル大出身でMITの先生です。

内容は、ナノフィルターを使って、生体分子を分離するという話でした。分野でいうと、分析化学になると思います。マイクロチップを用いて分析化学をしている人は多いですね。1時間ぐらいで、この先生の研究室で発表された論文20編ぐらいの内容を話していて、圧倒されました。Lab Chip, Analytical Chemistry, Nature Biotechnology, Natureが代表的な論文でした。論文ベースのプレゼンでした。MicroTASという学会に投稿した同じものを、ほとんど同時にLab Chipにも投稿しているのは、アメリカだなあって感じがします。

この先生のグループを見ていても思うのが、データを取るのがうまくて、それで論文にまとめるのがうまいという強い印象です。この辺は、アメリカにいて、僕がかなり見習っておくべきポイントだと思います。大事ですね。

2008年10月28日火曜日

George Sorosのセミナーに行ってきた

George Sorosのセミナーに行ってきました。MITの経済学部の教授が質問して、Georgeが答えるという、対話形式でした。

MITにある、500人ぐらいが入る講堂。セミナーの会場でした。

今回のEconomic crisisを、非常にシステマティックにとらえようとして、経済の仕組みを変える議論になっているのが面白かったです。今回の危機は、システムの異常なので、新しく根本的にシステムを変えなくてはいけないという考えです。バブルが産まれるのは仕方ないとして、それを小さいままに抑制するシステムをどうやって構築するかを考えていました。

表層的に、誰が悪いとか個人の責任を追及する話じゃなくて、背後のメカニズムにせまっていく態度が、僕は共感できました。これって、日本のマスコミや、感情的な人が持つ態度とは、全然違いますよね。こういうシステマティックにとらえる人がアメリカにいるうちは、アメリカの経済システムはまたうまく動き出すのじゃないでしょうか。

セミナーを聞くにあたって英語の問題がまだありました。今度は、英語が聞き取れても、語彙と背景知識の不足で会話の意味が分かりませんでした。capital, equity, mortgageって聞いて、瞬間的に意味が分かるレベルじゃないと、話についていって理解するのは難しかったです。英語を聞いて理解するのは、耳だけの問題じゃないですね。

USB Phoneのマイクが使えない

「今朝、Skype対応USB Phone(BUFFALOのVH-MU01)を使ったところ、マイクだけ使えない」 という問題がありました。こういうとき、問題解決プロフェッショナルとして解決するには、一箇所の問題に囚われないように全体像をとらえた上で、問題を分解して、無駄なくロジカルに考えます。

直感的に分かるのが早くてよいのでしょうが、初見の問題はそうはいきません。まず問題をハードウェアとソフトウェアに分解して、可能性の高そうなところから順番につぶしていきます。

ハードウェア

  • 配線
  • 接触
  • USBポート
  • 機器の異常
  • その他

ソフトウェア

  • ドライバ
  • OS
  • その他

それで「ソフトウェア」と「配線」「接触」から順番にたしかめていって、ようやくハードウェアのその他の項目で、異常を発見しました。原因は、受話器のMIC MUTEという部分でした。

写真の左下にある●MIC MUTEがONになっていました。

そんな機能があるとは知らずに使っていたので、これは落とし穴でした。電話をしているときに、話だけを聞いて、話さない状況が想像できませんので、受話機にMIC MUTEの機能をつけておくのが、便利なのかどうか分かりません。何かの拍子で、MIC MUTEに切り替わると、原因が全く分からなくて、故障したかと思ってしまいます。

この教訓としては、製品をデザインするときは、無駄な機能(操作できる自由度)を増やさないということですね。落とし穴にもなりえます。

2008年10月27日月曜日

リズムに乗れない日

今日は集中力が続かず、全くリズムに乗れませんでした。おそらく脳内物質の貯蔵がなくなったことが原因でしょう。

仕事もなんとか細切れにやって、やるべきことを成し遂げたという感じです。英語のリスニングもしたくなかったけど、無理やり聞いて、トレーニングも全くする気がおきなかったけど、気合でこなしてきました。もちろん通常よりも、効率は悪かったです。

対策は寝ることでしょうか。別に疲れているわけじゃないけど、こういう日は早く休むのがよいかもしれません。人にはリズムがあると、強く意識した日でした。

2008年10月26日日曜日

ボストン美術館でCherry Blossomsという映画を見て、視野を広げる

10月24日に、 ボストン美術館に行って、映画を見てきました。Cherry Blossomsというドイツの映画でした。ものすごく単純化して話を説明すると、あるドイツ人が日本に訪れて、日本の文化を理解するという内容です。

この映画では、ドイツ人が日本に対して奇妙に思う視点がうまく描けていました。そのドイツ人から見た奇妙に思った点は、靴を自宅で脱ぐとか、街が密集している、ゴミの分別をしっかりする、畳の上で寝るなどの点でした。ヨーロッパから見ると、日本は奇妙な文化にうつるみたいです。

逆に、僕から見ると、靴を履いたまま、街が分散している、ゴミを分別しないなど、床の上に寝転がる、ヨーロッパが奇妙な文化にうつりますけどね。

ヨーロッパ人が変に思うことは、まさに日本人が変に思うことで、どちらかが一方的に変とはいえないのです。

ドイツ語、日本語、英語の3ヶ国語が使われた映画を見たので、とても奇妙な感じがしました。その映画の中では、

  • ドイツ語→英語字幕
  • 日本語→字幕なし
  • 英語→字幕なし

となっていました。日本語には字幕がなく、完全に日本語が分かったのは、観客の中で僕だけじゃないかと思います。これは変な感覚です。ここで、日本人で、日本語が使えることが、他のアメリカ人にはない利点になって現われているわけですよ。なにしろ100人ぐらいいた観客の中で、日本人は僕1人だけだったのです。うーん、変わった経験をしました。

映画の監督も来ていて、質疑応答の時間がありました。それも日本とは違いましたね。まず驚いたのが、批判的なコメントを寄せる人がアメリカにはいることです。「この映画には失望した」と、監督の目の前で言える人がいること自体が驚きです。そして技術的な細かい話に執着する人が多かったのも印象的です。そしてどんなカメラで撮影したのか?とか、実際のドイツの医療システムは違うとか、日本にそんな人はいるのか?とか。「共感より批判」というのがアメリカ式でしょうか?この文化は全く慣れませんね。

映画を見に行って、僕の物事の見方がさらに広がって、とてもいい経験になりました。

アジア系男子はヒトの中では可愛い系に分類される

日ごろMITに集まる世界中の人の国の顔を見ていて、ついにひらめきました。

アジア系の男の人は、ヒトの中で可愛い系に分類されるということが。

きっと、アジア系の人種は、顔が丸っこくて、目がくりっとしていたりするところが、そう思わせるのでしょう。 一方で、西欧系の人種はもっと顔がとがってますものね。

日本にいては、絶対に持ち得なかった概念が、アメリカに来て、ヒトの取り得る形の視野を広げてひらめくのは大変面白い経験でした。

もしかすると、日本人が可愛いキャラクターを産み出す能力が高いのは、日本人が可愛い系なのが原因ではないかとも思います。日本の方が、アメリカよりも着想を得やすい環境のはずです。

Cuteness 以下Wikipediaより引用。最初のItはCutenessを指しています。


It is usually characterized by (though not limited to) some combination of infant-like physical traits, especially small body size with a disproportionately large head, large eyes, a small nose, dimples, and round and softer body features.

2008年10月25日土曜日

Sporkとは

給食のスプーンは、英語にすると、どうなるでしょうか?spoonのままでしょうか?ご存知の通り、給食のスプーンとは、先端が割れていて、食べ物がひっかけやすいスプーンのことです。

英語にはsporkという概念があって、給食のスプーンは、そのsporkに相当します。スプーンspoonとフォークforkを組み合わせたものであるから、sporkという名前がついたようです。

日本でも、給食のスプーンが、スポークと呼ばれるようになっていくのでしょうか?

Spork
http://en.wikipedia.org/wiki/Spork

日本語と英語の文書構造の違いを理解し、英語論文を書く難しさを理解する

日本人の学生にとって、英語の論文が書けるようになることは、とてつもない大事業です。学生は実験だけをして、英語論文は先生に書いてもらって大学院を卒業する人もたくさんいます。 僕自身も修士課程では、論文の書き方をきちんと教えてもらったことがなくて、博士課程に入って今の日本の指導教官に教えてもらうまでは、全くきちんとした論文が書けませんでした。僕は、英語論文が書けずに卒業できてしまう大学院のシステムには、かなり問題があると感じています。

英語論文は、英語の文書でもあるので、すべてパラグラフに則って書かれる必要があります。もしここで日本語と英語の文書構造の違いが深く理解できると、僕に留まらず、英語論文を書くのが難しかった一因が分かるようにもなり、多くの日本人にとっての対策も見えてくると思います。

それで先日の話、日本の「芸能人と有名人のBlogには、パラグラフがないことが多い」を友達のアメリカ人に言ったら、かなり驚いていました。友人曰く、「芸能人や有名人でも、アメリカ人は、パラグラフに則って書けるはず」とのことです。

なぜ書けるかというと、小学校から文書のトレーニングを受けているからです。まず小学校3, 4年生から、しっかりした論理構造で書けるようにトレーニングを受けていくようです。そのトレーニングは、小学校から始まって、大学にまでも続いていきます。大学や大学院の入試でも、エッセーを書く必要があって、「エッセーの構造がうまく整理されて書けているか」で評価されると聞きました。

英語の文書のほとんどが、パラグラフに則って、整理されて書かれます。前も言ったけど、たとえBlogやメールでさえも、整理された形で書かれます。Amazon.comのレビューでも整理されて書かれます。Amazon.co.jpにあるレビューの書き方とは、全く違う様相を示しています。 英語の文書のほとんどが、パラグラフの形に整理されて書かれることに、本当に強い驚きを感じざるを得ません。日本語では論理的に整理して書くことが、求められていませんからね。

アメリカ人にとっては、日々パラグラフに則って書く練習をしているので、論文を書くのも簡単ですよね。ヨーロッパ系の人にとっても論文を書くのは、日本人よりも簡単だと思います。なぜかというとヨーロッパ系の言語も、おそらく共通の文書スタイルを持っていると思いますので。

日本人にとって、英語論文が難しいのは、英語と日本語の論理構造の違いにありますね。アメリカ人が小学生から始めている論理構造の勉強を、大学院生になってから始めるので、英語の論文書きは、時間がかかって、大事業になるはずです。

自分専用の英語学習用MP3をつくる

英語の重要性がわかっていても、あまり勉強できないというのが、人の性かと思います。 僕も、日本にいたときも、英語を勉強したかったのですが、飽きやすくて、英語を一日2時間聞くのがもう本当に限界でした。

今思うと、勉強ができなかった原因の一つは、教材の悪さにあるのかと思います。残念ながら、僕にとっては、日本で市販されている英語教材のCDに入っているは会話はつまらないことが多く、のめりこんで聞くことができませんでした。このつまらなさの原因は、内容が真面目、声優の質がよくない、感情がこもっていないことにあると思います。

それであまり勉強せずに、のほほんとアメリカに来たときは、会話が全然聞き取れずに死にそうになりました。Keywordの名詞がかろうじて、聞き取れて、後は内容を推測していました。 大きな間違いをしたことが何回もあって、これでは死んでしまうと思って、どうやったら日常生活でもっと長時間、英語の勉強を続けられるかずっと考えていました。

僕の答えは、面白い英語教材を自分でつくるです。それで、自分専用の英語学習用MP3をつくることにしました。そのステップを、以下の(1)-(3)の3ステップで説明します。

(1)音源探し
まず英語の音源をDVDやYoutubeからとってきます。英語のアニメ、ドラマ、講演を中心に探します。実際の英語はもっとリズムがあって、感情がこもっていて、はるかに面白いです。話が10-30分ぐらいでまとまっているものの方が、集中力が続くのでよいです。さらにいうと、できればスクリプトがあるものが、聞こえなかった音を確認できるのでよいです。

そしてMP3を編集する方法は(2), (3)の2ステップです。

(2)音量調整
とってきたMP3の音量が小さいことが多いです。なので、音量が小さいときは、MP3Gainというソフトで、目標標準音量を98.5dBに上げます。98.5dBに調整すると、音楽CDの音量と同じぐらいになるかなと思います。

(3)長さ編集
次に、一つのMP3が長いことが多いので、mp3DirectCutというソフトで、ファイルを1分30秒とか、3分ぐらいの長さに分割します。こうすると巻き戻したり、繰り返し聞くのが簡単になります。

こんな風にして編集したファイルをSONYのNW-A808というウォークマンにMP3ファイルを入れて、1日に10時間弱は英語を聞いています。 面白い教材を聞いてると、ヒアリングマラソンもより簡単になって、英語の上達も早いです。

George Soros@MIT

投資家のGeorge Sorosが10月28日にMITにやってきて、講演をするようです。せっかくなので、講演に行って、聞いてみようかと思います。どんな講演になるのか興味があります。

日本の大学にいると、投資家がやってきて大学で講演をするとか、まずありえないので、違いを感じますね。大学文化の違いでしょうかね。


ジョージ・ソロス(George Soros)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B9

アメリカの研究用品

アメリカの研究用品のブランドはVWRというブランドです。これは、日本のアズワンに相当するものです。ちょっとした実験用品、ビーカー、タイムストップやオーブンとかに、VWRというロゴがついていることが多いです。

いろいろと研究用品を使いましたが、研究用品に限っていうと、日本とアメリカの製品で質の違いを感じません。日米道具がほとんど同じなので、日本で研究してた人がアメリカに来ても、あまり違和感なく、アメリカで実験が始められるはずです。

VWR International
http://www.vwrsp.com/
http://en.wikipedia.org/wiki/VWR_International

MITには、研究の消耗品を売っている店がある

MITの方がよいなあと思っていることは、大学内に研究で使う消耗品が売っている店があることです。
ビーカー、ワイプ、ピペット、チューブ、シャーレ、手袋、汎用の試薬、等々は、その場で買えてしまいます。伝票を持っていくだけで、研究費で買えます。

一方で、日本の大学には、そのような店は見たことがないですね。生協では、文房具と簡単な工具ぐらいしか取り扱っていません。なのでどうするかというと、代理店に発注して、研究室まで運んでもらいます。しかし、実物を見てから買えない不安と、今すぐに買いたくても買えないという欠点があります。

日本の大学でも、MITみたいに、研究の消耗品を売る場所があってもよいですよね。上の代理店を使う欠点を補えるので、みんなよく使うようになると思いますけどね。

2008年10月24日金曜日

芸能人・有名人ブログにParagraphという概念はない

Ameba 芸能人・有名人ブログランキング(http://official.ameba.jp/ranking/day/accessRankingCategory0-1.html)を1~50位まで見てみました。ぱっと見て、Paragraphを使って書かれている文書は一つもありませんでした。日本語は論理を意識しなくても書けてしまう言語ですね。

一方で、英語の文書は、Blogやメールですら、Paragraphに則って書かれます。なので英語で文書をかくには、論理は絶対不可欠です。

アメリカでいつも英語の環境にいて、それで他の人が書く日本語にぱっと触れると、英語と日本語の構造の違いに驚きますね。 そりゃあ日本人が英語を身に付けるのは、時間がかかりますよ。

Paragraph
http://en.wikipedia.org/wiki/Paragraph

2008年10月23日木曜日

Jack-o'-lanternジャック・オ・ランタン

今日は、ボストンの郊外のArlingtonに出かけてきました。郊外に行くと、一軒家ばかりになり、玄関にHalloweenの飾りつけがされていることが多かったです。家ごとに飾りつけはそれぞれ差があって面白かったです。

郊外に出かけるのは、Halloweenの飾りつけを見るいい機会になりました。 僕の住んでいるBostonのBackbayは集合住宅が多く、Halloweenの飾りつけをあまり見ないのです。

いろいろ見た中で、一番レイアウトが優れていると思ったのが、上の写真のレイアウトです。これは玄関に吸い込まれていきそうです。

2008年10月22日水曜日

トルコ人が遊びにきたよー

日本の研究室で所属が同じのトルコ人が遊びに来てくれました。

午後に実験をしていると、「電話だよー」と呼ばれて、電話に出てみると、「日本の研究室で所属が同じトルコ人がMITに来ている」と聞いて驚きました。まず研究室への電話がかなり珍しく、さらに来るという連絡が急だったので驚きました(15分前)。カリフォルニアで学会で発表した後、MITに寄ってくれたようです。

会って、いろいろなことを日本語で話しました。

「Moemoeは、日本にいたときは痩せていたけど、今は健康的に見える」と言われました。それは考えようによっては、太ったという意味も含んでおり、怖い言葉ですね。ただウエストは全く変化していないので、原因は筋肉量の増加ではないかと踏んでいます。

日本の研究室の現状を教えてもらったりしました。3ヶ月遠ざかっているだけで、いろいろと変化があるものですね。彼はたくさんの人が卒業したのを寂しがっている様子でした。

もう一つ気がついたのが、彼の英語が今は労なく、ほとんど聞き取れるようになっていたことです。これは手放しで喜びたいことです。以前は半分ぐらいしか分かりませんでしたけどね。彼はノンネイティブで、分かりやすい英語を使っていて、聞き取りやすいのです。

そんなこんなで楽しかったのですが、彼はトータルで1時間も滞在しませんでした。もっと長くいられるとよかったと思いますね。

2008年10月21日火曜日

アメリカのコーヒーのレベルは、実際に高い

コーヒーが入ったタンブラー

アメリカでは、 コーヒーのレベルは、実際に高くてですね、店を選べば、安くてもおいしいコーヒーを楽しめます。僕が買った上のタンブラーにコーヒーを400mlぐらい入れてもらうと、スターバックスで$1.50しかかからないのです。MIT内にあるPeet's Coffeeというところに頼むと、$1.70です。思っているよりもかなり安くすみます。それなのに両方とも結構おいしいです。こんなに安く、おいしくコーヒーが飲めていいのかしらという感じです。

またまたプレーンピザ!?

どーん!とプレーンピザです。


アメリカのピザは具が少ないことが多いです。研究室のキッチンにあまって、食べ残されているピザの写真を載せます。プレーンピザのようでした。パン、チーズとトマトソースだけしかなくて、具材に乏しい感じです。好きじゃないのか、みんな食べずに残して帰りました。僕は捨てるのがもったいないので、タッパーに入れ、明日の食事にすることにしました。トースターがあるので、それで温めるとおいしく食べられます。

みんな嫌いかもしれないけど、ボストンに来てから、結構な割合でプレーンピザをよく見かけます。いつもプレーンピザが余っています。一方で具材たくさんのピザや、シーフードを載せたピザは、見たことがありません。おそらくみんな質より量重視なのと、シーフードが好きでないのがそうなってしまう原因でしょう。

今までピザを見てきましたが、アメリカのピザは、日本のピザよりもバリエーションが少ないと思います。そして量はたくさんでありあまるほどですが、種類は少ないです。それがアメリカの食事の一つの大きな特徴でしょう。僕は量が少なくて、種類がたくさんの方が好きですけどね。

アメリカの
この
ハイレベルな
食事に
ついて
こられますか?

このプレーンピザのように、アメリカでは、「同じものを余るほど大量につくる」物量作戦のレベルが、高いレベルに達しています。昔から物量で攻めるのがお家芸の国ですから、勝てませんね。

陶芸は広がってきて、意外に面白い

陶芸の話をずっとしていませんでしたが、毎週月曜日の夜7時半~10時、ずっと続けています。

陶芸の話ができなかったのは、2つ理由があったのです。1つには、月曜日はやることが多すぎて、夜の11時か12時にようやく仕事が終わるからです。今日は12時に仕事を終えて、歩いて帰ってきました。(住んでいる地域が治安がよいので助かっています) 2つには、書く内容が多岐にわたり、書くのが難しいからです。


さて陶芸って、意外に面白くて、自分に合っている気がします。面白い理由は、以下のようにいろいろな面が見えてくるからでしょう。商売にしない以上は、見方によっては、単なる粘土遊びにしか過ぎないのですが、考えようによっては、いろいろと広がってきます。
  1. ろくろを回している間、目の前にある粘土のこと以外、何も考えていません。高い集中力を保っています。他には、筋肉トレーニングをしているときにそうなります。どうしてそういう心理状態になるのかというのが、興味深いです。
  2. 粘土で容器を作るっていうのが、お金になるわけでもないし、大人の視点から見ると、単なる無駄なんだけど、そういうのが人の豊かさかなって気がつきます。わざわざ無駄をやって、楽しみを見つけようとする姿勢ですね。
  3. 仮説検証の練習の題材によいです。こういうので練習しておくと、他の分野でも生きてくるでしょう。
  4. 陶芸の先生に、「陶芸も習慣で、悪い習慣を直すだけでいい。才能は関係ない。誰でもうまくなる」と言われて、陶芸をやるだけでも、人生の大事な面を学べるよねと思ったりしました。
  5. 陶芸ですらも、手順が分割できて、構造化して捉えられる。構造化という手法の奥深さを知れます。
  6. 作ることで、より物事が理解できるようになる。陶芸には、工学の要素が含まれていることを知ります。陶芸を始めてから、明らかに陶器の形について造詣が深くなりました。
  7. どうしてこの作業をやるとうまくいくのか?っていうのを後から考えるのも面白いです。後でいろいろわかると、謎が解けたっていう感じで、たまりません。なんでこの作業で粘土から空気が抜けるのか、ろくろを回して、手を動かして中心出しできるのはなんで?
上の点を見てみると、他の知識とつながったことによる面白みが多いですね。僕は、いろいろ知ると、どんどん楽しくなってくるという、恵まれた性格なのかもしれません。陶芸を始める前は、陶芸がこんなに広がってくるとは思っていませんでした。だから陶芸って意外に面白かったのねという感想です。

2008年10月20日月曜日

睡眠時間で脳の働きが違ってくる

僕は、
6時間睡眠のときと、
10時間睡眠のときで、
脳の働きが違うのを感じます。

日曜日は筋肉痛だったので、2度寝をした結果、10時間睡眠をしてしまいました。ですが、その寝た分、もやもやした考えが結実してまとまっていくのを感じました。寝ていた分、行動時間は少なかったけど、考えはまとまりました。

6時間睡眠のときは、新しく考えがまとまることは少ないです。何かいろいろやってはいるけど、もやもやしたまま時間が過ぎていくのを感じます。行動する時間は多いけど、考えはまとまらないです。

考えをまとめるのがいいのか、行動を起こしてしまうのがいいのか、どっちが効率がいいかどうか、はっきりはしていません。場合によりけりでしょう。ただはっきり分かっているのは、寝る時間も無駄にはなっていないということです。

2008年10月19日日曜日

Blogの目的、問題点と収穫

僕がBlogを書く目的は、考えをまとめるためです。人に見せようと思って書くと、考えが整理された形で頭にしまわれて便利です。なぜかというと、インチキなことは書けなくて、事実でサポートしつつ論理的に書かないといけないからです。

ただ問題が2点あります。

1点目は、基本的に肯定的な意見か、中立的な意見しか書けない点です。ときどき意見が否定的なものになりますが、そのときは載せないようにしています。ぱっと載せてみても、後で削除することが多いです。Blog上には、問題を引き起こしそうな否定的な意見はほとんど書けないのです。

2点目は、何らかの意見を表明すると、その意見を元に僕自身が評価されてしまう点です。たとえば、仮に、僕がアメリカの共和党のマケインを応援していると言うと、その意見を元に、アメリカの民主党支持者からは嫌われてしまうでしょう。確実に黙っている方が対人関係の問題は、引き起こさないはずです。

以上の点を考えたときに、考えをまとめる上では役に立っているけど、Blogが結果的に自分の利益につながっているか謎です。味方は大して増えておらず、書くことが敵を増やしているだけじゃないか?と感じています。僕は、欠点が書く利点を上回った時点で、Blogをやめようと決めています。

僕はこのように小規模のBlogですら、ひいこら言っているのに、大々的にBlogや本を書いている人は、かなりすごいと思いますね。結構、人に嫌われることもあるんじゃないでしょうかね。小規模の実験で、書いて発表することの怖さが分かったのは、Blogを書いたことによる収穫です。

日本のコミュニケーション方法の方が好き

僕自身は、今のところ日本のコミュニケーション方法の方が肌に合っている気がします。あまり合わないと感じているポイントは4点です。

僕は、アメリカの話がうまく、主張が強い人たちの中にいると、萎縮してしまって、なかなか自分の意見を言い出せずに、ストレスがたまってきます。単なる印象ですが、日本人の方が、話が聞ける人が多く、アメリカ人の方が、話がうまい人が多いかなあという印象です。なので僕自身は、どちらかというと話が聞ける人が多い、日本の方が好きです。 アメリカ人でお金のやり取りの関係がある人に限ると、ほんとうにこちらの話を聞いてくれますね(笑)。

アメリカ人と話すときは、二人の意見が平行線をたどって、まあ結局人と人は違うんだ、という結果で終わることも多く、共感を求めることが少ないです。それが僕にとっては結構疲れるポイントです。なぜか頑なに自分の意見を突き通そうとしますね。意見が違ったとしても、取り合えず人の意見を聞くというのが、僕は大事だと思っていますので、こういう目に見える意見の不一致が積み重なると、精神的に結構疲れてきます。

主張しないと何も進まない、やってくれないというのは、結構めんどくさいです。各個人は各個人のことを追求してて、他の人をあまり見てないです。きっと関心が少ないのでしょうね。

常に意見を求められるアメリカの環境の中で、僕は1つの意見を強く主張できません。僕は、これもいいしあれもいいしという意見になってしまいます。この原因は2つあって、1つは、自分の利益こそが本当に最優先と思っていないからでしょう。2つめは、とりあえずいろいろな人の意見を聞くという姿勢で、物事の二面性が見えてしまい、ある物事が断然いいとは思えないことが多いことです。アメリカの政治の「できるだけ福祉を減らして、自由競争させる」とか「国のシステムを民営化する」のもよかったりわるかったりしますし。そういうのをある一方の視野にのみ立って主張できるのって度胸があるというか、結構凄いですね。僕のおとなしい性格ではあまりできないです。

逆に上の4点が気にならない人にとっては、アメリカの方が向いてると思いますね。意見が違っても無理に協調する必要はないし、個人間の干渉も少なく、自分のことに費やす時間が増やせて、気楽な部分があります。

アメリカの方が暮らしやすい日本人

昨日の日本人研究者交流会を見ていて、少なからず、アメリカの方が暮らしやすいと感じている日本育ちの日本人がいると思いました。当人の重要だと思うポイントによって、その国に対する住みやすさは変わってきますね。

だから逆にアメリカ育ちのアメリカ人が、言葉のハンデキャップがあったとしても、日本の方が合いやすいという場合もありえますね。

It's interesting, right?

僕はアメリカのよさも分かるけど、重要だと思うポイントを、日本の方がおさえているので、日本の方が暮らしやすいです。僕のポイントは、食事とか人とのコミュニケーションとか感性とかですが、それらの点から見たときに、日本の方が合ってると感じています。

2008年10月18日土曜日

ボストン日本人研究者交流会2nd

ボストン日本人研究者交流会に出てきました。ボストンにいる日本人研究者は、総じてみんなレベルが高い!と思いました。刺激を受けました。

この会は、毎回2人の方が1時間半ずつほど発表されたあと、引き続いて懇親会というスタイルです。


一人目はジャーナリストの菅谷明子さんの発表でした。内容は、どうやって人とのつながりを作って、イノベーションを起こしやすくするかという話でした。実際に、今回の交流会の中でも、交流しやすくする試みを行いました。それは大きい名札を作った手法です。「大きい名札」とは何かというと、名前と所属以外に、自己アピールや、ストレス解消法などを書き込んだ、通常の名札の拡大版です。見える情報量が多くなって、話しやすくなって、面白い手法でした。

今まで全然存知あげませんでしたが、菅谷さんは、岩波新書に2冊本を出版されていました。本を出版したら、コンサルっぽいことを依頼されるようになったと言っていたので、本は印税以外にも、宣伝の効果があるのでしょうね。本での宣伝も、生きていくうえでは有効そうですね。実例が増えました。

これまた全然知らなかったのですが、菅谷明子さんの、夫の方はMITの石井裕先生です。一緒に会にご参加されていました。「プロフェッショナル仕事の流儀」に出ていた先生です。この先生は有名なので前から存知あげてました。この会で初めてお会いしました。ひとつのことに熱心に取り組む様子が印象的でした。


2人目の方は、アメリカの保険会社でSEとして働かれている高野裕子さんの発表でした。内部の保険システムの構築も含め、アメリカの医療保険のことを、一通り説明していただき、大変役に立ちました。よかったと思うのが、お得な保険の入り方です。僕は、こういうレクチャーを一度も受けずに、アメリカに突入したので、病気になっていたら(実際なったけど)、やばいところでした。本当はアメリカに行く前に知っておくべきです。僕はもう40日ぐらいしか滞在しないけど、将来的にはこういう情報が役に立つと思います。


会の懇親会では、医師に5人以上会いました。話していて気がつきましたが、僕は医師の実務的な感じが大好きです。よく現実を見ていて、理想解よりも、現実解を見つけるのがうまいなーと思いました。さらに理系の基礎研究の人よりも、話しやすい感じがしましたね。臨床をやっていて患者さんと話す機会が多いからなのでしょうか。そこもよいところでした。

ほかにもHarvard、MIT、Tuftsの人にも合計で10人以上会いました。それぞれアメリカの研究生活について意見をお持ちで、聞いていて納得できるところが多かったです。

話していて、面白い意見を聞くことが多く、ためになりました。さらに自分から積極的に動き出す人も多かったです。僕自身は、この賢い人たちがいる中で、何をやったら差別化をはかりながら生きていけるだろうか?と、考えるきっかけになりました。


ボストン日本人研究者交流会
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/6659/

2008年10月16日木曜日

アメリカで髪を染める人たち

「日本人が黒い髪を、茶髪や金髪にするように、アメリカ人は、金髪を黒色に染める」と聞いたことがあります。でも僕は金髪を黒色に染めてる人を、ほんのごくわずかにしか見たことがありません。すごく珍しくて、1,000人に1人もいないのじゃないでしょうか?金髪の人は、部分的に差し色で赤、ピンク、紫、緑とかで染めたり、全体を紫色やピンク色に染めたりするのは、黒髪に染めるよりはるかに高い割合で見ますね。

で、多くの人がやってるのは、茶髪とかグレーがかった金髪から、はっきりとした金髪に変えることです。染色よりも、脱色という言葉が適切ですね。 英語ではBleachと言われます。アメリカでもBlond信仰がありそうですね。

日本であたかも事実のように言われていたことも、検証してみると、違ったりすることが多いです。

金髪
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E9%AB%AA
Blond(金髪)
http://en.wikipedia.org/wiki/Blond
Hair coloring
http://en.wikipedia.org/wiki/Hair_coloring

2008年10月15日水曜日

アメリカで人種の話はしないに限る

アメリカ人は、人種に関する話を徹底的に避けようとします。人種の話題を聞こうとすると、本当に雰囲気が悪くなるので、徹底的に話さないに限ります。みな実は、人種に対して、ものすごくセンシティブです。ずっと日本でのんきに暮らしてきた僕は、人種のことには無頓着で、僕は2回失敗してしまいました。

疑問が浮かんで、人種に関する話を聞こうとしても、皆、口を閉ざします。いろいろな傾向が見えても、それは胸にしまっておくべきですね。ただ僕の経験では、留学生間で話すのは、ぜんぜん問題がありませんでした。留学生はあまり気にしてないみたい。

アメリカが真に平等と自由なら、話しても問題なくないだろうか?でも結局、それは違いました。人種に関して本音を隠し持っています。みんな絶対に言わないけど。アメリカも本音と建前で成り立っている文化でした。どこに穴があるか分からず、さらに誰も穴の位置を教えてくれないので、結構怖いですよ。どこかで落ちてようやく穴の場所が分かるといった感じです。

アメリカのクッキー

アメリカのクッキーたち。何かのミーティングで余って、研究室のキッチンに置かれ、消費を待つ身。


日本のクッキーを見ても、モンスターを連想しないけど、アメリカのクッキーを見ると、カラフルさから、モンスターを連想しませんか(上の写真)?白い塗り壁みたいなクッキーと、目玉親父みたいなジャムが載ったクッキーがあったりします。かなり甘く、砂糖の味ばかりするので、ちょっと僕の口には合いにくいです。

M&M's Chocolateが入ったクッキーも売っていて、クッキーの中に緑、赤、橙色のチョコが入ってたりします。日本では見たことがなくて、カラフルなので結構面白いです。 お菓子文化にも違いがありますね。

2008年10月14日火曜日

MITのSuperstarのセミナー

今日は、研究室の近くの部屋でDr. Manu Prakashのセミナーを聞いてきました。内容は「泡を使って計算させる」です。発表の質と量が十分だったのにも関わらず、この夏に博士をとったばかりの人でした。博士課程在学中に、雑誌の"Science"に2本、First Authorで論文を載せるという、学生では見たことがないような離れ業をやっています。これは科学の世界では、Superstarと言っていいでしょう。

HarvardのFellowでもあり(Harvard大からお金がもらえる)、$30,000 Lemelson-MIT Student Prizeという賞も受賞したみたいです。300万ぐらい?MITの中でもトップクラスの人物だと思うし、発表を聞いて非常に参考になりました。

僕が発表を聞いて思ったのは、Manuが、物理現象を驚くべきほど高いレベルで理解していることです。流体力学で出てくる数式も、完全に自分のものにしていました。その上でいろいろ考えてるから、あまり難しい実験をしなくても、面白いことができるんでしょうね。デバイス自体は非常に簡単な構造でした。実験だけに力を使わず、理論で頑張って、新しい方向性を出すのは、面白い方向性でした。

MITにはときどきこういう人がいるので、非常に刺激になります。 日本では見たことがないレベルの人ですね。


Dr. Manu PrakashのWebsite
http://web.media.mit.edu/~manup/Manu_Prakash_web/Welcome.html

2008年10月13日月曜日

チップのよさを理解する

実は英語ではTipで、英語の発音はティップです。チップだと、Chipと同じになってしまいますね。日本語で「チップ」は、Tipでもあり、Chipでもあると友達に言ったら、へんな顔をされましたよ。

さて前々から、なぜかチップ払うのが嫌だなあと思っていたけど、長く住んでいると、意外にいいシステムだということが分かってきました。

嫌だと思っていたのは、総額に加えて、10-20%の割増額を払っているような感覚があったからです。でもそれは僕の勘違いです。総額だと思っていたのは、Totalじゃなくて、実はAmount(総計)です。Amountの中には、サービス料が完全に含まれていないのです。

簡単な式で書くと、
Amount(総計) + Tip(チップ) = Total(総額)
となっています。

Amoutが一定だとしても、店側のサービスに対して、払うチップ(Tip)の額によって、客が評価できる余地が残されているのがよい点です。気に入らなければチップを少なくして、気に入ればチップを多くして、評価できるのです。

日本だと、いくらその店が気に入らなくても、支払う総額を減らす習慣がないので、客側が抵抗する権利はないですね。欧米各国の方が、客側の自由度が高いわけで、ぼくは好きなシステムです。

もし食べるときに、チップという慣習が面倒くさいなら、レストランじゃなくて、ファーストフードに行けばよいです。支払う料金の中に、完全にサービス料が含まれた形になっています。ただサービスは皆無です。

2008年10月12日日曜日

Fall Saleで上着を買う

Fall Saleがやっていたので、服を見てきました。10℃を下回る日が多くなってきたのに、上着を日本からあまり持ってきていなかったので、上着を探してきました。

Gapは相変わらずSサイズが置いてなくて、うまくいいのが見つけられませんでした。日本のサイズ展開とは違いますね。

バナリパもGap系列なので、服が大きくて、思うようなサイズが見つかりませんでした。

アバクロ@Cambridge Galleriaはセールをやってなかったよ。

American Eagleは、SサイズとXSサイズが置いてあって、サイズ的には、大丈夫でした。H&M以外に着られるサイズが置いてあるブランドをようやく発見しました。日本で買うよりも半値ぐらいなので、アメリカで買うのはいいかもしれません。僕の知ってる店舗は、Newbury StとCambridge Galleriaにある店舗の2箇所です。Cambridge Galleriaの方が、売り場面積が広く、種類とサイズが多くて、よいと思いました。

結局American Eagleで上着(Outwear)を一着買いました。寒さをしのぎつつも、服のコーディネートが増えました。帰国するまでにこれ以上服を買う必要がないことを願っています。

Women's Tops - American Eagle Outfitters
http://www.ae.com/web/browse/category.jsp?catId=cat10025
Men's Tops - American Eagle Outfitters
http://www.ae.com/web/browse/category.jsp?catId=cat10025

こんにゃくゼリーと背理法

あまり意識してなかったのですが、こんにゃくゼリー製造中止反対をするときの意見の述べ方は、背理法になってますね。

  1. まず「気道をつまらせて死者がでる食べ物を禁止する」と仮定する。
  2. そう仮定すると、「餅も禁止すること」になる。(餅も死者が出た食べ物なので)
  3. しかし「餅を禁止する」のは常識的におかしい。
  4. なので、最初の仮定「気道をつまらせて死者がでる食べ物を禁止する」が誤り。

という背理法で、こんにゃくゼリーの製造を禁止するのはおかしいと主張する論理です。

「死者が出た食べ物を禁止する」というロジックでいくとその通りなのです。ですが、製造中止したい立場の人は感情的になっているので、上の背理法の論理はどうでもよいはずです。残念ながら、論理が通用するのは、その論理を聞いてくれる人まででした。

子どものことを思うと、とにかくもうなんでもいいから、中止させたい。他のことはどうなっても知らないよという感じになるでしょうね。自分の子どもは大事なので(まだいないけど)、その意見もよく分かります。

2008年10月11日土曜日

大学ランキングの作成方法とその正当性

日本の高等教育力、世界6位=大学トップ200に10校-英情報会社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081011-00000078-jij-soci
というのを読みました。

僕は自分がよく理解できないランキングは信じないのです。それでこの大学ランキングを理解するために、どういう方法でランキングをつくったのか、大元までさかのぼって調べてみました。

結論から書くと、まずまずの納得できる調査方法が使われていて、大学ランキングのひとつの方向性を示しているとは思います。
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実際の元のソースはこれです。Times Higher Educationというところが発行しています。
Table: The world's top 200 universities
http://www.timeshighereducation.co.uk/hybrid.asp?typeCode=243&pubCode=1

さらにそのTimes Higher Educationは、Quacquarelli Symonds Ltd.という会社のデータを使っていて、さらにその会社までさかのぼると、ようやく詳しい調査方法が載っていました。http://www.topuniversities.com/worlduniversityrankings/methodology/

こんな感じのデータを元に、ランキングを作成したみたいです。

  1. Academic Peer Review (40%) Composite score drawn from peer review survey (which is divided into five subject areas). 6,354 responses in 2008.
  2. Employer Review (10%) Score based on responses to employer survey. 2,339 responses in 2008.
  3. Faculty Student Ratio (20%) Score based on student faculty ratio
  4. Citations per Faculty (20%) Score based on proportion of international faculty
  5. International Faculty (5%) Score based on proportion of international students
  6. International Students (5%) Score based on research performance factored against the size of the research body

で、詳しく見ると、この40%の割合を占めた1.のPeer Reviewの調査方法ですが、Online(インターネット)での投票みたいです。それって、専門家の調査と言えるのか不思議です。多数の人が投票したであろう人は、英語圏の人のはずです。そして英語圏の大学は、英語圏の人が名前をよく知っているので、その大学の評価が高くなるのは当然ではないでしょうか?日本人が英語のランキングに投票する絶対数が少ないはずで、あんまりフェアじゃないですね。

3-6までは、教員の学生に対する割合とか、教育一人あたりの被論文引用数、教員と学生に占める外国人の割合、に基づいた評価だったので、納得できました。

3-6はよいので、なんらかの指標にはなります。40%を占める、1のPeer Reviewをやめるか、改善すれば、英語圏の大学への偏りがなくなって、もっと僕が納得できるランキングになるはずです。

アメリカの文房具を漢字文化圏の人が気に入らない理由→文字の解像度の違い

書いた字に違いがでるという本質で勝負したかった
三菱鉛筆「芯が自動的にとがるシャープペン」(2)

ノートって7mm幅とか限られたケイ線の中で書かなくてはいけない。画数の多い漢字を0.5mmの芯で書く場合、線を10本引いただけで5mm。横線が10画ある漢字だと、7mm幅のケイ線には入りません。そうすると必然的に細く書けるシャープペンが好まれます。ボールペンでも、日本や中国など漢字圏は細字が好まれるといいますし、より字をたくさん書く学生なら細い字を書けるところに価値を見いだしてくれると思いました。http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081003/102555/?P=2

今まで文房具って、世界共通かと思っていました。しかし文化によって、最適な文房具が存在するみたいです。

アメリカに来てから、常々アメリカの文房具は使いにくいなあと思っていました。(1)まずペン先が太く、先がとがっていないので、漢字が書きにくい。(2)ノートの罫線が濃く、ノートに書いた文字が読みにくい。日本の文房具が、アメリカの文房具市場を席巻してもよいはずなのに、そうなっていないのはなぜ?とずっと考えていました。上のニュースを読んでいて、それらの原因がついに分かりました。

アルファベットは、同じ空間に書くなら、漢字より解像度が低くても読める。なのでペン先が太く、ノートの罫線が太くても、気にならない。むしろペン先が太い方がアルファベットは書きやすい気がします。それでアメリカでは、解像度が低いアルファベットに合わせて、文房具がつくられています。そして漢字文化圏の僕は、そのアメリカの文房具が気に入らないわけです。

一方で漢字を書くときには、上のニュースでもあったように、文房具の解像度を高くする必要がありますね。高校生までは、PILOTのハイテックC (0.3-0.5 mmボール)とかよく使ってたのを思い出します。

文字の要求する解像度が違うので、日本の文房具をアメリカにそのまま輸入しても、使われないわけですね。だから文房具市場では、日本製品が席巻していません。そしてアメリカで解像度が高い文房具を買うのは難しいです。アメリカにおいでになる際には、日本から文房具を買って持ち込まれるのが吉です。

2008年10月10日金曜日

アメリカのおいしいものは高カロリー

アメリカにもおいしい料理がたくさんあります。そのほとんどは、高カロリー、高脂肪、高糖質のおいしいもので、ジャンクフードに近いです。ストレスをためないためには、たくさん食べてればよいかもしれないけど、太るペースが日本よりも早くなります。

WikipediaのJunk foodのページを見てたら、「Junk food? それは僕たちが毎日食べてるものだ」って言ってた。そりゃあ、太りやすいのも仕方ないです。

アメリカは、日本のように、おいしくて低カロリーな料理は少ないです。たとえば、海産物、海草、根菜類、スープを見つけるのは至難の技です。アメリカ人の需要が少ないので、そのような食材も手に入りにくく、かつ外食の店も見つけにくいです。 アメリカに日本料理もあるけど、価格が日本の2倍で、質が日本よりも低かったら、ちょっと行く気はなくなりますね。

いくらアメリカの他の点で満足したとしても、食事が合わないとだんだん鬱になってきます。僕の場合は、きちんとした食材を確保しない限り、アメリカには長く住めなさそうです。



興味がある人は、次のリンクも読んでみてください。
アメリカの食文化
http://wiki.chakuriki.net/index.php/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E9%A3%9F%E6%96%87%E5%8C%96

2008年10月9日木曜日

日本と大きな教育方法の違い: アメリカでは高校と大学で作文の授業がある

今日は、日本とアメリカの教育方法の大きな違いに気づかされました。それは作文教育です。

英語論文の文法を見てもらって、ついでに":" コロンの使い方とか "," コンマの使い方を教えてもらっていました。
そのときに、「アメリカでは、こういうのはいつ習うの?」と聞いたら、
「(アメリカの)高校や大学で授業があって、そこで覚える」と言ってました。
高校で授業があっても、忘れるから、さらに大学でも授業をやる。そしてレポートや論文を書くときに、本を見ながら書いて覚えるみたいです。レポートの構成法もそのときに習ったみたいです。

「へー、アメリカでは、文書の書き方の授業があるのか。日本ではふつう、高校と大学でレポートの書き方の授業がないんだよー」と教えてあげた。
「Really?」と聞き返されたので、
「Beleive it or not. It is quite real.」と言ったら、
驚嘆していた。

アメリカの高校と大学では、「意見の述べるための文章の書き方」が教育の中核をなしているから、その視点から見ると、日本の教育は奇異にうつるらしい。

さらに質問は発展して、「英語の作文はいつ習うのか?」と聞かれて、「いやー、僕は授業では教えてもらったことがないよ」と言ったら、それにもあきれていた。
彼が変に思ったのは、MITで受けた外国語の授業では、たくさん作文をやったからみたい。外国語の先生のレベルが高いのが、きちんと作文の授業ができる理由でしょうね。

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日本の教育は、国語と英語の授業では、読み取りを極端に重視していますね。この読解力を重視した教育方法は、日本人の新しい物事を取り入れる能力を高めている気はします。それで誰かを真似するときには、うまくいく教育方法だけど、先頭に立ったときに、途方に暮れてしまう教育方法ですね。


作文
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%9C%E6%96%87
読書感想文
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E6%84%9F%E6%83%B3%E6%96%87

自力他力マトリックス

ハチミツとクローバーを見ていて、新しいフレームワーク(自力他力マトリックス)をひらめきました。これは問題が起きたときの対処法です。自力他力の軸と、積極消極の軸で分解してあります。この4つの手法を駆使して、視点を切り替えていけば、視野狭窄に陥らず、効率よく人生が送れると思います。
自力では限界があるので、ポイントは、他力をうまく利用することです。積極的に人に頼んで、快くやってもらえるように工夫する、環境がよくなるのを待つというのが、意外に大事です。

ハチミツとクローバー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%81%E3%83%9F%E3%83%84%E3%81%A8%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC

2008年10月8日水曜日

タンパク質の精製は気合と根性 <クラゲを1日3000匹集められますか?>

家族も総出でクラゲ捕り…ノーベル化学賞・若き日の下村さん (読売新聞)
当時、研究場所にしていた米国ワシントン州には、地元の人が「海の上を歩ける」というほど大量のオワンクラゲが生息していた。必要なクラゲを集めるためには1日3000匹も採取しなければならない。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_nobel_prize2__20081009_5/story/20081008_yol_oyt1t00783/
クラゲ85万匹、努力実る=現在は執筆活動・ノーベル化学賞の下村さん
61年夏、クラゲの発光物質を抽出しようとして、米ワシントン州フライデーハーバーでオワンクラゲ1万匹を採集。当時、研究員を務めていたプリンストン大に持ち帰った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000000-jij-soci
1日3000匹採取したとして、1万匹集めるのに、3日強かかったということでしょうか。GFPのタンパク質を精製して、光るタンパク質を発見するには、それだけ大量のクラゲが必要だったということでしょう。1ヶ月間ずっとクラゲ集めだったら、やる気はしないけど、3日ぐらいだったら、クラゲ集めをやってみてもいいかなあという気がしますね。

どうやって集めたのか知りませんが、漁師に頼んで大きい網をつかって集めたら、もっとスムーズに集まったかもしれませんね。

仮説検証で世界トップに上り詰める

【ノーベル物理学賞】風呂あがりに浮かんだ「小林・益川理論」 研究秘話

研究は主に益川さんが理論面、小林さんが実験面を担当。益川さんによると、「私がモデルを作り、朝、小林君に話すと、彼がそのアイデアを実験でつぶしていく」という毎日だった。

「小林君は頭脳明晰(めいせき)で繊細、私は細かな作業が苦手。まったく違う性格の2人がコンビを組んだ」。大胆な着想で突破口を提示する益川さんと、緻密(ちみつ)な検証でそれを磨き上げる小林さん。抜群の相性の良さが歴史的な快挙を生んだ。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081007/acd0810071956006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081007/acd0810071956006-n2.htm


このニュースを読むと、ノーベル賞をとった理論は、典型的な仮説→検証の繰り返しで、産み出されたことが分かります。益川先生が新しい仮説をつくって、小林先生が検証して、二人でどんどん理論を進化させていったわけですね。益川先生は、英語ができなかったらしいけど、仮説検証のサイクルを二人で早く回転させることによって、世界のトップに上り詰めたのだと思います。

サイエンスの世界で英語ができるのは有利に働くに違いないけど、あくまで仮説検証が第一に必要な能力で、英語は二義的ですね。

世界と伍していくのに大事なのは、重要な仮説を思いつくことと、仮説検証サイクルの短さですね。

MIT Dentalで一発で治療完了

MIT Dentalに行って、女医に見てもらいました。僕の場合は、とくに問題はなかったので、レントゲンをとって、Permanent cementで銀歯を固めて終わりでした。

英語はそんなに問題がなかったです。

What's wrong with you?とまず病状を聞かれて、説明して。

次に場所を聞かれました。Upper? Lower? Front? Back? 問題の箇所は、Lower backでした。

銀歯の年齢を、How old is this inlay?と聞かれたので、10年と言っておきました。

熱いものはしみるかと聞かれて、とくに感じないと答えたら、よい兆候だと言われました。他の歯も見てたみたいですが、ざっとみてNice!ということで、無罪放免です。

治療のときに、"Bite. All the way."って言ってて、"All the way"という表現を知らなかったけど、たぶん完全に噛めってことなんだろうなと思って、そうしました。それが正解でした。

こういう体験型の英語は記憶しやすいですね。留学の醍醐味かもしれません。

さて費用の内訳は

  • Intraora-periapical-1st film $26
  • Recement inlay/onlay/partial $96

です。 さらに学割が10%あったので、トータルで$109.80でした。治療はスムーズにいって、診断を含め15分ぐらいで終わりました。日本で保険を使って治療してもらったら、この費用の3, 4割で済むのかもしれません。無保険診療って高くつきますね。

どうなるかと思ったけど、ぱっと治ってよかったです。

投資の時間到来

みんなが不安にかられているときには、株価は価値に比べて安くなります。

日本株は、実質価値(バリュー)に比べ、だいぶ割安になってきました。そういうときにこそ投資をすべきで、まさに待ちに待った投資の時間到来でしょう。誰かが泣きながら売ったものは、お買い得なのです。

金融危機の見方~止まらない不安と混乱
http://event.media.yahoo.co.jp/finance/gogai/
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK017430520081008?rpc=144

インデックスファンド
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%89

2008年10月7日火曜日

英会話【負のスパイラル】から脱出するMoemoe案

忙しい⇒続かない⇒挫折する、英会話【負のスパイラル】から脱出する!⇒Gaba
という宣伝がありました。

あーGabaもよいかもしれませんが、僕のお薦めは、無理やり英語が使われている職場に行くことです。英語ができないからこそ、行くべきです。そしたら、仕事と同時に英語も勉強できて、一石二鳥じゃないでしょうか?スパイラルからも抜け出せると思います。

Nobel physics prize goes to 2 Japanese, 1 American?

アメリカで配信されるニュースによると、 ノーベル物理学賞を受賞された南部先生は、アメリカ人ということになるらしい。

アメリカの市民権を1970年に取得しているので、 アメリカ人といってもいいのでしょうね。

日本のニュースだと「日本人が3人受賞」となるところが、アメリカのニュースだと「日本人2人、アメリカ人1人」と見方が違って面白いです。

つまり日本人とアメリカ人の定義が両国で異なります。日本のニュースだと遺伝子的な定義になり。アメリカのニュースだと市民権による定義になるようです。

どのようにカウントするのが正しいのでしょうか?

http://news.yahoo.com/s/ap/20081007/ap_on_sc/eu_sweden_nobel_physics
http://en.wikipedia.org/wiki/Yoichiro_Nambu

Googleな女の子

今日は、「デバイス制御用プログラム」生成ソフトウェア(Micado)の作者の女の子に会いました。それで直々に1時間ぐらい教えてもらいました。これはAutoCADのプラグインを使って、JAVAの制御用プログラムを生成してくれるものです。そのおかげで僕が悩んでいたJAVAには、あまり触る必要がなくなりました。これは便利です。

Micado(an AutoCAD plug-in for programmable microfluidic chips)
http://cag.csail.mit.edu/micado/

こういうソフトウェアが専門だけど、実際の研究に役立つソフトを作ってくれる人は本当に助かります。日本でも、研究に役立つソフトを作るのに興味がある研究室はないものでしょうか?そういう研究室があるとかなり助かりますね。

アメリカの研究室の方が、ソフトを作って省エネ化を図ろうとしています。日本の研究室だと、手動とか気合でその場を乗り切っていまいそうです。最初に受けたMITのWeb上でのトレーニングのときもそうでしたが、一度システムを構築しておいて、何度も講習会をやる手間を省いています。 システムを構築しようとするのは、文化とか考え方の違いでしょうかね。

彼女は、スイス人だったけど、英語はもうまるでネイティブのようでした。まったくよどみや特有のアクセントがなかったです。そして夏はGoogleにインターンシップに行っていたらしく、卒業したらGoogleに就職するらしいです。頭がよくて、僕は頭の回転数で勝てる気がしませんでした。

問題に対する執着力もすごいものがあります。その日の夕方に分かった問題を、夜中の12時を過ぎてもデバッグをして、問題を解決した上で、僕に連絡してくれるのはすごいです。驚きました。

こういう優秀な人がGoogleに就職するんですかねえ。

医学用語 <歯科治療の前にシートを埋めるために>

歯科治療を受ける前に、Health History Formというのを埋めました。もう一回調べるのも嫌だし、せっかくなので、忘れないようにリストアップしておきます。

以下の基本的な単語は
cough, pain, breath, blood, faint, night sweats, persistent, dry mouth, dizziness, joint pain, excessive thirst, faint, ringing in ears, heart disease, heart attack, tumor, cancer, allergies, diabetes, disease, herpes, radiation treatments, chemotherapy, artificial joint, surgeries, pacemaker, contact lenses, recreational drugs, tobaccoとかは知っていたか、知らなくても意味が理解できました。

聞いたことがない単語がたくさんあって、調べて、正確に埋めました。
  • swollen ankle 腫れた足首
  • diarrhea 下痢
  • sinus 副鼻腔
  • constipation  便秘
  • stool 排せつ物
  • vomit 嘔吐
  • nausea 吐き気
  • urinate 排尿
  • urine 尿
  • fainting spells 失神の発作
  • blurred vision 視野のぼけ
  • seizure 発作
  • jaundice 黄疸
  • heart murmur 心雑音
  • stroke  脳卒中
  • rheumatic fever  リウマチ熱
  • asthma ぜんそく
  • TB=tuberculosis  結核
  • emphysema 肺気腫
  • hepatitis  肝炎
  • stomach ulcer 胃潰瘍
  • arthritis 関節炎
  • anemia 貧血
  • VD=venereal disease 性病
  • syphilis 梅毒
  • gonorrhea 淋病
  • kidney 腎臓
  • bladder 膀胱
  • thyroid 甲状腺
  • adrenal 副腎
  • psychiatric care 精神科医療
  • prosthetic 人工装具
  • hospitalization 入院
  • transfusion 輸血
今のところcedar pollen allergiesぐらいしか該当項目しかなくてよかった。こういうのは生活習慣が効いてくると思うので、日ごろから栄養バランスを崩さず、毎日運動して、健康な状態を維持したいところです。

僕は疲れやすいので、見習うモデルは、ローマ帝国の初代皇帝のアウグストゥスですね。Augustの起源になった人で、生存していたのは、紀元前63年9月23日 - 紀元14年8月19日とその時代ではかなりの長寿を誇った人です。カエサルの才能は、真似できる気がしないけど、アウグストゥスの考えは取り入れられる気がしています。僕も変に見栄を張らずに、疲れたら休みますので、皆さんよろしくです。

以下Wikipediaから引用
>若い頃は病弱であり、その虚弱体質は一生付きまとった。しかし不得手で消耗の激しい軍事はアグリッパやティベリウスに任せ、変に見栄を張らずに疲れたら休むなど無理をしない生活を心掛けたことで、長寿を全うすることとなった。

アウグストゥス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%B9

ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上)
ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)

2008年10月6日月曜日

My crown fell off last night. アメリカの歯医者に行くことになった。

昨日の夜、奥歯に被せてあった、銀歯(英語でCrown)がとれました。入ってるMITの健康保険には、歯科保険が含まれていません。単に元に戻すだけだから、そんなにはかからないと信じていますが、いくらかかるか戦々恐々といったところです。みんな"Pricey"とか"Cost a lot"とか言ってますね。

そもそもMITの歯科保険には、大学院生は加入できても、僕のようなVisiting Studentは入れない仕掛けになっていました。おそらくその理由は、市場原理です。MITが儲かる健康保険には加入を勧められても、MITが儲からない歯科保険には加入できない仕組みにするということです。でもそれってどうなの?

留学する人は保険のカバーする範囲には、くれぐれも注意してください。日本の保険クレジットカードの保険も、歯科保険はカバーしてないみたいです。

いろいろな人に相談した結果、今日はMITにある歯医者さん、MIT Dentalに行って、水曜日の診療の予約をとりました。学割で10%安くなるらしいけど、総額いくらになるのでしょう。分かったら、また報告します。

これでアメリカの医療システムを体験できて、日本の医療システムと比較できるようになりますね。保険制度は、国家の根幹に当たる部分だから、それを知るのは、今後役に立つような気がしています。

2008年10月5日日曜日

日本語のフライと英語のFryは意味が違う

英語で「らき☆すた」というアニメを見ていたら、"Fried Egg"="目玉焼き"と出てきました。 日本語の語感とずれていて、油であげたのかと思い、うまく覚えられません。実は、調べると、日本語のフライと英語のFryは意味が違うのでした。英語のFryは、油で料理をするという意味です。

Deep Fryingが日本語のフライと同じ意味ですね。
フライ(Deep frying)にする利点がWikipediaに書いてありました(以下)。
・全年齢層にウケる
・時間がかからない
・大量生産しやすい
のが理由だそうです。なるほど。わざわざ食品を油で揚げる理由がよく分かりました。

Deep frying is now the basis of a very large and expanding world-wide industry. Fried products have consumer appeal in all age groups, and the process is quick, can easily be made continuous for mass production, and the food emerges sterile and dry, with a relatively long shelf life. The end products can then be easily packaged for storage and distribution. Examples are potato chips, french fries, nuts, doughnuts, instant noodles, etc.

フライ (料理)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4_(%E6%96%99%E7%90%86)

Frying
http://en.wikipedia.org/wiki/Frying

Deep frying
http://en.wikipedia.org/wiki/Deep_frying

I spilled tomato sauce.

先日の夜、自宅でトマトソースの瓶を割り、500 mlのトマトソースが、飛び散りました。料理しようとしていたら、手がすべって、キッチンテーブルの角に当たったからです。冷蔵庫に、床(じゅうたん)に、壁にトマトソースが飛び散りました。

片付けに、キッチンペーパー半ロール、トイレットペーパー3ロール、そして20分以上かかりました。被害は甚大です。

ガラス瓶は、ちょっとぶつけただけで割れてしまいました。なんとなくアメリカの瓶の強度は弱いのかもしれません。日本のガラス瓶はもっと割れにくい気がしました。

ところでこぼれたもの[名詞]や、こぼすこと[動詞]はspillと言います。アメリカに来てから覚えました。遅い?大量にこぼした今回は、Major spillです。

2008年10月4日土曜日

久しぶりにJ-POPを聞く ~RADWIMPS~

久しぶりに封印していたJ-POPを聞きました。J-POPは聞いていても疲れないのでよいですね。

最近好きなアルバムは、RADWIMPSというバンドの「RADWIMPS4~おかずのごはん~」です。
RADWIMPS4~おかずのごはん~
「有心論」という歌がポジティブで好きです。
2秒前までの自殺志願者→永久幸福論者
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND43639/index.html

「ます。」という歌の歌詞もよいですね。
あなた一人>>他全人類
という構図が好きです。これは学校の教科書には絶対に書かれないフレーズでしょうね。みなが思っていても、建前上は言えない言葉です。僕は、身近なものにこそ価値を感じるので、RADWIMPSよ、よくぞ言ってくれたという感じがします。応援します。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND48658/index.html

SONYがんばれ

アメリカでも活躍して外貨を稼ぎだしているSONYには、日本人として、ぜひともがんばって欲しいです。

さて、英語のVISTAをインストールしたのでした。うまくインストールできなかったソフトがひとつあって、それがSonicStageという、SONYのWalkmanにMP3を転送するソフトでした。iPodのiTunesみたいなものです。

下記のウェブサイトを参考にしながら、やってみて、
http://brologue.blog.so-net.ne.jp/2005-08-07
ようやく英語版のVISTAにインストールすることができました。

2年以上前から、ずっと日本語以外のOSにインストールできるようにしていないので、何らかの理由があるのかもしれませんね。調べたところSonic Stageは、MacのOSにも対応してないらしいです。

僕としては、ぜひともSonicStageがiTunesを超えるソフトになるのを願っています。そのためには、ソフトウェアに対して、抜本的な対策が必要な気がしています。


SonicStage
http://ja.wikipedia.org/wiki/SonicStage

iTunes
http://ja.wikipedia.org/wiki/ITunes

2008年10月3日金曜日

お薦めの英語教材 → 英語吹き替えアニメ

英語を勉強するにあたって、お薦めの教材は、第一に面白いということです。「キノの旅」や「ひぐらしのなく頃に」というアニメを英語で吹き替えたものが、興味を持ちやすく、聞き取りやすくて、リスニングの勉強には使いやすいと思います。さらにアニメは1話20分ぐらいと短いので、集中力も持続しやすく、便利です。

なかでも吹き替えがうまくいっているなと思ったのは、以下の2作品です。
  • キノの旅  Kino's Journey
  • ひぐらしのなく頃に Higurashi no Naku Koro ni

キノの旅は、Episode 4 (大人の国)が、ひぐらしのなく頃には、Episode 1-4 (鬼隠し編)がお薦めです。 使われている英語も、自然な日常会話です。

僕の実力だと、「キノの旅」が9割ぐらい、「ひぐらしのなく頃に」が、8割ぐらい聞きとれるぐらいです。昔はまったく聞き取れなかったと思いますが、今は結構聞こえるようになってきました。

アメリカに住んでいると、アニメの英語吹き替え版が容易に手に入るので、便利です。住んでいなくても、Googleなんかで検索すると、簡単に見られるという…。便利な時代になりましたね。

2008年10月2日木曜日

Providenceの写真 <9月22日撮影>

時間がなくてほったらかしにしてあった、Providenceの写真をまとめてみます。BostonからProvidenceまで、行きはAmtrakに乗ったのでした。塗装が少なくて、アルミが目立つ感じがしますね。
Providence駅舎の写真です。日本とは違って、駅周辺に人や店が集まっていないです。たぶん街の作り方が違うのでしょう。
駅前の広場と、建築物。人気のなさが目立ちました。
セミナーはProvidenceの中心部で行われたので、中心市街地へ向かいます。人気も増えて、徐々に楽しくなってきます。 中心部にたどりつき、上の写真の建物をもっと近くからとった写真。ここの通りは車が多かった割に、店が少なくて、そんなに面白くないです。
セミナー会場まで行く途中で川も渡りました。おそらくWoonasquatucket Riverという名前だと思います。川は護岸工事も行われ、きっちりと整備されてました。
中心部です。11 Exchange St, Providenceにいたと思うけど、建物の名前が分かりません。政治的な建物が密集しているエリアを通過しました。
市庁舎の前の像の写真。何かを貢献した人なのだと思います。街のど真ん中に銅像があるのは、日本とちょっと違う感覚ですね。
調べてからいけば、もっと楽しめたことでしょう。 いやー、これらの写真で主張するメッセージがなくて、困りますね。