2008年10月31日金曜日

ハロウィーンで闊歩するコスプレイヤーたち

10月31日になり、ハロウィーンがやってきた。それで今日は日中なのにも関わらず、大学内でも、コスプレ(仮装?)をしている人がいました。日中は10%ぐらいでした。それが夜になるともっと割合は増えて、半数ぐらいがコスプレをしていました。みんな遊び心があってよいですねー。

アメリカのハロウィーンのコスプレは、オリジナリティを競いあっているようです。100人以上見て、何か共通点を発見しようとしましたが、同じ格好の人を見たことがなく、何かの決まったスタイルを見出すことができませんでした。髪を染めたり、仮面をつけてたり、羽をつけてたり、タイツみたいな服を着ていたり、水鉄砲を持っていたり、仮面をつけたり、かぼちゃを両手に抱えて、髪をオレンジ色にしている人もいましたね。人魚姫だったり、箱男とか、パックマンとかもいて、驚きました。人それぞれのスタイルがあって、もう書ききれないほどです。このようにオリジナリティを追求する面白いイベントですが、また面白いことに似合っている人は少なかったです。

日本のコスプレは、また違う方向性で、オリジナリティを追求していないように思えます。誰かをうまく真似しようとしていたり、何かのスタイルを追求しようとしているように感じます。これも文化の違いかもしれませんね。

しかし日本ではコスプレって、一般的になってなくて、あんまり流行ってませんよね。おたく文化と思われているからでしょうか?日本は、アメリカの文化をすべて取り入れるわけではないのが、面白いところです。

MITの建物内で自転車に乗る人

MITの建物の中で、自転車やローラーブレードに乗って移動している人をときどき見ます。乗っている人がいる証拠に、MIT内で次の決まりがあります。「建物内で、そのような車輪つきの乗り物に乗っていたら、$25の罰金をとる」という決まり*1です。それはつまり頻繁に行われているということの裏返しでもあります。

*1: The MIT Police would like to remind the community that the operation of bicycles, in-line skates, skateboards, Segways or any other form of wheeled personal transportation in Institute buildings, or parking structures, is prohibited. A fine of $25.00 will be imposed.

自転車で建物内を移動するとは、思いつきもしなかったです。これもまた日本との差だと思います。見ていて、いろいろなことに驚きます。
Eccentricity# 001

日本の大学で聞いた、アメリカの大学院生の噂

僕は日本の大学で、アメリカの大学院生の以下のことをよく聞きました。ほんとかどうか知らないから、ずっとほんとかなと思っていました。こんなこと聞いたことありませんか?

  • 1) 発表がうまい
  • 2) 日本に比べて質問をたくさんする
  • 3) よく働いている

アメリカに来て観察した結果、上記の主張は、以下のような修正が必要だと思います。

  • 1) 一部の人の発表がうまい。スライド作りと、発表の論理構成はうまくない。ほとんどの人の話し方は、堂々としていて、聴衆と向き合っていてよいと思う。
  • 2) 理解できた発表に対しては、たくさん質問する。どうでもいい発表に対しては、質問しない。分からなかった場合は、基本的にみんな静かになる。
  • 3) ごく一部の人だけが、週末もよく働いている。ほとんどの人は午前9時~午後5時の間しか働いていない。

アメリカの大学院生が噂どおりだったら、見ていて参考になるので、うれしかったのですが、真実がいつも美しいとは限らないですね。

To Drink or Not to Drink?

アメリカの食品の色素は色が強いです。先日、誰かが、飲みかけのジュースを実験室の机に放置して、去っていきました。

それで、放置があった次の日の朝に、研究室の同僚が、炭酸飲料を見て、
「この液体は……、実験用?」
と勘違いしてました。違います、食用です。単なる炭酸飲料ですと説明しておきました。

僕らは実験用に、食用色素を溶かした液体を使っているので、ぱっと見て、彼は見分けがつかなかったのです。食用と実験用の食用色素の濃さが一緒って、考えてみると、すごいですね。カラフルです。

アメリカの炭酸飲料

アメリカって、日本よりも、カラフルな食事の方が好まれるみたいです。食品に、見た目の楽しさが欲しいみたいですね。アメリカにずっと暮らしていたら、この食文化に慣れる日が、いつかくるのでしょうか。

2008年10月30日木曜日

謎を解く楽しみ

僕の頭の中には、知り合いの数以上に謎があって、つねに無意識的に謎を持っています。そして価値の大小に関わらず、謎を解くのが快感です。今日も一つ(どうでもいい?)謎を解きました。

今日解いた謎とは、日本の大学で同じ研究科に在籍している同期の、以下のことです。
  • 同じキャンパスにいた同期を、僕がアメリカに来る前に、半年以上ずっと見かけませんでした。いつの日かキャンパスから突然姿を消しました。
  • 同期なので、今は僕と同じく博士3年になってるものだと思っていたら、彼の名簿を見ると、博士2年のままでした。

何が起こっていたのでしょう?

それで今日突然気になって、彼の名前を、今日Googleで検索してみたら、彼のウェブサイトを発見して、謎が解けました。どうやら、アメリカのカリフォルニアに1年近く留学しているみたいです。だからずっと彼を見なかったし、彼は進級せず博士2年のままなのです。分かると、へーという感じで終わりです。

上記の謎の状況から、いろいろ推理するのは簡単だけど、実証や確証するところまでいくのは結構難しいです。現実の謎に対して、答え合わせをして、自分の答えが合っていたときは、心地よい瞬間です。

Work, Work, Work, and Die

Today my colleague said to me, "We are going to work, work, work, and die." That's true. Who can escape from this situation?

アメリカの典型的なプレゼンテーションのスライド

(さきほどの先生と内容は無関係です)
アメリカや国際学会で聞いた、アメリカのプレゼンテーションのスライドの特徴を、まとめて書いておきます。

アメリカの典型的なプレゼンは、内容をとにかく盛りだくさん入れます。たくさん内容を入れたいので、1枚のスライドに、6枚の図を入れたり、文字のサイズに12ptとか使ったりします。

そうすることの問題は、グラフや図が十分な分解能で読み取れないことです。 プロジェクタのピクセル数が1024 x 768 pixelしかないところに、たくさんの図を入れても、分解能が十分ではなく、たとえ視力がよくても、読み取るのは、至難の業です。

大量の情報を入れてしまう原因は2つ考えられます。1つは、「内容をたくさん入れたスライドで頭がよさそうに見せる効果」を狙うのが原因です。もう1つは、伝えたい内容がたくさんあって、どれも捨てきれないことです。

大量に情報を入れたプレゼンは、頭がよいように見せられる利点がある一方で、次の欠点があると僕は思っています。大量の情報に思考力がついていかず、どれもこれも伝わらなくなることが多いことです。

上記の大量情報スタイルがアメリカの典型だと思いますが、アメリカでも、極僅かに真逆の方式があったりします。例えばSteve JobsAl Goreのプレゼンです。彼らのプレゼンでは、1枚のスライドに、1つの図しかないことが多いです。このスタイルの方が、僕は理解しやすいと思っています。ただYoutubeでしか見たことがなく、アメリカの典型的なスタイルとは言えません。

Jongyoon Han先生のセミナー (Academicな内容です)

今日は、Jongyoon Hanという先生のセミナーに行ってきました。ソウル大出身でMITの先生です。

内容は、ナノフィルターを使って、生体分子を分離するという話でした。分野でいうと、分析化学になると思います。マイクロチップを用いて分析化学をしている人は多いですね。1時間ぐらいで、この先生の研究室で発表された論文20編ぐらいの内容を話していて、圧倒されました。Lab Chip, Analytical Chemistry, Nature Biotechnology, Natureが代表的な論文でした。論文ベースのプレゼンでした。MicroTASという学会に投稿した同じものを、ほとんど同時にLab Chipにも投稿しているのは、アメリカだなあって感じがします。

この先生のグループを見ていても思うのが、データを取るのがうまくて、それで論文にまとめるのがうまいという強い印象です。この辺は、アメリカにいて、僕がかなり見習っておくべきポイントだと思います。大事ですね。

2008年10月28日火曜日

George Sorosのセミナーに行ってきた

George Sorosのセミナーに行ってきました。MITの経済学部の教授が質問して、Georgeが答えるという、対話形式でした。

MITにある、500人ぐらいが入る講堂。セミナーの会場でした。

今回のEconomic crisisを、非常にシステマティックにとらえようとして、経済の仕組みを変える議論になっているのが面白かったです。今回の危機は、システムの異常なので、新しく根本的にシステムを変えなくてはいけないという考えです。バブルが産まれるのは仕方ないとして、それを小さいままに抑制するシステムをどうやって構築するかを考えていました。

表層的に、誰が悪いとか個人の責任を追及する話じゃなくて、背後のメカニズムにせまっていく態度が、僕は共感できました。これって、日本のマスコミや、感情的な人が持つ態度とは、全然違いますよね。こういうシステマティックにとらえる人がアメリカにいるうちは、アメリカの経済システムはまたうまく動き出すのじゃないでしょうか。

セミナーを聞くにあたって英語の問題がまだありました。今度は、英語が聞き取れても、語彙と背景知識の不足で会話の意味が分かりませんでした。capital, equity, mortgageって聞いて、瞬間的に意味が分かるレベルじゃないと、話についていって理解するのは難しかったです。英語を聞いて理解するのは、耳だけの問題じゃないですね。

USB Phoneのマイクが使えない

「今朝、Skype対応USB Phone(BUFFALOのVH-MU01)を使ったところ、マイクだけ使えない」 という問題がありました。こういうとき、問題解決プロフェッショナルとして解決するには、一箇所の問題に囚われないように全体像をとらえた上で、問題を分解して、無駄なくロジカルに考えます。

直感的に分かるのが早くてよいのでしょうが、初見の問題はそうはいきません。まず問題をハードウェアとソフトウェアに分解して、可能性の高そうなところから順番につぶしていきます。

ハードウェア

  • 配線
  • 接触
  • USBポート
  • 機器の異常
  • その他

ソフトウェア

  • ドライバ
  • OS
  • その他

それで「ソフトウェア」と「配線」「接触」から順番にたしかめていって、ようやくハードウェアのその他の項目で、異常を発見しました。原因は、受話器のMIC MUTEという部分でした。

写真の左下にある●MIC MUTEがONになっていました。

そんな機能があるとは知らずに使っていたので、これは落とし穴でした。電話をしているときに、話だけを聞いて、話さない状況が想像できませんので、受話機にMIC MUTEの機能をつけておくのが、便利なのかどうか分かりません。何かの拍子で、MIC MUTEに切り替わると、原因が全く分からなくて、故障したかと思ってしまいます。

この教訓としては、製品をデザインするときは、無駄な機能(操作できる自由度)を増やさないということですね。落とし穴にもなりえます。

2008年10月27日月曜日

リズムに乗れない日

今日は集中力が続かず、全くリズムに乗れませんでした。おそらく脳内物質の貯蔵がなくなったことが原因でしょう。

仕事もなんとか細切れにやって、やるべきことを成し遂げたという感じです。英語のリスニングもしたくなかったけど、無理やり聞いて、トレーニングも全くする気がおきなかったけど、気合でこなしてきました。もちろん通常よりも、効率は悪かったです。

対策は寝ることでしょうか。別に疲れているわけじゃないけど、こういう日は早く休むのがよいかもしれません。人にはリズムがあると、強く意識した日でした。

2008年10月26日日曜日

ボストン美術館でCherry Blossomsという映画を見て、視野を広げる

10月24日に、 ボストン美術館に行って、映画を見てきました。Cherry Blossomsというドイツの映画でした。ものすごく単純化して話を説明すると、あるドイツ人が日本に訪れて、日本の文化を理解するという内容です。

この映画では、ドイツ人が日本に対して奇妙に思う視点がうまく描けていました。そのドイツ人から見た奇妙に思った点は、靴を自宅で脱ぐとか、街が密集している、ゴミの分別をしっかりする、畳の上で寝るなどの点でした。ヨーロッパから見ると、日本は奇妙な文化にうつるみたいです。

逆に、僕から見ると、靴を履いたまま、街が分散している、ゴミを分別しないなど、床の上に寝転がる、ヨーロッパが奇妙な文化にうつりますけどね。

ヨーロッパ人が変に思うことは、まさに日本人が変に思うことで、どちらかが一方的に変とはいえないのです。

ドイツ語、日本語、英語の3ヶ国語が使われた映画を見たので、とても奇妙な感じがしました。その映画の中では、

  • ドイツ語→英語字幕
  • 日本語→字幕なし
  • 英語→字幕なし

となっていました。日本語には字幕がなく、完全に日本語が分かったのは、観客の中で僕だけじゃないかと思います。これは変な感覚です。ここで、日本人で、日本語が使えることが、他のアメリカ人にはない利点になって現われているわけですよ。なにしろ100人ぐらいいた観客の中で、日本人は僕1人だけだったのです。うーん、変わった経験をしました。

映画の監督も来ていて、質疑応答の時間がありました。それも日本とは違いましたね。まず驚いたのが、批判的なコメントを寄せる人がアメリカにはいることです。「この映画には失望した」と、監督の目の前で言える人がいること自体が驚きです。そして技術的な細かい話に執着する人が多かったのも印象的です。そしてどんなカメラで撮影したのか?とか、実際のドイツの医療システムは違うとか、日本にそんな人はいるのか?とか。「共感より批判」というのがアメリカ式でしょうか?この文化は全く慣れませんね。

映画を見に行って、僕の物事の見方がさらに広がって、とてもいい経験になりました。

アジア系男子はヒトの中では可愛い系に分類される

日ごろMITに集まる世界中の人の国の顔を見ていて、ついにひらめきました。

アジア系の男の人は、ヒトの中で可愛い系に分類されるということが。

きっと、アジア系の人種は、顔が丸っこくて、目がくりっとしていたりするところが、そう思わせるのでしょう。 一方で、西欧系の人種はもっと顔がとがってますものね。

日本にいては、絶対に持ち得なかった概念が、アメリカに来て、ヒトの取り得る形の視野を広げてひらめくのは大変面白い経験でした。

もしかすると、日本人が可愛いキャラクターを産み出す能力が高いのは、日本人が可愛い系なのが原因ではないかとも思います。日本の方が、アメリカよりも着想を得やすい環境のはずです。

Cuteness 以下Wikipediaより引用。最初のItはCutenessを指しています。


It is usually characterized by (though not limited to) some combination of infant-like physical traits, especially small body size with a disproportionately large head, large eyes, a small nose, dimples, and round and softer body features.

2008年10月25日土曜日

Sporkとは

給食のスプーンは、英語にすると、どうなるでしょうか?spoonのままでしょうか?ご存知の通り、給食のスプーンとは、先端が割れていて、食べ物がひっかけやすいスプーンのことです。

英語にはsporkという概念があって、給食のスプーンは、そのsporkに相当します。スプーンspoonとフォークforkを組み合わせたものであるから、sporkという名前がついたようです。

日本でも、給食のスプーンが、スポークと呼ばれるようになっていくのでしょうか?

Spork
http://en.wikipedia.org/wiki/Spork

日本語と英語の文書構造の違いを理解し、英語論文を書く難しさを理解する

日本人の学生にとって、英語の論文が書けるようになることは、とてつもない大事業です。学生は実験だけをして、英語論文は先生に書いてもらって大学院を卒業する人もたくさんいます。 僕自身も修士課程では、論文の書き方をきちんと教えてもらったことがなくて、博士課程に入って今の日本の指導教官に教えてもらうまでは、全くきちんとした論文が書けませんでした。僕は、英語論文が書けずに卒業できてしまう大学院のシステムには、かなり問題があると感じています。

英語論文は、英語の文書でもあるので、すべてパラグラフに則って書かれる必要があります。もしここで日本語と英語の文書構造の違いが深く理解できると、僕に留まらず、英語論文を書くのが難しかった一因が分かるようにもなり、多くの日本人にとっての対策も見えてくると思います。

それで先日の話、日本の「芸能人と有名人のBlogには、パラグラフがないことが多い」を友達のアメリカ人に言ったら、かなり驚いていました。友人曰く、「芸能人や有名人でも、アメリカ人は、パラグラフに則って書けるはず」とのことです。

なぜ書けるかというと、小学校から文書のトレーニングを受けているからです。まず小学校3, 4年生から、しっかりした論理構造で書けるようにトレーニングを受けていくようです。そのトレーニングは、小学校から始まって、大学にまでも続いていきます。大学や大学院の入試でも、エッセーを書く必要があって、「エッセーの構造がうまく整理されて書けているか」で評価されると聞きました。

英語の文書のほとんどが、パラグラフに則って、整理されて書かれます。前も言ったけど、たとえBlogやメールでさえも、整理された形で書かれます。Amazon.comのレビューでも整理されて書かれます。Amazon.co.jpにあるレビューの書き方とは、全く違う様相を示しています。 英語の文書のほとんどが、パラグラフの形に整理されて書かれることに、本当に強い驚きを感じざるを得ません。日本語では論理的に整理して書くことが、求められていませんからね。

アメリカ人にとっては、日々パラグラフに則って書く練習をしているので、論文を書くのも簡単ですよね。ヨーロッパ系の人にとっても論文を書くのは、日本人よりも簡単だと思います。なぜかというとヨーロッパ系の言語も、おそらく共通の文書スタイルを持っていると思いますので。

日本人にとって、英語論文が難しいのは、英語と日本語の論理構造の違いにありますね。アメリカ人が小学生から始めている論理構造の勉強を、大学院生になってから始めるので、英語の論文書きは、時間がかかって、大事業になるはずです。

自分専用の英語学習用MP3をつくる

英語の重要性がわかっていても、あまり勉強できないというのが、人の性かと思います。 僕も、日本にいたときも、英語を勉強したかったのですが、飽きやすくて、英語を一日2時間聞くのがもう本当に限界でした。

今思うと、勉強ができなかった原因の一つは、教材の悪さにあるのかと思います。残念ながら、僕にとっては、日本で市販されている英語教材のCDに入っているは会話はつまらないことが多く、のめりこんで聞くことができませんでした。このつまらなさの原因は、内容が真面目、声優の質がよくない、感情がこもっていないことにあると思います。

それであまり勉強せずに、のほほんとアメリカに来たときは、会話が全然聞き取れずに死にそうになりました。Keywordの名詞がかろうじて、聞き取れて、後は内容を推測していました。 大きな間違いをしたことが何回もあって、これでは死んでしまうと思って、どうやったら日常生活でもっと長時間、英語の勉強を続けられるかずっと考えていました。

僕の答えは、面白い英語教材を自分でつくるです。それで、自分専用の英語学習用MP3をつくることにしました。そのステップを、以下の(1)-(3)の3ステップで説明します。

(1)音源探し
まず英語の音源をDVDやYoutubeからとってきます。英語のアニメ、ドラマ、講演を中心に探します。実際の英語はもっとリズムがあって、感情がこもっていて、はるかに面白いです。話が10-30分ぐらいでまとまっているものの方が、集中力が続くのでよいです。さらにいうと、できればスクリプトがあるものが、聞こえなかった音を確認できるのでよいです。

そしてMP3を編集する方法は(2), (3)の2ステップです。

(2)音量調整
とってきたMP3の音量が小さいことが多いです。なので、音量が小さいときは、MP3Gainというソフトで、目標標準音量を98.5dBに上げます。98.5dBに調整すると、音楽CDの音量と同じぐらいになるかなと思います。

(3)長さ編集
次に、一つのMP3が長いことが多いので、mp3DirectCutというソフトで、ファイルを1分30秒とか、3分ぐらいの長さに分割します。こうすると巻き戻したり、繰り返し聞くのが簡単になります。

こんな風にして編集したファイルをSONYのNW-A808というウォークマンにMP3ファイルを入れて、1日に10時間弱は英語を聞いています。 面白い教材を聞いてると、ヒアリングマラソンもより簡単になって、英語の上達も早いです。

George Soros@MIT

投資家のGeorge Sorosが10月28日にMITにやってきて、講演をするようです。せっかくなので、講演に行って、聞いてみようかと思います。どんな講演になるのか興味があります。

日本の大学にいると、投資家がやってきて大学で講演をするとか、まずありえないので、違いを感じますね。大学文化の違いでしょうかね。


ジョージ・ソロス(George Soros)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B9

アメリカの研究用品

アメリカの研究用品のブランドはVWRというブランドです。これは、日本のアズワンに相当するものです。ちょっとした実験用品、ビーカー、タイムストップやオーブンとかに、VWRというロゴがついていることが多いです。

いろいろと研究用品を使いましたが、研究用品に限っていうと、日本とアメリカの製品で質の違いを感じません。日米道具がほとんど同じなので、日本で研究してた人がアメリカに来ても、あまり違和感なく、アメリカで実験が始められるはずです。

VWR International
http://www.vwrsp.com/
http://en.wikipedia.org/wiki/VWR_International

MITには、研究の消耗品を売っている店がある

MITの方がよいなあと思っていることは、大学内に研究で使う消耗品が売っている店があることです。
ビーカー、ワイプ、ピペット、チューブ、シャーレ、手袋、汎用の試薬、等々は、その場で買えてしまいます。伝票を持っていくだけで、研究費で買えます。

一方で、日本の大学には、そのような店は見たことがないですね。生協では、文房具と簡単な工具ぐらいしか取り扱っていません。なのでどうするかというと、代理店に発注して、研究室まで運んでもらいます。しかし、実物を見てから買えない不安と、今すぐに買いたくても買えないという欠点があります。

日本の大学でも、MITみたいに、研究の消耗品を売る場所があってもよいですよね。上の代理店を使う欠点を補えるので、みんなよく使うようになると思いますけどね。

2008年10月24日金曜日

芸能人・有名人ブログにParagraphという概念はない

Ameba 芸能人・有名人ブログランキング(http://official.ameba.jp/ranking/day/accessRankingCategory0-1.html)を1~50位まで見てみました。ぱっと見て、Paragraphを使って書かれている文書は一つもありませんでした。日本語は論理を意識しなくても書けてしまう言語ですね。

一方で、英語の文書は、Blogやメールですら、Paragraphに則って書かれます。なので英語で文書をかくには、論理は絶対不可欠です。

アメリカでいつも英語の環境にいて、それで他の人が書く日本語にぱっと触れると、英語と日本語の構造の違いに驚きますね。 そりゃあ日本人が英語を身に付けるのは、時間がかかりますよ。

Paragraph
http://en.wikipedia.org/wiki/Paragraph

2008年10月23日木曜日

Jack-o'-lanternジャック・オ・ランタン

今日は、ボストンの郊外のArlingtonに出かけてきました。郊外に行くと、一軒家ばかりになり、玄関にHalloweenの飾りつけがされていることが多かったです。家ごとに飾りつけはそれぞれ差があって面白かったです。

郊外に出かけるのは、Halloweenの飾りつけを見るいい機会になりました。 僕の住んでいるBostonのBackbayは集合住宅が多く、Halloweenの飾りつけをあまり見ないのです。

いろいろ見た中で、一番レイアウトが優れていると思ったのが、上の写真のレイアウトです。これは玄関に吸い込まれていきそうです。

2008年10月22日水曜日

トルコ人が遊びにきたよー

日本の研究室で所属が同じのトルコ人が遊びに来てくれました。

午後に実験をしていると、「電話だよー」と呼ばれて、電話に出てみると、「日本の研究室で所属が同じトルコ人がMITに来ている」と聞いて驚きました。まず研究室への電話がかなり珍しく、さらに来るという連絡が急だったので驚きました(15分前)。カリフォルニアで学会で発表した後、MITに寄ってくれたようです。

会って、いろいろなことを日本語で話しました。

「Moemoeは、日本にいたときは痩せていたけど、今は健康的に見える」と言われました。それは考えようによっては、太ったという意味も含んでおり、怖い言葉ですね。ただウエストは全く変化していないので、原因は筋肉量の増加ではないかと踏んでいます。

日本の研究室の現状を教えてもらったりしました。3ヶ月遠ざかっているだけで、いろいろと変化があるものですね。彼はたくさんの人が卒業したのを寂しがっている様子でした。

もう一つ気がついたのが、彼の英語が今は労なく、ほとんど聞き取れるようになっていたことです。これは手放しで喜びたいことです。以前は半分ぐらいしか分かりませんでしたけどね。彼はノンネイティブで、分かりやすい英語を使っていて、聞き取りやすいのです。

そんなこんなで楽しかったのですが、彼はトータルで1時間も滞在しませんでした。もっと長くいられるとよかったと思いますね。

2008年10月21日火曜日

アメリカのコーヒーのレベルは、実際に高い

コーヒーが入ったタンブラー

アメリカでは、 コーヒーのレベルは、実際に高くてですね、店を選べば、安くてもおいしいコーヒーを楽しめます。僕が買った上のタンブラーにコーヒーを400mlぐらい入れてもらうと、スターバックスで$1.50しかかからないのです。MIT内にあるPeet's Coffeeというところに頼むと、$1.70です。思っているよりもかなり安くすみます。それなのに両方とも結構おいしいです。こんなに安く、おいしくコーヒーが飲めていいのかしらという感じです。

またまたプレーンピザ!?

どーん!とプレーンピザです。


アメリカのピザは具が少ないことが多いです。研究室のキッチンにあまって、食べ残されているピザの写真を載せます。プレーンピザのようでした。パン、チーズとトマトソースだけしかなくて、具材に乏しい感じです。好きじゃないのか、みんな食べずに残して帰りました。僕は捨てるのがもったいないので、タッパーに入れ、明日の食事にすることにしました。トースターがあるので、それで温めるとおいしく食べられます。

みんな嫌いかもしれないけど、ボストンに来てから、結構な割合でプレーンピザをよく見かけます。いつもプレーンピザが余っています。一方で具材たくさんのピザや、シーフードを載せたピザは、見たことがありません。おそらくみんな質より量重視なのと、シーフードが好きでないのがそうなってしまう原因でしょう。

今までピザを見てきましたが、アメリカのピザは、日本のピザよりもバリエーションが少ないと思います。そして量はたくさんでありあまるほどですが、種類は少ないです。それがアメリカの食事の一つの大きな特徴でしょう。僕は量が少なくて、種類がたくさんの方が好きですけどね。

アメリカの
この
ハイレベルな
食事に
ついて
こられますか?

このプレーンピザのように、アメリカでは、「同じものを余るほど大量につくる」物量作戦のレベルが、高いレベルに達しています。昔から物量で攻めるのがお家芸の国ですから、勝てませんね。

陶芸は広がってきて、意外に面白い

陶芸の話をずっとしていませんでしたが、毎週月曜日の夜7時半~10時、ずっと続けています。

陶芸の話ができなかったのは、2つ理由があったのです。1つには、月曜日はやることが多すぎて、夜の11時か12時にようやく仕事が終わるからです。今日は12時に仕事を終えて、歩いて帰ってきました。(住んでいる地域が治安がよいので助かっています) 2つには、書く内容が多岐にわたり、書くのが難しいからです。


さて陶芸って、意外に面白くて、自分に合っている気がします。面白い理由は、以下のようにいろいろな面が見えてくるからでしょう。商売にしない以上は、見方によっては、単なる粘土遊びにしか過ぎないのですが、考えようによっては、いろいろと広がってきます。
  1. ろくろを回している間、目の前にある粘土のこと以外、何も考えていません。高い集中力を保っています。他には、筋肉トレーニングをしているときにそうなります。どうしてそういう心理状態になるのかというのが、興味深いです。
  2. 粘土で容器を作るっていうのが、お金になるわけでもないし、大人の視点から見ると、単なる無駄なんだけど、そういうのが人の豊かさかなって気がつきます。わざわざ無駄をやって、楽しみを見つけようとする姿勢ですね。
  3. 仮説検証の練習の題材によいです。こういうので練習しておくと、他の分野でも生きてくるでしょう。
  4. 陶芸の先生に、「陶芸も習慣で、悪い習慣を直すだけでいい。才能は関係ない。誰でもうまくなる」と言われて、陶芸をやるだけでも、人生の大事な面を学べるよねと思ったりしました。
  5. 陶芸ですらも、手順が分割できて、構造化して捉えられる。構造化という手法の奥深さを知れます。
  6. 作ることで、より物事が理解できるようになる。陶芸には、工学の要素が含まれていることを知ります。陶芸を始めてから、明らかに陶器の形について造詣が深くなりました。
  7. どうしてこの作業をやるとうまくいくのか?っていうのを後から考えるのも面白いです。後でいろいろわかると、謎が解けたっていう感じで、たまりません。なんでこの作業で粘土から空気が抜けるのか、ろくろを回して、手を動かして中心出しできるのはなんで?
上の点を見てみると、他の知識とつながったことによる面白みが多いですね。僕は、いろいろ知ると、どんどん楽しくなってくるという、恵まれた性格なのかもしれません。陶芸を始める前は、陶芸がこんなに広がってくるとは思っていませんでした。だから陶芸って意外に面白かったのねという感想です。

2008年10月20日月曜日

睡眠時間で脳の働きが違ってくる

僕は、
6時間睡眠のときと、
10時間睡眠のときで、
脳の働きが違うのを感じます。

日曜日は筋肉痛だったので、2度寝をした結果、10時間睡眠をしてしまいました。ですが、その寝た分、もやもやした考えが結実してまとまっていくのを感じました。寝ていた分、行動時間は少なかったけど、考えはまとまりました。

6時間睡眠のときは、新しく考えがまとまることは少ないです。何かいろいろやってはいるけど、もやもやしたまま時間が過ぎていくのを感じます。行動する時間は多いけど、考えはまとまらないです。

考えをまとめるのがいいのか、行動を起こしてしまうのがいいのか、どっちが効率がいいかどうか、はっきりはしていません。場合によりけりでしょう。ただはっきり分かっているのは、寝る時間も無駄にはなっていないということです。

2008年10月19日日曜日

Blogの目的、問題点と収穫

僕がBlogを書く目的は、考えをまとめるためです。人に見せようと思って書くと、考えが整理された形で頭にしまわれて便利です。なぜかというと、インチキなことは書けなくて、事実でサポートしつつ論理的に書かないといけないからです。

ただ問題が2点あります。

1点目は、基本的に肯定的な意見か、中立的な意見しか書けない点です。ときどき意見が否定的なものになりますが、そのときは載せないようにしています。ぱっと載せてみても、後で削除することが多いです。Blog上には、問題を引き起こしそうな否定的な意見はほとんど書けないのです。

2点目は、何らかの意見を表明すると、その意見を元に僕自身が評価されてしまう点です。たとえば、仮に、僕がアメリカの共和党のマケインを応援していると言うと、その意見を元に、アメリカの民主党支持者からは嫌われてしまうでしょう。確実に黙っている方が対人関係の問題は、引き起こさないはずです。

以上の点を考えたときに、考えをまとめる上では役に立っているけど、Blogが結果的に自分の利益につながっているか謎です。味方は大して増えておらず、書くことが敵を増やしているだけじゃないか?と感じています。僕は、欠点が書く利点を上回った時点で、Blogをやめようと決めています。

僕はこのように小規模のBlogですら、ひいこら言っているのに、大々的にBlogや本を書いている人は、かなりすごいと思いますね。結構、人に嫌われることもあるんじゃないでしょうかね。小規模の実験で、書いて発表することの怖さが分かったのは、Blogを書いたことによる収穫です。

日本のコミュニケーション方法の方が好き

僕自身は、今のところ日本のコミュニケーション方法の方が肌に合っている気がします。あまり合わないと感じているポイントは4点です。

僕は、アメリカの話がうまく、主張が強い人たちの中にいると、萎縮してしまって、なかなか自分の意見を言い出せずに、ストレスがたまってきます。単なる印象ですが、日本人の方が、話が聞ける人が多く、アメリカ人の方が、話がうまい人が多いかなあという印象です。なので僕自身は、どちらかというと話が聞ける人が多い、日本の方が好きです。 アメリカ人でお金のやり取りの関係がある人に限ると、ほんとうにこちらの話を聞いてくれますね(笑)。

アメリカ人と話すときは、二人の意見が平行線をたどって、まあ結局人と人は違うんだ、という結果で終わることも多く、共感を求めることが少ないです。それが僕にとっては結構疲れるポイントです。なぜか頑なに自分の意見を突き通そうとしますね。意見が違ったとしても、取り合えず人の意見を聞くというのが、僕は大事だと思っていますので、こういう目に見える意見の不一致が積み重なると、精神的に結構疲れてきます。

主張しないと何も進まない、やってくれないというのは、結構めんどくさいです。各個人は各個人のことを追求してて、他の人をあまり見てないです。きっと関心が少ないのでしょうね。

常に意見を求められるアメリカの環境の中で、僕は1つの意見を強く主張できません。僕は、これもいいしあれもいいしという意見になってしまいます。この原因は2つあって、1つは、自分の利益こそが本当に最優先と思っていないからでしょう。2つめは、とりあえずいろいろな人の意見を聞くという姿勢で、物事の二面性が見えてしまい、ある物事が断然いいとは思えないことが多いことです。アメリカの政治の「できるだけ福祉を減らして、自由競争させる」とか「国のシステムを民営化する」のもよかったりわるかったりしますし。そういうのをある一方の視野にのみ立って主張できるのって度胸があるというか、結構凄いですね。僕のおとなしい性格ではあまりできないです。

逆に上の4点が気にならない人にとっては、アメリカの方が向いてると思いますね。意見が違っても無理に協調する必要はないし、個人間の干渉も少なく、自分のことに費やす時間が増やせて、気楽な部分があります。

アメリカの方が暮らしやすい日本人

昨日の日本人研究者交流会を見ていて、少なからず、アメリカの方が暮らしやすいと感じている日本育ちの日本人がいると思いました。当人の重要だと思うポイントによって、その国に対する住みやすさは変わってきますね。

だから逆にアメリカ育ちのアメリカ人が、言葉のハンデキャップがあったとしても、日本の方が合いやすいという場合もありえますね。

It's interesting, right?

僕はアメリカのよさも分かるけど、重要だと思うポイントを、日本の方がおさえているので、日本の方が暮らしやすいです。僕のポイントは、食事とか人とのコミュニケーションとか感性とかですが、それらの点から見たときに、日本の方が合ってると感じています。

2008年10月18日土曜日

ボストン日本人研究者交流会2nd

ボストン日本人研究者交流会に出てきました。ボストンにいる日本人研究者は、総じてみんなレベルが高い!と思いました。刺激を受けました。

この会は、毎回2人の方が1時間半ずつほど発表されたあと、引き続いて懇親会というスタイルです。


一人目はジャーナリストの菅谷明子さんの発表でした。内容は、どうやって人とのつながりを作って、イノベーションを起こしやすくするかという話でした。実際に、今回の交流会の中でも、交流しやすくする試みを行いました。それは大きい名札を作った手法です。「大きい名札」とは何かというと、名前と所属以外に、自己アピールや、ストレス解消法などを書き込んだ、通常の名札の拡大版です。見える情報量が多くなって、話しやすくなって、面白い手法でした。

今まで全然存知あげませんでしたが、菅谷さんは、岩波新書に2冊本を出版されていました。本を出版したら、コンサルっぽいことを依頼されるようになったと言っていたので、本は印税以外にも、宣伝の効果があるのでしょうね。本での宣伝も、生きていくうえでは有効そうですね。実例が増えました。

これまた全然知らなかったのですが、菅谷明子さんの、夫の方はMITの石井裕先生です。一緒に会にご参加されていました。「プロフェッショナル仕事の流儀」に出ていた先生です。この先生は有名なので前から存知あげてました。この会で初めてお会いしました。ひとつのことに熱心に取り組む様子が印象的でした。


2人目の方は、アメリカの保険会社でSEとして働かれている高野裕子さんの発表でした。内部の保険システムの構築も含め、アメリカの医療保険のことを、一通り説明していただき、大変役に立ちました。よかったと思うのが、お得な保険の入り方です。僕は、こういうレクチャーを一度も受けずに、アメリカに突入したので、病気になっていたら(実際なったけど)、やばいところでした。本当はアメリカに行く前に知っておくべきです。僕はもう40日ぐらいしか滞在しないけど、将来的にはこういう情報が役に立つと思います。


会の懇親会では、医師に5人以上会いました。話していて気がつきましたが、僕は医師の実務的な感じが大好きです。よく現実を見ていて、理想解よりも、現実解を見つけるのがうまいなーと思いました。さらに理系の基礎研究の人よりも、話しやすい感じがしましたね。臨床をやっていて患者さんと話す機会が多いからなのでしょうか。そこもよいところでした。

ほかにもHarvard、MIT、Tuftsの人にも合計で10人以上会いました。それぞれアメリカの研究生活について意見をお持ちで、聞いていて納得できるところが多かったです。

話していて、面白い意見を聞くことが多く、ためになりました。さらに自分から積極的に動き出す人も多かったです。僕自身は、この賢い人たちがいる中で、何をやったら差別化をはかりながら生きていけるだろうか?と、考えるきっかけになりました。


ボストン日本人研究者交流会
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/6659/

2008年10月16日木曜日

アメリカで髪を染める人たち

「日本人が黒い髪を、茶髪や金髪にするように、アメリカ人は、金髪を黒色に染める」と聞いたことがあります。でも僕は金髪を黒色に染めてる人を、ほんのごくわずかにしか見たことがありません。すごく珍しくて、1,000人に1人もいないのじゃないでしょうか?金髪の人は、部分的に差し色で赤、ピンク、紫、緑とかで染めたり、全体を紫色やピンク色に染めたりするのは、黒髪に染めるよりはるかに高い割合で見ますね。

で、多くの人がやってるのは、茶髪とかグレーがかった金髪から、はっきりとした金髪に変えることです。染色よりも、脱色という言葉が適切ですね。 英語ではBleachと言われます。アメリカでもBlond信仰がありそうですね。

日本であたかも事実のように言われていたことも、検証してみると、違ったりすることが多いです。

金髪
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E9%AB%AA
Blond(金髪)
http://en.wikipedia.org/wiki/Blond
Hair coloring
http://en.wikipedia.org/wiki/Hair_coloring

2008年10月15日水曜日

アメリカで人種の話はしないに限る

アメリカ人は、人種に関する話を徹底的に避けようとします。人種の話題を聞こうとすると、本当に雰囲気が悪くなるので、徹底的に話さないに限ります。みな実は、人種に対して、ものすごくセンシティブです。ずっと日本でのんきに暮らしてきた僕は、人種のことには無頓着で、僕は2回失敗してしまいました。

疑問が浮かんで、人種に関する話を聞こうとしても、皆、口を閉ざします。いろいろな傾向が見えても、それは胸にしまっておくべきですね。ただ僕の経験では、留学生間で話すのは、ぜんぜん問題がありませんでした。留学生はあまり気にしてないみたい。

アメリカが真に平等と自由なら、話しても問題なくないだろうか?でも結局、それは違いました。人種に関して本音を隠し持っています。みんな絶対に言わないけど。アメリカも本音と建前で成り立っている文化でした。どこに穴があるか分からず、さらに誰も穴の位置を教えてくれないので、結構怖いですよ。どこかで落ちてようやく穴の場所が分かるといった感じです。

アメリカのクッキー

アメリカのクッキーたち。何かのミーティングで余って、研究室のキッチンに置かれ、消費を待つ身。


日本のクッキーを見ても、モンスターを連想しないけど、アメリカのクッキーを見ると、カラフルさから、モンスターを連想しませんか(上の写真)?白い塗り壁みたいなクッキーと、目玉親父みたいなジャムが載ったクッキーがあったりします。かなり甘く、砂糖の味ばかりするので、ちょっと僕の口には合いにくいです。

M&M's Chocolateが入ったクッキーも売っていて、クッキーの中に緑、赤、橙色のチョコが入ってたりします。日本では見たことがなくて、カラフルなので結構面白いです。 お菓子文化にも違いがありますね。

2008年10月14日火曜日

MITのSuperstarのセミナー

今日は、研究室の近くの部屋でDr. Manu Prakashのセミナーを聞いてきました。内容は「泡を使って計算させる」です。発表の質と量が十分だったのにも関わらず、この夏に博士をとったばかりの人でした。博士課程在学中に、雑誌の"Science"に2本、First Authorで論文を載せるという、学生では見たことがないような離れ業をやっています。これは科学の世界では、Superstarと言っていいでしょう。

HarvardのFellowでもあり(Harvard大からお金がもらえる)、$30,000 Lemelson-MIT Student Prizeという賞も受賞したみたいです。300万ぐらい?MITの中でもトップクラスの人物だと思うし、発表を聞いて非常に参考になりました。

僕が発表を聞いて思ったのは、Manuが、物理現象を驚くべきほど高いレベルで理解していることです。流体力学で出てくる数式も、完全に自分のものにしていました。その上でいろいろ考えてるから、あまり難しい実験をしなくても、面白いことができるんでしょうね。デバイス自体は非常に簡単な構造でした。実験だけに力を使わず、理論で頑張って、新しい方向性を出すのは、面白い方向性でした。

MITにはときどきこういう人がいるので、非常に刺激になります。 日本では見たことがないレベルの人ですね。


Dr. Manu PrakashのWebsite
http://web.media.mit.edu/~manup/Manu_Prakash_web/Welcome.html

2008年10月13日月曜日

チップのよさを理解する

実は英語ではTipで、英語の発音はティップです。チップだと、Chipと同じになってしまいますね。日本語で「チップ」は、Tipでもあり、Chipでもあると友達に言ったら、へんな顔をされましたよ。

さて前々から、なぜかチップ払うのが嫌だなあと思っていたけど、長く住んでいると、意外にいいシステムだということが分かってきました。

嫌だと思っていたのは、総額に加えて、10-20%の割増額を払っているような感覚があったからです。でもそれは僕の勘違いです。総額だと思っていたのは、Totalじゃなくて、実はAmount(総計)です。Amountの中には、サービス料が完全に含まれていないのです。

簡単な式で書くと、
Amount(総計) + Tip(チップ) = Total(総額)
となっています。

Amoutが一定だとしても、店側のサービスに対して、払うチップ(Tip)の額によって、客が評価できる余地が残されているのがよい点です。気に入らなければチップを少なくして、気に入ればチップを多くして、評価できるのです。

日本だと、いくらその店が気に入らなくても、支払う総額を減らす習慣がないので、客側が抵抗する権利はないですね。欧米各国の方が、客側の自由度が高いわけで、ぼくは好きなシステムです。

もし食べるときに、チップという慣習が面倒くさいなら、レストランじゃなくて、ファーストフードに行けばよいです。支払う料金の中に、完全にサービス料が含まれた形になっています。ただサービスは皆無です。

2008年10月12日日曜日

Fall Saleで上着を買う

Fall Saleがやっていたので、服を見てきました。10℃を下回る日が多くなってきたのに、上着を日本からあまり持ってきていなかったので、上着を探してきました。

Gapは相変わらずSサイズが置いてなくて、うまくいいのが見つけられませんでした。日本のサイズ展開とは違いますね。

バナリパもGap系列なので、服が大きくて、思うようなサイズが見つかりませんでした。

アバクロ@Cambridge Galleriaはセールをやってなかったよ。

American Eagleは、SサイズとXSサイズが置いてあって、サイズ的には、大丈夫でした。H&M以外に着られるサイズが置いてあるブランドをようやく発見しました。日本で買うよりも半値ぐらいなので、アメリカで買うのはいいかもしれません。僕の知ってる店舗は、Newbury StとCambridge Galleriaにある店舗の2箇所です。Cambridge Galleriaの方が、売り場面積が広く、種類とサイズが多くて、よいと思いました。

結局American Eagleで上着(Outwear)を一着買いました。寒さをしのぎつつも、服のコーディネートが増えました。帰国するまでにこれ以上服を買う必要がないことを願っています。

Women's Tops - American Eagle Outfitters
http://www.ae.com/web/browse/category.jsp?catId=cat10025
Men's Tops - American Eagle Outfitters
http://www.ae.com/web/browse/category.jsp?catId=cat10025

こんにゃくゼリーと背理法

あまり意識してなかったのですが、こんにゃくゼリー製造中止反対をするときの意見の述べ方は、背理法になってますね。

  1. まず「気道をつまらせて死者がでる食べ物を禁止する」と仮定する。
  2. そう仮定すると、「餅も禁止すること」になる。(餅も死者が出た食べ物なので)
  3. しかし「餅を禁止する」のは常識的におかしい。
  4. なので、最初の仮定「気道をつまらせて死者がでる食べ物を禁止する」が誤り。

という背理法で、こんにゃくゼリーの製造を禁止するのはおかしいと主張する論理です。

「死者が出た食べ物を禁止する」というロジックでいくとその通りなのです。ですが、製造中止したい立場の人は感情的になっているので、上の背理法の論理はどうでもよいはずです。残念ながら、論理が通用するのは、その論理を聞いてくれる人まででした。

子どものことを思うと、とにかくもうなんでもいいから、中止させたい。他のことはどうなっても知らないよという感じになるでしょうね。自分の子どもは大事なので(まだいないけど)、その意見もよく分かります。

2008年10月11日土曜日

大学ランキングの作成方法とその正当性

日本の高等教育力、世界6位=大学トップ200に10校-英情報会社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081011-00000078-jij-soci
というのを読みました。

僕は自分がよく理解できないランキングは信じないのです。それでこの大学ランキングを理解するために、どういう方法でランキングをつくったのか、大元までさかのぼって調べてみました。

結論から書くと、まずまずの納得できる調査方法が使われていて、大学ランキングのひとつの方向性を示しているとは思います。
********************************************************
実際の元のソースはこれです。Times Higher Educationというところが発行しています。
Table: The world's top 200 universities
http://www.timeshighereducation.co.uk/hybrid.asp?typeCode=243&pubCode=1

さらにそのTimes Higher Educationは、Quacquarelli Symonds Ltd.という会社のデータを使っていて、さらにその会社までさかのぼると、ようやく詳しい調査方法が載っていました。http://www.topuniversities.com/worlduniversityrankings/methodology/

こんな感じのデータを元に、ランキングを作成したみたいです。

  1. Academic Peer Review (40%) Composite score drawn from peer review survey (which is divided into five subject areas). 6,354 responses in 2008.
  2. Employer Review (10%) Score based on responses to employer survey. 2,339 responses in 2008.
  3. Faculty Student Ratio (20%) Score based on student faculty ratio
  4. Citations per Faculty (20%) Score based on proportion of international faculty
  5. International Faculty (5%) Score based on proportion of international students
  6. International Students (5%) Score based on research performance factored against the size of the research body

で、詳しく見ると、この40%の割合を占めた1.のPeer Reviewの調査方法ですが、Online(インターネット)での投票みたいです。それって、専門家の調査と言えるのか不思議です。多数の人が投票したであろう人は、英語圏の人のはずです。そして英語圏の大学は、英語圏の人が名前をよく知っているので、その大学の評価が高くなるのは当然ではないでしょうか?日本人が英語のランキングに投票する絶対数が少ないはずで、あんまりフェアじゃないですね。

3-6までは、教員の学生に対する割合とか、教育一人あたりの被論文引用数、教員と学生に占める外国人の割合、に基づいた評価だったので、納得できました。

3-6はよいので、なんらかの指標にはなります。40%を占める、1のPeer Reviewをやめるか、改善すれば、英語圏の大学への偏りがなくなって、もっと僕が納得できるランキングになるはずです。

アメリカの文房具を漢字文化圏の人が気に入らない理由→文字の解像度の違い

書いた字に違いがでるという本質で勝負したかった
三菱鉛筆「芯が自動的にとがるシャープペン」(2)

ノートって7mm幅とか限られたケイ線の中で書かなくてはいけない。画数の多い漢字を0.5mmの芯で書く場合、線を10本引いただけで5mm。横線が10画ある漢字だと、7mm幅のケイ線には入りません。そうすると必然的に細く書けるシャープペンが好まれます。ボールペンでも、日本や中国など漢字圏は細字が好まれるといいますし、より字をたくさん書く学生なら細い字を書けるところに価値を見いだしてくれると思いました。http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081003/102555/?P=2

今まで文房具って、世界共通かと思っていました。しかし文化によって、最適な文房具が存在するみたいです。

アメリカに来てから、常々アメリカの文房具は使いにくいなあと思っていました。(1)まずペン先が太く、先がとがっていないので、漢字が書きにくい。(2)ノートの罫線が濃く、ノートに書いた文字が読みにくい。日本の文房具が、アメリカの文房具市場を席巻してもよいはずなのに、そうなっていないのはなぜ?とずっと考えていました。上のニュースを読んでいて、それらの原因がついに分かりました。

アルファベットは、同じ空間に書くなら、漢字より解像度が低くても読める。なのでペン先が太く、ノートの罫線が太くても、気にならない。むしろペン先が太い方がアルファベットは書きやすい気がします。それでアメリカでは、解像度が低いアルファベットに合わせて、文房具がつくられています。そして漢字文化圏の僕は、そのアメリカの文房具が気に入らないわけです。

一方で漢字を書くときには、上のニュースでもあったように、文房具の解像度を高くする必要がありますね。高校生までは、PILOTのハイテックC (0.3-0.5 mmボール)とかよく使ってたのを思い出します。

文字の要求する解像度が違うので、日本の文房具をアメリカにそのまま輸入しても、使われないわけですね。だから文房具市場では、日本製品が席巻していません。そしてアメリカで解像度が高い文房具を買うのは難しいです。アメリカにおいでになる際には、日本から文房具を買って持ち込まれるのが吉です。

2008年10月10日金曜日

アメリカのおいしいものは高カロリー

アメリカにもおいしい料理がたくさんあります。そのほとんどは、高カロリー、高脂肪、高糖質のおいしいもので、ジャンクフードに近いです。ストレスをためないためには、たくさん食べてればよいかもしれないけど、太るペースが日本よりも早くなります。

WikipediaのJunk foodのページを見てたら、「Junk food? それは僕たちが毎日食べてるものだ」って言ってた。そりゃあ、太りやすいのも仕方ないです。

アメリカは、日本のように、おいしくて低カロリーな料理は少ないです。たとえば、海産物、海草、根菜類、スープを見つけるのは至難の技です。アメリカ人の需要が少ないので、そのような食材も手に入りにくく、かつ外食の店も見つけにくいです。 アメリカに日本料理もあるけど、価格が日本の2倍で、質が日本よりも低かったら、ちょっと行く気はなくなりますね。

いくらアメリカの他の点で満足したとしても、食事が合わないとだんだん鬱になってきます。僕の場合は、きちんとした食材を確保しない限り、アメリカには長く住めなさそうです。



興味がある人は、次のリンクも読んでみてください。
アメリカの食文化
http://wiki.chakuriki.net/index.php/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E9%A3%9F%E6%96%87%E5%8C%96

2008年10月9日木曜日

日本と大きな教育方法の違い: アメリカでは高校と大学で作文の授業がある

今日は、日本とアメリカの教育方法の大きな違いに気づかされました。それは作文教育です。

英語論文の文法を見てもらって、ついでに":" コロンの使い方とか "," コンマの使い方を教えてもらっていました。
そのときに、「アメリカでは、こういうのはいつ習うの?」と聞いたら、
「(アメリカの)高校や大学で授業があって、そこで覚える」と言ってました。
高校で授業があっても、忘れるから、さらに大学でも授業をやる。そしてレポートや論文を書くときに、本を見ながら書いて覚えるみたいです。レポートの構成法もそのときに習ったみたいです。

「へー、アメリカでは、文書の書き方の授業があるのか。日本ではふつう、高校と大学でレポートの書き方の授業がないんだよー」と教えてあげた。
「Really?」と聞き返されたので、
「Beleive it or not. It is quite real.」と言ったら、
驚嘆していた。

アメリカの高校と大学では、「意見の述べるための文章の書き方」が教育の中核をなしているから、その視点から見ると、日本の教育は奇異にうつるらしい。

さらに質問は発展して、「英語の作文はいつ習うのか?」と聞かれて、「いやー、僕は授業では教えてもらったことがないよ」と言ったら、それにもあきれていた。
彼が変に思ったのは、MITで受けた外国語の授業では、たくさん作文をやったからみたい。外国語の先生のレベルが高いのが、きちんと作文の授業ができる理由でしょうね。

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日本の教育は、国語と英語の授業では、読み取りを極端に重視していますね。この読解力を重視した教育方法は、日本人の新しい物事を取り入れる能力を高めている気はします。それで誰かを真似するときには、うまくいく教育方法だけど、先頭に立ったときに、途方に暮れてしまう教育方法ですね。


作文
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%9C%E6%96%87
読書感想文
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E6%84%9F%E6%83%B3%E6%96%87

自力他力マトリックス

ハチミツとクローバーを見ていて、新しいフレームワーク(自力他力マトリックス)をひらめきました。これは問題が起きたときの対処法です。自力他力の軸と、積極消極の軸で分解してあります。この4つの手法を駆使して、視点を切り替えていけば、視野狭窄に陥らず、効率よく人生が送れると思います。
自力では限界があるので、ポイントは、他力をうまく利用することです。積極的に人に頼んで、快くやってもらえるように工夫する、環境がよくなるのを待つというのが、意外に大事です。

ハチミツとクローバー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%81%E3%83%9F%E3%83%84%E3%81%A8%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC

2008年10月8日水曜日

タンパク質の精製は気合と根性 <クラゲを1日3000匹集められますか?>

家族も総出でクラゲ捕り…ノーベル化学賞・若き日の下村さん (読売新聞)
当時、研究場所にしていた米国ワシントン州には、地元の人が「海の上を歩ける」というほど大量のオワンクラゲが生息していた。必要なクラゲを集めるためには1日3000匹も採取しなければならない。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_nobel_prize2__20081009_5/story/20081008_yol_oyt1t00783/
クラゲ85万匹、努力実る=現在は執筆活動・ノーベル化学賞の下村さん
61年夏、クラゲの発光物質を抽出しようとして、米ワシントン州フライデーハーバーでオワンクラゲ1万匹を採集。当時、研究員を務めていたプリンストン大に持ち帰った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000000-jij-soci
1日3000匹採取したとして、1万匹集めるのに、3日強かかったということでしょうか。GFPのタンパク質を精製して、光るタンパク質を発見するには、それだけ大量のクラゲが必要だったということでしょう。1ヶ月間ずっとクラゲ集めだったら、やる気はしないけど、3日ぐらいだったら、クラゲ集めをやってみてもいいかなあという気がしますね。

どうやって集めたのか知りませんが、漁師に頼んで大きい網をつかって集めたら、もっとスムーズに集まったかもしれませんね。

仮説検証で世界トップに上り詰める

【ノーベル物理学賞】風呂あがりに浮かんだ「小林・益川理論」 研究秘話

研究は主に益川さんが理論面、小林さんが実験面を担当。益川さんによると、「私がモデルを作り、朝、小林君に話すと、彼がそのアイデアを実験でつぶしていく」という毎日だった。

「小林君は頭脳明晰(めいせき)で繊細、私は細かな作業が苦手。まったく違う性格の2人がコンビを組んだ」。大胆な着想で突破口を提示する益川さんと、緻密(ちみつ)な検証でそれを磨き上げる小林さん。抜群の相性の良さが歴史的な快挙を生んだ。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081007/acd0810071956006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081007/acd0810071956006-n2.htm


このニュースを読むと、ノーベル賞をとった理論は、典型的な仮説→検証の繰り返しで、産み出されたことが分かります。益川先生が新しい仮説をつくって、小林先生が検証して、二人でどんどん理論を進化させていったわけですね。益川先生は、英語ができなかったらしいけど、仮説検証のサイクルを二人で早く回転させることによって、世界のトップに上り詰めたのだと思います。

サイエンスの世界で英語ができるのは有利に働くに違いないけど、あくまで仮説検証が第一に必要な能力で、英語は二義的ですね。

世界と伍していくのに大事なのは、重要な仮説を思いつくことと、仮説検証サイクルの短さですね。

MIT Dentalで一発で治療完了

MIT Dentalに行って、女医に見てもらいました。僕の場合は、とくに問題はなかったので、レントゲンをとって、Permanent cementで銀歯を固めて終わりでした。

英語はそんなに問題がなかったです。

What's wrong with you?とまず病状を聞かれて、説明して。

次に場所を聞かれました。Upper? Lower? Front? Back? 問題の箇所は、Lower backでした。

銀歯の年齢を、How old is this inlay?と聞かれたので、10年と言っておきました。

熱いものはしみるかと聞かれて、とくに感じないと答えたら、よい兆候だと言われました。他の歯も見てたみたいですが、ざっとみてNice!ということで、無罪放免です。

治療のときに、"Bite. All the way."って言ってて、"All the way"という表現を知らなかったけど、たぶん完全に噛めってことなんだろうなと思って、そうしました。それが正解でした。

こういう体験型の英語は記憶しやすいですね。留学の醍醐味かもしれません。

さて費用の内訳は

  • Intraora-periapical-1st film $26
  • Recement inlay/onlay/partial $96

です。 さらに学割が10%あったので、トータルで$109.80でした。治療はスムーズにいって、診断を含め15分ぐらいで終わりました。日本で保険を使って治療してもらったら、この費用の3, 4割で済むのかもしれません。無保険診療って高くつきますね。

どうなるかと思ったけど、ぱっと治ってよかったです。

投資の時間到来

みんなが不安にかられているときには、株価は価値に比べて安くなります。

日本株は、実質価値(バリュー)に比べ、だいぶ割安になってきました。そういうときにこそ投資をすべきで、まさに待ちに待った投資の時間到来でしょう。誰かが泣きながら売ったものは、お買い得なのです。

金融危機の見方~止まらない不安と混乱
http://event.media.yahoo.co.jp/finance/gogai/
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK017430520081008?rpc=144

インデックスファンド
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%89

2008年10月7日火曜日

英会話【負のスパイラル】から脱出するMoemoe案

忙しい⇒続かない⇒挫折する、英会話【負のスパイラル】から脱出する!⇒Gaba
という宣伝がありました。

あーGabaもよいかもしれませんが、僕のお薦めは、無理やり英語が使われている職場に行くことです。英語ができないからこそ、行くべきです。そしたら、仕事と同時に英語も勉強できて、一石二鳥じゃないでしょうか?スパイラルからも抜け出せると思います。

Nobel physics prize goes to 2 Japanese, 1 American?

アメリカで配信されるニュースによると、 ノーベル物理学賞を受賞された南部先生は、アメリカ人ということになるらしい。

アメリカの市民権を1970年に取得しているので、 アメリカ人といってもいいのでしょうね。

日本のニュースだと「日本人が3人受賞」となるところが、アメリカのニュースだと「日本人2人、アメリカ人1人」と見方が違って面白いです。

つまり日本人とアメリカ人の定義が両国で異なります。日本のニュースだと遺伝子的な定義になり。アメリカのニュースだと市民権による定義になるようです。

どのようにカウントするのが正しいのでしょうか?

http://news.yahoo.com/s/ap/20081007/ap_on_sc/eu_sweden_nobel_physics
http://en.wikipedia.org/wiki/Yoichiro_Nambu

Googleな女の子

今日は、「デバイス制御用プログラム」生成ソフトウェア(Micado)の作者の女の子に会いました。それで直々に1時間ぐらい教えてもらいました。これはAutoCADのプラグインを使って、JAVAの制御用プログラムを生成してくれるものです。そのおかげで僕が悩んでいたJAVAには、あまり触る必要がなくなりました。これは便利です。

Micado(an AutoCAD plug-in for programmable microfluidic chips)
http://cag.csail.mit.edu/micado/

こういうソフトウェアが専門だけど、実際の研究に役立つソフトを作ってくれる人は本当に助かります。日本でも、研究に役立つソフトを作るのに興味がある研究室はないものでしょうか?そういう研究室があるとかなり助かりますね。

アメリカの研究室の方が、ソフトを作って省エネ化を図ろうとしています。日本の研究室だと、手動とか気合でその場を乗り切っていまいそうです。最初に受けたMITのWeb上でのトレーニングのときもそうでしたが、一度システムを構築しておいて、何度も講習会をやる手間を省いています。 システムを構築しようとするのは、文化とか考え方の違いでしょうかね。

彼女は、スイス人だったけど、英語はもうまるでネイティブのようでした。まったくよどみや特有のアクセントがなかったです。そして夏はGoogleにインターンシップに行っていたらしく、卒業したらGoogleに就職するらしいです。頭がよくて、僕は頭の回転数で勝てる気がしませんでした。

問題に対する執着力もすごいものがあります。その日の夕方に分かった問題を、夜中の12時を過ぎてもデバッグをして、問題を解決した上で、僕に連絡してくれるのはすごいです。驚きました。

こういう優秀な人がGoogleに就職するんですかねえ。

医学用語 <歯科治療の前にシートを埋めるために>

歯科治療を受ける前に、Health History Formというのを埋めました。もう一回調べるのも嫌だし、せっかくなので、忘れないようにリストアップしておきます。

以下の基本的な単語は
cough, pain, breath, blood, faint, night sweats, persistent, dry mouth, dizziness, joint pain, excessive thirst, faint, ringing in ears, heart disease, heart attack, tumor, cancer, allergies, diabetes, disease, herpes, radiation treatments, chemotherapy, artificial joint, surgeries, pacemaker, contact lenses, recreational drugs, tobaccoとかは知っていたか、知らなくても意味が理解できました。

聞いたことがない単語がたくさんあって、調べて、正確に埋めました。
  • swollen ankle 腫れた足首
  • diarrhea 下痢
  • sinus 副鼻腔
  • constipation  便秘
  • stool 排せつ物
  • vomit 嘔吐
  • nausea 吐き気
  • urinate 排尿
  • urine 尿
  • fainting spells 失神の発作
  • blurred vision 視野のぼけ
  • seizure 発作
  • jaundice 黄疸
  • heart murmur 心雑音
  • stroke  脳卒中
  • rheumatic fever  リウマチ熱
  • asthma ぜんそく
  • TB=tuberculosis  結核
  • emphysema 肺気腫
  • hepatitis  肝炎
  • stomach ulcer 胃潰瘍
  • arthritis 関節炎
  • anemia 貧血
  • VD=venereal disease 性病
  • syphilis 梅毒
  • gonorrhea 淋病
  • kidney 腎臓
  • bladder 膀胱
  • thyroid 甲状腺
  • adrenal 副腎
  • psychiatric care 精神科医療
  • prosthetic 人工装具
  • hospitalization 入院
  • transfusion 輸血
今のところcedar pollen allergiesぐらいしか該当項目しかなくてよかった。こういうのは生活習慣が効いてくると思うので、日ごろから栄養バランスを崩さず、毎日運動して、健康な状態を維持したいところです。

僕は疲れやすいので、見習うモデルは、ローマ帝国の初代皇帝のアウグストゥスですね。Augustの起源になった人で、生存していたのは、紀元前63年9月23日 - 紀元14年8月19日とその時代ではかなりの長寿を誇った人です。カエサルの才能は、真似できる気がしないけど、アウグストゥスの考えは取り入れられる気がしています。僕も変に見栄を張らずに、疲れたら休みますので、皆さんよろしくです。

以下Wikipediaから引用
>若い頃は病弱であり、その虚弱体質は一生付きまとった。しかし不得手で消耗の激しい軍事はアグリッパやティベリウスに任せ、変に見栄を張らずに疲れたら休むなど無理をしない生活を心掛けたことで、長寿を全うすることとなった。

アウグストゥス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%B9

ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上)
ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)

2008年10月6日月曜日

My crown fell off last night. アメリカの歯医者に行くことになった。

昨日の夜、奥歯に被せてあった、銀歯(英語でCrown)がとれました。入ってるMITの健康保険には、歯科保険が含まれていません。単に元に戻すだけだから、そんなにはかからないと信じていますが、いくらかかるか戦々恐々といったところです。みんな"Pricey"とか"Cost a lot"とか言ってますね。

そもそもMITの歯科保険には、大学院生は加入できても、僕のようなVisiting Studentは入れない仕掛けになっていました。おそらくその理由は、市場原理です。MITが儲かる健康保険には加入を勧められても、MITが儲からない歯科保険には加入できない仕組みにするということです。でもそれってどうなの?

留学する人は保険のカバーする範囲には、くれぐれも注意してください。日本の保険クレジットカードの保険も、歯科保険はカバーしてないみたいです。

いろいろな人に相談した結果、今日はMITにある歯医者さん、MIT Dentalに行って、水曜日の診療の予約をとりました。学割で10%安くなるらしいけど、総額いくらになるのでしょう。分かったら、また報告します。

これでアメリカの医療システムを体験できて、日本の医療システムと比較できるようになりますね。保険制度は、国家の根幹に当たる部分だから、それを知るのは、今後役に立つような気がしています。

2008年10月5日日曜日

日本語のフライと英語のFryは意味が違う

英語で「らき☆すた」というアニメを見ていたら、"Fried Egg"="目玉焼き"と出てきました。 日本語の語感とずれていて、油であげたのかと思い、うまく覚えられません。実は、調べると、日本語のフライと英語のFryは意味が違うのでした。英語のFryは、油で料理をするという意味です。

Deep Fryingが日本語のフライと同じ意味ですね。
フライ(Deep frying)にする利点がWikipediaに書いてありました(以下)。
・全年齢層にウケる
・時間がかからない
・大量生産しやすい
のが理由だそうです。なるほど。わざわざ食品を油で揚げる理由がよく分かりました。

Deep frying is now the basis of a very large and expanding world-wide industry. Fried products have consumer appeal in all age groups, and the process is quick, can easily be made continuous for mass production, and the food emerges sterile and dry, with a relatively long shelf life. The end products can then be easily packaged for storage and distribution. Examples are potato chips, french fries, nuts, doughnuts, instant noodles, etc.

フライ (料理)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4_(%E6%96%99%E7%90%86)

Frying
http://en.wikipedia.org/wiki/Frying

Deep frying
http://en.wikipedia.org/wiki/Deep_frying

I spilled tomato sauce.

先日の夜、自宅でトマトソースの瓶を割り、500 mlのトマトソースが、飛び散りました。料理しようとしていたら、手がすべって、キッチンテーブルの角に当たったからです。冷蔵庫に、床(じゅうたん)に、壁にトマトソースが飛び散りました。

片付けに、キッチンペーパー半ロール、トイレットペーパー3ロール、そして20分以上かかりました。被害は甚大です。

ガラス瓶は、ちょっとぶつけただけで割れてしまいました。なんとなくアメリカの瓶の強度は弱いのかもしれません。日本のガラス瓶はもっと割れにくい気がしました。

ところでこぼれたもの[名詞]や、こぼすこと[動詞]はspillと言います。アメリカに来てから覚えました。遅い?大量にこぼした今回は、Major spillです。

2008年10月4日土曜日

久しぶりにJ-POPを聞く ~RADWIMPS~

久しぶりに封印していたJ-POPを聞きました。J-POPは聞いていても疲れないのでよいですね。

最近好きなアルバムは、RADWIMPSというバンドの「RADWIMPS4~おかずのごはん~」です。
RADWIMPS4~おかずのごはん~
「有心論」という歌がポジティブで好きです。
2秒前までの自殺志願者→永久幸福論者
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND43639/index.html

「ます。」という歌の歌詞もよいですね。
あなた一人>>他全人類
という構図が好きです。これは学校の教科書には絶対に書かれないフレーズでしょうね。みなが思っていても、建前上は言えない言葉です。僕は、身近なものにこそ価値を感じるので、RADWIMPSよ、よくぞ言ってくれたという感じがします。応援します。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND48658/index.html

SONYがんばれ

アメリカでも活躍して外貨を稼ぎだしているSONYには、日本人として、ぜひともがんばって欲しいです。

さて、英語のVISTAをインストールしたのでした。うまくインストールできなかったソフトがひとつあって、それがSonicStageという、SONYのWalkmanにMP3を転送するソフトでした。iPodのiTunesみたいなものです。

下記のウェブサイトを参考にしながら、やってみて、
http://brologue.blog.so-net.ne.jp/2005-08-07
ようやく英語版のVISTAにインストールすることができました。

2年以上前から、ずっと日本語以外のOSにインストールできるようにしていないので、何らかの理由があるのかもしれませんね。調べたところSonic Stageは、MacのOSにも対応してないらしいです。

僕としては、ぜひともSonicStageがiTunesを超えるソフトになるのを願っています。そのためには、ソフトウェアに対して、抜本的な対策が必要な気がしています。


SonicStage
http://ja.wikipedia.org/wiki/SonicStage

iTunes
http://ja.wikipedia.org/wiki/ITunes

2008年10月3日金曜日

お薦めの英語教材 → 英語吹き替えアニメ

英語を勉強するにあたって、お薦めの教材は、第一に面白いということです。「キノの旅」や「ひぐらしのなく頃に」というアニメを英語で吹き替えたものが、興味を持ちやすく、聞き取りやすくて、リスニングの勉強には使いやすいと思います。さらにアニメは1話20分ぐらいと短いので、集中力も持続しやすく、便利です。

なかでも吹き替えがうまくいっているなと思ったのは、以下の2作品です。
  • キノの旅  Kino's Journey
  • ひぐらしのなく頃に Higurashi no Naku Koro ni

キノの旅は、Episode 4 (大人の国)が、ひぐらしのなく頃には、Episode 1-4 (鬼隠し編)がお薦めです。 使われている英語も、自然な日常会話です。

僕の実力だと、「キノの旅」が9割ぐらい、「ひぐらしのなく頃に」が、8割ぐらい聞きとれるぐらいです。昔はまったく聞き取れなかったと思いますが、今は結構聞こえるようになってきました。

アメリカに住んでいると、アニメの英語吹き替え版が容易に手に入るので、便利です。住んでいなくても、Googleなんかで検索すると、簡単に見られるという…。便利な時代になりましたね。

2008年10月2日木曜日

Providenceの写真 <9月22日撮影>

時間がなくてほったらかしにしてあった、Providenceの写真をまとめてみます。BostonからProvidenceまで、行きはAmtrakに乗ったのでした。塗装が少なくて、アルミが目立つ感じがしますね。
Providence駅舎の写真です。日本とは違って、駅周辺に人や店が集まっていないです。たぶん街の作り方が違うのでしょう。
駅前の広場と、建築物。人気のなさが目立ちました。
セミナーはProvidenceの中心部で行われたので、中心市街地へ向かいます。人気も増えて、徐々に楽しくなってきます。 中心部にたどりつき、上の写真の建物をもっと近くからとった写真。ここの通りは車が多かった割に、店が少なくて、そんなに面白くないです。
セミナー会場まで行く途中で川も渡りました。おそらくWoonasquatucket Riverという名前だと思います。川は護岸工事も行われ、きっちりと整備されてました。
中心部です。11 Exchange St, Providenceにいたと思うけど、建物の名前が分かりません。政治的な建物が密集しているエリアを通過しました。
市庁舎の前の像の写真。何かを貢献した人なのだと思います。街のど真ん中に銅像があるのは、日本とちょっと違う感覚ですね。
調べてからいけば、もっと楽しめたことでしょう。 いやー、これらの写真で主張するメッセージがなくて、困りますね。