書いた字に違いがでるという本質で勝負したかった
三菱鉛筆「芯が自動的にとがるシャープペン」(2)
ノートって7mm幅とか限られたケイ線の中で書かなくてはいけない。画数の多い漢字を0.5mmの芯で書く場合、線を10本引いただけで5mm。横線が10画ある漢字だと、7mm幅のケイ線には入りません。そうすると必然的に細く書けるシャープペンが好まれます。ボールペンでも、日本や中国など漢字圏は細字が好まれるといいますし、より字をたくさん書く学生なら細い字を書けるところに価値を見いだしてくれると思いました。http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081003/102555/?P=2
今まで文房具って、世界共通かと思っていました。しかし文化によって、最適な文房具が存在するみたいです。
アメリカに来てから、常々アメリカの文房具は使いにくいなあと思っていました。(1)まずペン先が太く、先がとがっていないので、漢字が書きにくい。(2)ノートの罫線が濃く、ノートに書いた文字が読みにくい。日本の文房具が、アメリカの文房具市場を席巻してもよいはずなのに、そうなっていないのはなぜ?とずっと考えていました。上のニュースを読んでいて、それらの原因がついに分かりました。
アルファベットは、同じ空間に書くなら、漢字より解像度が低くても読める。なのでペン先が太く、ノートの罫線が太くても、気にならない。むしろペン先が太い方がアルファベットは書きやすい気がします。それでアメリカでは、解像度が低いアルファベットに合わせて、文房具がつくられています。そして漢字文化圏の僕は、そのアメリカの文房具が気に入らないわけです。
一方で漢字を書くときには、上のニュースでもあったように、文房具の解像度を高くする必要がありますね。高校生までは、PILOTのハイテックC (0.3-0.5 mmボール)とかよく使ってたのを思い出します。
文字の要求する解像度が違うので、日本の文房具をアメリカにそのまま輸入しても、使われないわけですね。だから文房具市場では、日本製品が席巻していません。そしてアメリカで解像度が高い文房具を買うのは難しいです。アメリカにおいでになる際には、日本から文房具を買って持ち込まれるのが吉です。
2 コメント:
文房具ひとつにも文化の違いがありますね。
漢字文化圏の我々はノートに書く場合、細字でなければ正確に書けません。
字数の多い鬱という字を0.5mm以上のペン先で書こうとするとかなり無理があります。
本当に鬱になってしまいそうです。
三菱鉛筆のクルトガシャープペンは、常にとがった状態に芯がなるそうですね。
ヒット間違いなしだと思います。
しろねこさん、
文房具ひとつにも文化の違いがあらわれていて面白いです。漢字は明らかに細字じゃないと書きにくくなって、鬱になりますね。
クルトガも漢字文化に根ざしたものなので、日本では売れそうですね。アメリカでは残念ながら、需要が少なそうです。
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