2008年9月13日土曜日

優れた日本人の学習能力 "守"

僕が見ていて思った、外国人に比べ、日本人の優れているところは、学習能力が高いことです。よいお手本があれば、率直に真似ができ、他の人よりも早く学習できます。とくに僕の場合はそうかもしれませんが、武道を経験してきたので、人の動きを忠実に再現するのが得意です。

一方でアメリカにきている様々な国の留学生を見ていると、よいお手本があっても、それ通りできない人が多く、日本人に比べると学習能力があまり高くないことに気付きます。自分のやり方に変にこだわって、手本よりも悪い風になってしまってます。

これらの違いは、文化や教育方法の違いに起因していると思います。日本の伝統芸能は、まず真似から始まります。守 破 離という言葉があり、まずは「守」、自分流にアレンジせず、師の教えを忠実に守ることが大事とされます。書道も、最初はお手本を真似することから始まります。日本の教育システムでも、先生に言われた通りやる人がもっとも評価され、いい成績がもらえます。勝手に違うことをやる人は、評価されないです。必然、真似=学習能力が高くなります。

「守」の部分、お手本がある状態で、他の人(e.g. アメリカ人)に追いつくのは、日本人は早いです。ただその先の「破」と「離」の部分では、自分で考えて道を切り開いていく必要があります。その道を切り開く部分は、日本の教育であまりサポートされなかった部分です。自分が先頭に立つと、進みが遅くなるのが、日本全体が抱える悩みと、聞いたことがあります。その原因はよく分かります。

2 コメント:

匿名 さんのコメント...

有名人がよく、「はじめはとにかく真似をする。そうするとそのうち、自分だったらこうするというのが出てくる」と発言するのを耳にします。
「破」や「離」に関しての教育がなくても、真似さえすれば道が開ける、というのが日本式の考え方なのかもしれません。

Moemoe さんのコメント...

ルミコさん、

なるほど、面白い発言ですね。よく分かります。
たしかに、何はなくともまずは「守」をやるという考えが、日本式ですよね。