Piet Mondrian. (Dutch, 1872-1944). Composition with Red, Blue, Black, Yellow, and Gray. 1921.
個人的に、アートと研究は、次の点が類似していると思っています。
- 個人的な経験や想いを、他人に伝えようとしている。
- 作品を完成させる必要がある。
- 作品を発表しないと、評価されない。
- 作品としてのまとまりが要求される。
- 作品としてのまとまりや価値は、人が評価を下す。
- 好きなことをやると同時に、生活のための仕事もする必要がある。
僕は昔は、研究者と芸術家は全く違う人種かと思っていましたが、よくよく考えると、案外似ているところがあるものです。また似ていると思ってるから、アートやデザインをやっている人と話すときに、僕は波長が合うのを感じます。
一方で、違うところもいろいろあります。アートは、デジタル化することが非常に難しく、基本的に複製できない。研究者の方が分析的で、芸術家の方がより直感的。芸術家よりも研究者の方が生活を立てやすい。などが思いつきます。
アートを見ていると、僕も、生きてる内に何か伝えよう、何を作品を残してから死にたいという、内的な製作意欲が湧きあがってきます。こういうモチベーションは僕にとって大事で、つらいことも耐えられるようになります。お金や他人の評価などにも左右されにくいです。美術館に行くと、こういうやる気が出てくるのでいいですね。
とは言うものの、貧窮していたゴッホを見ると(MOMAではゴッホ展をやっていた)、研究でも、豊かに生活する上でも、お金は大事なので、収入の確保も大事だと、密かに考えるのでした。どうしても僕は俗世的なので、この結論になってしまいますね。
2 コメント:
写真の作品は、かっこいいですね。
わたしは芸術に縁遠い人間で、「別に、どれも同じじゃない?」と思ってしまいがちなのですが、いいものはいいですね。
ルミコさん、
これでいけると思ったPiet Mondrianは、かっこいいですね。
これはですね。僕も同じだと思っていましたが、数をたくさん見てると、少しずつ違いが分かってくるという現象です。いいものだけ楽しむのが、いい方法だと思います。
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