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2008年11月12日水曜日

アメリカでは対照実験について中学校から習う

僕の経験に基づいて、「日本の教育では、対照実験について、習わないよ」とアメリカ人の友達に言ったら、アメリカでは、中学校でも習うよって言ってました。それで、実験をやるときに、コントロールをきちんととって実験するように説明されるとのことです。

一方で、僕は、公立の中学、高校、大学ときて、暗記中心の教育を受けたので、論理的に、なぜこの科学的事実が導き出されたのか、それが説明される授業を受ける機会がありませんでした。 つまり科学的方法に関して、教わる機会がありませんでした。

この素養の違いがあって、基礎科学分野においては、いまだにアメリカと日本では差があるわけです。前から言ってるように、作文教育もあって、アメリカの教育は日本に比べ、よりアウトプットにフォーカスしていて、サイエンスには向いていますね。 なんであの大学院生が、科学的手法を使いこなしているかも、よく分かりました。西洋式の教育があったからですね。

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それで、「日本人はアメリカにたくさん留学しているのに、なんで日本の科学教育システムは変わっていないのか?」と聞かれました。一つの無難な答えは、「伝統ある、旧来の教育方式をいきなり変えるのは難しいから」です。日本の教育システムを変えて、日本社会がよくなるかも分からないので、難しいところです。

2008年11月11日火曜日

生産工学と研究: 論文生産工程を改善する

最近気が付いたのは、研究者を論文を生産する工場と見立て、生産工学の手法で、論文を生産する工程を改善することができることです。

実験系の論文生産までの工程をすごく単純化して考えると、以下のようになります。
  1. 仮説をつくる
       ↓
  2. 実験系構築
       ↓
  3. 実験・解析
       ↓
  4. 論文執筆
       ↓
  5. 論文投稿・アクセプト


このような工程を経て、最後の論文のアクセプトまでいければ万々歳です。

論文のアクセプトまでいかないと、いつまでたっても、研究者としては、評価されません。工場でも、最終製品までつくらないと、儲けにつながりません。仕掛品を大量に作っても豊かになれないので要注意です。働いても働いても、最終製品をつくらないと、評価されません。研究でいう仕掛品とは、試していないアイデアとか、やりかけの実験系、論文になっていない実験データ等です。途中で止めてたままにしていると、働いた甲斐がなく、非常にもったいないです。

実験ばかりこなしても、仕掛品がたまるばかりで、最終製品にはたどりつきません。全体で見て流れをよくすることが大事です。

最終製品までいけるようにして、全体最適を目指すには、生産工程のボトルネックを発見して、そのつまっている点を改善するのが大事です。僕は論文執筆に、ボトルネックがあったので、そこを解消して、少しずつ全体の流れがよくなってきました。日本の教育を受けてきた人は、論文執筆にボトルネックがあることが多いので、そこに気をつけると論文生産までの流れがよくなるはずです。

生産工学を勉強したことも、論文生産プロセスを改善するのに役に立ったりします。僕は全体最適ができていなかったので、こういうことを、もっと若いときに知っていたらと悔やまれます。タイムマシンに乗って、昔の自分に教えてあげたいです。

アートと研究

アートと研究は似ているところがあると思います。だからメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art, New York)とニューヨーク近代美術館(MoMA The Museum of Modern Art )に行って、多くの芸術作品を見たときは、研究をやる上で、大変勇気付けられました。



Piet Mondrian. (Dutch, 1872-1944). Composition with Red, Blue, Black, Yellow, and Gray. 1921.


個人的に、アートと研究は、次の点が類似していると思っています。
  • 個人的な経験や想いを、他人に伝えようとしている。
  • 作品を完成させる必要がある。
  • 作品を発表しないと、評価されない。
  • 作品としてのまとまりが要求される。
  • 作品としてのまとまりや価値は、人が評価を下す。
  • 好きなことをやると同時に、生活のための仕事もする必要がある。
主に、作品を作って、残そうとしているところに、強い類似性があるように感じています。

僕は昔は、研究者と芸術家は全く違う人種かと思っていましたが、よくよく考えると、案外似ているところがあるものです。また似ていると思ってるから、アートやデザインをやっている人と話すときに、僕は波長が合うのを感じます。

一方で、違うところもいろいろあります。アートは、デジタル化することが非常に難しく、基本的に複製できない。研究者の方が分析的で、芸術家の方がより直感的。芸術家よりも研究者の方が生活を立てやすい。などが思いつきます。

アートを見ていると、僕も、生きてる内に何か伝えよう、何を作品を残してから死にたいという、内的な製作意欲が湧きあがってきます。こういうモチベーションは僕にとって大事で、つらいことも耐えられるようになります。お金や他人の評価などにも左右されにくいです。美術館に行くと、こういうやる気が出てくるのでいいですね。

とは言うものの、貧窮していたゴッホを見ると(MOMAではゴッホ展をやっていた)、研究でも、豊かに生活する上でも、お金は大事なので、収入の確保も大事だと、密かに考えるのでした。どうしても僕は俗世的なので、この結論になってしまいますね。

2008年11月7日金曜日

優れた大学院生の「考具、技術と性格」

2008年8月6日MITのPh.D. Defenseのときにいた大学院生は、優れた人でした。彼のレベルで、サイエンスもエンジニアリングもできて、かつ人格でも優れている人はほとんど見たことがありません。一緒に研究室に滞在していた時期は8月の一ヶ月間しかなくて、過ごす時間が短かったのが残念でした。人との協調性が高く、協力的で、聞けば、いろいろと教えてくれました。見習いたいところがたくさんありました。

彼は、その協力的な性格に加え、瞬間的に、いろいろな考具(考えるための道具[下のリストの1~9])や技術(下のリストの10, 11)を使いこなし、かなり効率的でした。考具や技術が瞬間的に使いこなせるかどうかは、車の運転と同じで、訓練しだいでどうにかなります。自分も真似したいところがあるので、彼の持っていた優れた能力を、忘れないように書いておきます。

彼が持っていた優れた能力リスト(1~9: 考具、10, 11: 技術)

  1. 行う実験が最小限。目的のことが検証できるデータだけをとろうと、いつも心がけている。Whitesides' Group: Writing a Paperの概念を完璧に取り入れている。
  2. 仮説・検証のサイクルが短く、改善が早いので、すぐに問題が解ける。
  3. システムを組んで、楽をするのがうまい。実験条件のグラフを作っておいて、何回も再利用する、簡単なプログラムを組んで、自動化するなど。
  4. システム全体でうまくいくように考えている。必要でなければ、部分にこだわらない。
  5. 何かを確かめるための対照実験を一瞬で考えて、実施できる。実験で問題が起きたら、すぐにその問題を確かめるための実験ができる。
  6. グラフをつくるのがうまく、定量的にデータをとる能力が高い。そのグラフの色使いは、Natureを彷彿とさせる。
  7. よく絵を描き、その絵は分かりやすい。絵で問題を考えるのがうまい。
  8. 自分で作業することにこだわっておらず、誰が何に詳しいか知っている。
  9. 英語で書くのも読むのも早い。カナダ人だから英語はネイティブ。
  10. ソフトウェアのショートカットを完璧に使いこなしていて、ソフトウェア作業の仕事が早い。Adobe Illustratorを僕の3倍近い速さで操作してたときは、衝撃的だった。
  11. 自分で電子工作、機械工作ができる。ドリルの穴あけぐらいは自分でやってしまう。

これらのリストの項目は、ゆっくりでもそれに気が付いて、実行するのは難しいのに、完全に自分のものにして、瞬間的に使いこなせているところがすごいです。実行スピードが非常に速い(考えずに使いこなすレベルになってる)のが大きなポイントです。「腑に落ちるところまでやるべき」というのは、あまり強調されていないと思いますが、大事なポイントです。

こうなった理由ですが、推測でしかありませんが、優れた人たちからいろいろと真似して、意識して見に付けられるよう、繰り返しトレーニングを行ったからだと思います。僕も、彼のように、彼のような優れた人の真似をするよう心がけたいですね。

2008年11月6日木曜日

日本へ帰る準備

気が付いたら、帰国まで、あと3週間強しかありません。始まりがあれば終わりがあるわけで、そろそろ帰る準備をし始めました。日本に着いてから、あれをやっておくべきだったと思っても後の祭りです。そうならないように、実験に限らず、帰る前にやることはリストアップしてこなしていきます。

  1. まず日本に戻ったときに、すぐにいろいろなものが再開できるように、いろいろ手を打っておくことです。実験開始にあたって、一番時間がかかりそうなところ(クリティカルパス)を、予めスタートしておくのがよいと思います。アメリカから頼めるものは、もう頼んでおくことにします。
  2. 帰国後に書くべき報告書の類も、書けるところは書いておき、発表も、作れるところは作っておくのがよいはずです。今は書きやすいです。
  3. アメリカで安く買えるものは今のうちに買っておく。
  4. 知り合いたちに帰る挨拶する。
  5. 共同研究者から、学べる手法は全部学んでおく。
  6. 今の研究室で学べる手法は全部学んでおく。デジタルデータ化するとよい。
  7. ボストン近郊で行きやすい場所は、今のうちにいっておく。
  8. ボストンのいろんな研究室を見て回る。
  9. ニューヨークも時間を作って、見てくる。これは、今見ないと、次に行けるのが、いつになるか分かりません。こういうのは、もう期日を決めてしまって、予約してしまうのがいいんでしょうね。そうしたら何をしてでも、無理やり行けるようになりますから。
  10. 作りかけの陶芸の作品は完成させておく。
  11. その他: 日本に帰国するための事務処理たち(銀行口座解約?、大使館での帰国手続き、支払いを全部済ませ、Netflixを解約する)

これだけリストアップすると、もう何をやるにも、全然時間が足りないことが分かりました。

このリスト以外にも、まだ読みきれていない項目があって、他の人が、僕が帰国だと聞いて、何か頼んだり、食事に行ったりしそうなのが、帰国2週間前に、立て込みそうなことです。さらに、何かやろうとしていても、PCが壊れたり、銀歯がとれたり、クレジットカードが使えなくなったり、予期しないところから、必ず問題が起きます。もしものための余裕時間も含まれた、最高にうまい計画が立てられると理想です。そんなのなかなかできませんけどね。

せっかく立てた計画も、物理的、精神的な限界、社会情勢の変化があって、リストのうち、いくつかは計画変更します。これは当然のことで、2008年9月10日アメリカでもっと英語を学習するためにで書いた5項目のうち、計画変更したのは、4項目!もあります(変更の理由はすべて説明できます)。ここで大事なのが、とにかく頭の中から出してしまって、脳のメモリを無駄に使わないことですね。

2008年11月5日水曜日

自分の使用率100%

やることが多すぎて、仕事に対する、自分の使用率が100%になっていました。その原因の一つは、日本とアメリカに両方籍があって、双方の期待に応えようとしているからでした。

僕の場合、両方に籍があるので、求められるトータルの成果は、片方だけに所属していたときよりも高くなります。片方だけに所属したときに求められる成果を、100ずつとして、留学割引でそれぞれの成果を60ずつにしてもらったとしても、総和の成果は120になっています。それが普通の人よりもやることが多くなる理由です。

おそらく、日本に籍を残したまま、海外に出てきている人は、同じ状況に陥いりやすいと思います。これに対する対策は?やることを減らせないとしたら、こなす効率を今よりもっと高くすることでしょうか。

使用率100%

突然CPUの使用率が100%になったり、自分の使用率も100%になったりして、Blogを書くのに支障がありました。それで2日間Blogのエントリができませんでした。忙しくするのは好きじゃないので、なんとかこの状況から、賢く抜け出したいところです。

2008年11月2日日曜日

データ整理のよい点

先週の10月28日は、かっこよい微生物の写真を見つけるために、昔のデータをあさっていました。僕の研究に関して、先生に取材があったからです。もし今の状態で記事になったら、僕としてはちょっと気恥ずかしいですね。なぜなら僕はまだ何もやってない気がするからです。堂々と記事に出せるように、びしばしよい結果を出していきたいところです。 今回はまあまあの写真が見つかって、一見落着でした。

さて僕は、このような機会を利用しまして、定期的にデータ整理します。データ整理のよい点は主に3つあります。

  1. 今回のように使えるデータが見つかり、使えないデータが減ります。使えないデータとは、何を意図して実験をしようとしたか、どの条件でその写真を撮ろうとしたかも、思い出すことができないものです。定期的に見ておくと、実験のデータの背景を忘れにくいです。
  2. 検索性の向上。それには2つの原因があります。1つは、何回も見ていると、どこにそのファイルを置いたかが、思い出しやすくなること。2つめは、データを見ると同時に、フォルダ名の配置を変えたり、ファイル名も分かりやすくするからです。
  3. データを見返すことで、新たに気がつくことがあります。今回は、2つのことに気が付きました。まず「2種類の顕微鏡で撮った写真を見比べたときの、その顕微鏡間の性質の差」と「最適な対物レンズの倍率」です。

新しく写真を撮るのも大事だけど、それを使わなかったり、写真を見ても、考えなかったら、働いた分の意味がないわけです。このように定期的に見返したりすると、使える写真が出てきたり、忘れにくくもなったり、新しく気が付くこともあったりして、働きも報われるものです。

2008年10月31日金曜日

日本の大学で聞いた、アメリカの大学院生の噂

僕は日本の大学で、アメリカの大学院生の以下のことをよく聞きました。ほんとかどうか知らないから、ずっとほんとかなと思っていました。こんなこと聞いたことありませんか?

  • 1) 発表がうまい
  • 2) 日本に比べて質問をたくさんする
  • 3) よく働いている

アメリカに来て観察した結果、上記の主張は、以下のような修正が必要だと思います。

  • 1) 一部の人の発表がうまい。スライド作りと、発表の論理構成はうまくない。ほとんどの人の話し方は、堂々としていて、聴衆と向き合っていてよいと思う。
  • 2) 理解できた発表に対しては、たくさん質問する。どうでもいい発表に対しては、質問しない。分からなかった場合は、基本的にみんな静かになる。
  • 3) ごく一部の人だけが、週末もよく働いている。ほとんどの人は午前9時~午後5時の間しか働いていない。

アメリカの大学院生が噂どおりだったら、見ていて参考になるので、うれしかったのですが、真実がいつも美しいとは限らないですね。

2008年10月30日木曜日

アメリカの典型的なプレゼンテーションのスライド

(さきほどの先生と内容は無関係です)
アメリカや国際学会で聞いた、アメリカのプレゼンテーションのスライドの特徴を、まとめて書いておきます。

アメリカの典型的なプレゼンは、内容をとにかく盛りだくさん入れます。たくさん内容を入れたいので、1枚のスライドに、6枚の図を入れたり、文字のサイズに12ptとか使ったりします。

そうすることの問題は、グラフや図が十分な分解能で読み取れないことです。 プロジェクタのピクセル数が1024 x 768 pixelしかないところに、たくさんの図を入れても、分解能が十分ではなく、たとえ視力がよくても、読み取るのは、至難の業です。

大量の情報を入れてしまう原因は2つ考えられます。1つは、「内容をたくさん入れたスライドで頭がよさそうに見せる効果」を狙うのが原因です。もう1つは、伝えたい内容がたくさんあって、どれも捨てきれないことです。

大量に情報を入れたプレゼンは、頭がよいように見せられる利点がある一方で、次の欠点があると僕は思っています。大量の情報に思考力がついていかず、どれもこれも伝わらなくなることが多いことです。

上記の大量情報スタイルがアメリカの典型だと思いますが、アメリカでも、極僅かに真逆の方式があったりします。例えばSteve JobsやAl Goreのプレゼンです。彼らのプレゼンでは、1枚のスライドに、1つの図しかないことが多いです。このスタイルの方が、僕は理解しやすいと思っています。ただYoutubeでしか見たことがなく、アメリカの典型的なスタイルとは言えません。

Jongyoon Han先生のセミナー (Academicな内容です)

今日は、Jongyoon Hanという先生のセミナーに行ってきました。ソウル大出身でMITの先生です。

内容は、ナノフィルターを使って、生体分子を分離するという話でした。分野でいうと、分析化学になると思います。マイクロチップを用いて分析化学をしている人は多いですね。1時間ぐらいで、この先生の研究室で発表された論文20編ぐらいの内容を話していて、圧倒されました。Lab Chip, Analytical Chemistry, Nature Biotechnology, Natureが代表的な論文でした。論文ベースのプレゼンでした。MicroTASという学会に投稿した同じものを、ほとんど同時にLab Chipにも投稿しているのは、アメリカだなあって感じがします。

この先生のグループを見ていても思うのが、データを取るのがうまくて、それで論文にまとめるのがうまいという強い印象です。この辺は、アメリカにいて、僕がかなり見習っておくべきポイントだと思います。大事ですね。

2008年9月14日日曜日

「デバイスうごく」 <プロジェクトの前半で成果を出すと信頼を得やすい>

MITに来てから1ヶ月強で、計10種40個以上のデバイスを試作したあげく、昨日9月13日にきちんと目的の動作ができるデバイスができました。ハードウェアの方は一段落といったところです。たくさんのデバイスを作る間に、作り方と条件を変えたときの影響も理解したので、この先の変更も容易だと思います。

プロジェクトの前半にハイペースで仕事をして、成果を出すと、何がよいかというと、みんなの評価が簡単に上がることです。「もうデバイスができた!?」、「きれいにデバイスができてるね~」、「前に同じもの作ったことがあるんじゃないの?(ないです)」とか聞くと、モチベーションを上げやすいですね。

プロジェクトの前半に可能な限り頑張る方法は、「コンサルティング入門」(下記リンク参照)という本に書いてあった方法です。「プロジェクトの前半で頑張って、成果を出すと、顧客の信頼を得やすい。それがコンサルティングの会社でも行われてる働き方なんだよ」って韓国人の友達に教えてあげると、そんな方法もあるんだねーと納得してました。

前半に色々済ませておくのは、僕みたいに仕事量が決まっている人にとっては、よい方法です。ただ早く仕事を終わらせると、どんどん違う仕事が降ってくる環境の人には、悩ましい方法ですね。

BBTシリーズ8 コンサルティング入門 (BBTビジネス・セレクト 8)
BBTシリーズ8 コンサルティング入門 (BBTビジネス・セレクト 8) (単行本) 内田 和成

2008年9月12日金曜日

MIT内のBank of Americaで銀行口座をつくった

MITでの料金を支払うために、MIT内のBank of Americaで銀行口座をつくりました。手続きは、20 - 30分ぐらいで終わりました。やはりMITの中にある店舗なので、行員は留学生の対応に慣れており、大変手続きがしやすかったです。 そういう場所を探すのが、楽をする秘訣でしょう。
また事前にアメリカの銀行システムを勉強しておいたので、行員の説明の90%近く理解できたことも、スムーズにいったポイントでしょう。

口座を作るのに必要だったのは、(1)パスポートと(2)MITのID、(3)住所を証明する書類、(4)最低入金額$50(Checking accountとSaving accountに$25ずつ)だけでした。必要かと思われたSSN(Social Security Number)を見せてくれとは、言われませんでした。

ついでに海外送金の方法も教えてもらい、日本からのお金の受け渡しの選択肢が1つ増えました。Bank of Americaでは、日本の送金を受け取るのに、$15の手数料がかかります。この手数料があるので、戦略的に送金する必要がありそうです。

銀行口座はあっけなく開けました。これでばしばし料金支払いを進めたいと思います。

事務処理再開 MITでの料金を支払うために

事務処理が面倒くさいあまり、放置していたけど、いい加減やらないとストレスを感じるので、やることにしました。 とくにMITの料金支払いが滞ると、延滞料として、Monthly Rate: 1.50%, Annual Rate: 18.00%もとられるので、前もって処理しておく方がよいです。

それでさきほど10月分の定期券の料金を支払おうとしたところ、定期券の料金を含む下記項目の料金の支払いは、現金とクレジットカードは受け付けていないことに気がつきました。(MIT does not accept cash or credit card payments for student accounts.)
  • tuition and fees 授業料
  • on-campus housing 寮費
  • TechCASH account charges 電子マネーの手数料
  • MIT student extended insurance plan 保険の費用
  • medical charges 医療費
  • library fines 図書館の罰金
  • 定期券の料金
じゃあ、どんな方法が使えるのかというと、主な支払い方法は以下の3種類です。
  • Electronic payments from a U.S. bank account (アメリカの銀行口座からの電子支払い)
  • Check (小切手)
  • Wire transfer (電信送金)

ただこれら全ての支払い方法は、アメリカの銀行口座を持っていることが前提です。なので料金を支払うために、アメリカの銀行口座を作る必要があります。それで、さっき銀行まで行って口座を作って来ました。<次の投稿へ続く>

2008年9月8日月曜日

実験の失敗。2度目は繰り返さない。

さて今日は実験の失敗の話です。

半日かけて作った型の上に、樹脂を流してオーブンの中に入れました。樹脂を固めるためです。このオーブンは80℃の設定で、いつも80℃で樹脂を固めています。このときも80℃の設定でした。いつもと違うのは、オーブン内のプレート中段か、上段に置いて固めていたのを、今回はプレートの下段に置いたことです。上中下段で、見た目に差はありません。

15分たって、オーブンを開けてみると、型と樹脂を入れていた容器が変形しています。知らなかったのですが、なんとオーブンの下段だけ、120℃ぐらいになっているのです!そして上中段だけが、80℃なのです。但し書きもなければ、見た目にも差がないので、全く気がつきませんでした。120℃にしたせいで、型が壊れてしまいました。どかん。半日を失う。使ったオーブンも設計が悪いと思います。

つまらないことでまたやり直しです。でもこういうことは非常によくあることです。次こそはやらないぞ!と思ってBlogに書きました。

2008年9月7日日曜日

研究室にかかってきた電話の件数 → 2件/月

これはありえないと思ったのが、研究室にかかってくる電話の件数の少なさです。2件/日でも少ないと思いますが、僕が滞在している中で実際にかかってきていたのは、2件/月でした。ではどうやって連絡しているのでしょう?みんな基本的には、個々人の携帯電話でやりとりしているようです。もしくはEmailで済ませることが多いようです。
僕は電話が少ない方が落ち着いて、仕事もはかどるので、この環境がかなり気に入っています。

2008年9月2日火曜日

週報への驚き

アメリカに来てから、毎週、A4用紙2ページ程度の週報を書いて提出しています。 週報とは、その週にやったことをまとめたものです。

僕は、別にそんなこと普通にできるよねー、と思っていました。
でも実は、日本人のマメさが成せる技かもしれません。

週報を書いてる途中に、イタリア人の先生(同じ研究室に研究出張で来ている)が近くに来たので、週報のことを話しました。すると、アメリカに来て一番驚いたのは、君が毎週週報を書いて、先生に送っていることだよ!!と言われました。
「イタリア人は毎週少しずつ書くのが苦手」、 かつ「イタリアとアメリカよりも、イタリアと日本の方が文化的に距離が遠い」ということでしょうか?

ちなみに同じ研究室の大学院生も驚いていました。

どうやらこのマメさは、国際競争力があるようですね。日本では当たり前のことが、もう少し幅広い視野では当たり前じゃないと気が付けるのが、留学の醍醐味です。

2008年8月22日金曜日

ついに論文第一稿完成

前述(8月17日)の論文第一稿が完成しました。
約一ヶ月前の、7月7日から書き始め、ようやくここにきて、考察の部分も終わり、必要な事項は全部埋めました。
これから細かい整合性をとったりするので、大変かもしれませんが、だいぶいい感じです。 これからは、いかに人の力を借りて、校正できるか考えて、気を抜かず、やり抜き通したいです。

投稿までもうあと一踏ん張り!

2008年8月19日火曜日

盛りだくさんの一日

かなり盛りだくさんの一日でした。研究者にとっては、模範的な日ではないでしょうか。

まず朝から、論文を書いて、クリーンルームで実験しました。午後は、制御用ソフトウェアについて学び、さらにデバイスの設計もしました。その合間に論文を読んで、メールに返信して、運動もしました。

まだ帰宅してませんが、帰宅後は、借りている部屋を掃除して、服の洗濯をしたあと、荷詰めしないといけないでしょう。何しろ明日がアパートの退去日なので。

8月は今日みたいなハイペースで進め、いろいろ終わらせるので、9月はもう少し休めるはずです。

2008年8月17日日曜日

朝から晩まで論文を

ようやく住む場所にも困らなくなり、研究にも集中できるようになったので、朝から晩まで合計10時間ぐらい、論文を書いていました。
現象がうまく説明できるグラフが描けないか、ずっと工夫していました。そのかいもあって、よいグラフが描け、現象が分かりやすく表現できるようになってきました。書くのに時間がかかるのは、どの形が一番よく主張を表現でき、説明しやすいか、探しながら書き進めているためです。
これだけやっても、まだ山場の考察が残っていて、書き上げるのに、あと20-30時間以上はかかる予想です。
かなり労作ですが、面白い論文になるでしょう。