2008年11月26日水曜日

実験補助体制の違い

アメリカの方が実験を手伝ってくれる人が多いです。もちろん手伝ってくれる人が多い方が、成果(論文)は出しやすいです。例えば僕が見てきた、バイオ系の研究室と、共用のクリーンルームの例をあげます。

バイオ系の研究室では、ガラス器具を洗ってくれる人や、よく使う溶液を作って棚においてくれる人がいます。また細胞の培養を代わりにやってくれる人もいます。

共用のクリーンルームでは、基本的に汎用の試薬やワイプ等はなくならないよう、スタッフによって管理されています。さらに廃液は勝手に排出してくれます。試薬がなくなった場合は、電話をするだけで、なくなった試薬を運んできてくれます。装置のメンテナンスもする必要がないです。

その一方で、日本の研究室は、実験を手伝ってくれる人があまりおらず、使う人自身で色々な物事を管理する必要があります。これでは、日本人がたとえアメリカ人と同じ能力だとして、同じ時間だけ働いても、同じ成果(論文)にはつながりませんよね。労働時間が長くなりやすい要因の一つですね。

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