一方で、日本のことを書きますと、授業料は基本的に自分で出す必要があります。国立大学だと、年50万円の授業料を自分で払う必要があります。そして学振の特別研究員に採用されたりして、恵まれた人だけが、月に20万円もらえます。修士課程のときは、基本的に、給料はもらえません。博士課程に入ってから、お金がもらえます。日本でも、一昔前は、授業料を払いつつ、無給で働くのが普通だったみたいなので、かなり待遇が改善されたと聞いています。
まとめると、
- 授業料: MITでは出さなくていい。日本の国立大学だと自分で出す必要がある。
- 生活費の期待値: MITの方が高い。日本の国立大学では、10万円ぐらい。うまくやらないと月に20万円もらえない。
- 受給期間: 大学院の始めからもらえるMITの方が長い。日本の国立大学では大学院の博士課程からしかもらえない。
実は、お金の面で考えると、MITの大学院に行く方が、たくさん出してもらえそうです。国同士で、どうして待遇に差が生まれるのか、僕はよく分かっていません。日本では、人件費よりも装置や箱物にお金を使う思想、研究費に人件費を計上できない、教えてもらっているのにお金をもらうのはけしからんという考え、やりたいことをやっているんだからお金を出す必要はないという考え、もしくは大学院生軽視の社会構造があったのかもしれません。もしこのような認識があるならば、一気にシステムを変えるのは難しそうですね。
4 コメント:
これは意外でした。
アメリカの方が学費は高い、という話だけ聞いていたので、そんな支援をしてもらえるのは驚きました。
日本は研究をしたことがない人が国を動かしてるので、研究についても「してよ」といえば成果が出るものだと思ってる気がします。
しゅんさん、
僕もそんな高い授業料まで払ってくれるとは知りませんでした。ちょっと驚きです。
なるほど「研究者の現場の声を届けるルート」を確保するのは大事ですね。研究者がもっと幅広いところに出かけていって活躍すれば、世の中も、どんどん変わってくるかもしれませんね。
ぼくもMITを目指しています。いろいろ参考にさせていただきます。
りょうさん,
コメント残して頂いて,ありがとうございます.拙い表現が目立つBlogですが,役に立つところがあれば,幸いです.
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