MITの留学終了に伴い、Blogを移行します。
今後は、東京での生活を中心に記録していきます。
Bostonでの研究と生活についての記録
日本時間12月2日に、東京に帰ってきました。
ボストンからワシントンD.C.を経由し成田へ向かう便で帰国しました。そしてワシントンD.C.から成田まで13時間ぐらい飛行機に乗りましたが、そのとき体格の大きいアメリカ人に囲まれて、圧迫されて、エコノミー席が、プチエコノミー席になりました。合計で4時間ぐらい寝たかもしれません。それ以外の起きてるほとんどは仕事をしていました。しかしせっかく飛行機に乗ったので、何か映画を見ようということで、Fred Clausという映画を見ました。Kevin Spaceyの演技が嫌らしくて好きですね。
家にも無事に着いて、留学はようやくこれで終わりです。Blogは移行予定なので、しばしお待ち下さい。昨日は、友達とBostonの水族館、New England Aquarium へ行ってきました。 入場料は大学生で$17.95もしました。結構高かったですが、変わったものをたくさん見られたので、行った価値はありました。動画をたくさん撮りました。その中から、不思議な動きをしていると思ったものを、6つ厳選してアップしておきます。
Cuttlefish(イカ)です。誰かの発音入り。
Turtle(亀)です。これも誰かの発音入り。
Balloonfish(フグ)です。
Seahorse(タツノオトシゴ)です。
Ray(エイ)です。
最後は謎の魚です。
なぜこの動きをしているのかものすごく気になるところです。
僕はボストンにいたときは、英語を使う時間をできるだけ増やして、英語を勉強しました。英語を使う時間を増やすために、種々の方法で、日本語でのやりとりを減らしました。極端なぐらい日本語で話すのを避けていました。ただ日本は好きですし。日本を避けているわけではありません。
そうした理由は、アメリカに来たときに、全然英語が分からなくて、この英語力では死んでしまうし、不利益を被ると思ったからです。なので生き残るためには、急速に英語力を上げる必要がありました。その英語力を上げる目的を達成するために、行動に反映させました。
具体的に英語力を上げるために、以下のことをやりました。まず英語話者の人と積極的に関わるようにしていました。そのためにあまり日本人との集まりには参加しませんでした。その回数は、多くて月に1回ぐらいでした。そして日本語の情報源を減らしました。邦楽は聴くのを完全に止めました。さらに日本語のテレビ、ドラマ、映画、アニメ、本は見ないようにしました。全部それを英語に変えました。日本語のソフトウェアも減らして、英語にしました。
結果としては、そうすることで英語力も上がったと信じています。しかしこれだけ努力しても、アメリカ人や周りの留学生に比べると、英語はまだまだ本当に下手なままです。悲しいことに、僕は4ヶ月間アメリカに住んでいて、英語がうまくなった、英語がうまいとは、ただの一度も言われたことがありません。みんな正直ですね。英語は、アメリカに住んで英語漬けの環境にしたとしても、うまくなるには5, 6年はかかりそうです。
今日の朝、アメリカのクロネコヤマトを利用して、自分の荷物を、日本に向けて24.5 kg分発送しました。別送品という扱いで送りました。段ボール探しから始まって、荷物を梱包して、税関審査用に書類を埋める作業は、結構時間がかかりました。
まず宅急便を送るために箱が必要でしたが、自宅には、十分な箱がありませんでした。それで荷物が入りきる段ボールを近くのスーパーに行って、もらってきました。Amazon.comで買ったときについてきた箱では小さくて、その中に全ての荷物が入りきらなかったのです。
朝7時に起きて、段ボールを取りにいきました。昨日の夜にスーパーに行ったら、「段ボールは全部機械でCrushされたので、ないよといっていて、朝の7時なら千個はある」と言っていました。それで朝にスーパーに行くと、その時間帯は、品出しをしている関係で、大量の段ボールがありました。店員に、適当に、「Turkey(七面鳥)の段ボールがそこにあるよ」といわれたけど、血がついていたのでやめて、無難なScottの箱になりました。大きさは3辺合わせて140 cmぐらいでしょうか。
それからその段ボールを使って、一生懸命梱包していたら、あっというまに朝9時になり、クロネコヤマトの人(日本人)が自宅にまで受け取りに来てくれました。これは頼んでいた時間きっかりです。取りに来てもらえるのは、だいぶ楽ですね。僕より先に帰国した韓国人は、彼の友人に頼んで車を使って、配送センターまで運んだそうなので。
25kg制限のところを、24.5kgで通過しました。体重計を持ってきていて、ちゃんと測ってました。主要な内容物は、本です。28冊もあります。細かい服を、梱包材に使いました。他に少し面倒くさかったのが、実験用品です。
クロネコヤマトの人曰く、実験用品は例え安全なものだとしても、税関審査にひっかかりやすいとのことです。シリコンウエハーを送るといったら、会社に問い合わせていました。そして正直に熱収縮チューブと書いておいたら、括弧書きで、プラスチックのチューブになりました。こういうときは正しさよりも、無難な方を書くべきですね。
書類を埋めたり、税関を通過するときの説明を受けたので、30分程度かかりました。費用は、全額で$196でした。その場でクレジットカードで払いました。カード社会は便利です。
昨日と今日は梱包と発送で、大量の気力を使ってしまいました。引越しのときは、とくに物の取り扱いに苦しめられますね。所持品がもっと少なかったら、時間と気力をこんなに使うことはなかったはずです。これからも引越しすることは確実なので、もっともっと持ち物を減らす必要があります。逆に言うと、引越ししない人は、物がなかなか捨てられないのかもしれません。
今日研究室のみんなとランチを食べに行きましたが、大遅刻してしまいました。研究室で11:30に会う約束だったのに、自宅で12:00まで寝ていました。そこからダッシュで研究室に向かいましたが、着いたのが12:30で、一時間も遅刻してしまいました。非常に申し訳ない気持ちになりました。これは僕にとってはかなり珍しいことです。アラームを2回セットしたのに、全く起きもしなかったのです。
原因は、変則的な睡眠スケジュールとカフェインです。まず午前1時に寝付いた後、一旦午前3時に起きて、家に来ていた妹を4時にタクシーで送り出しました。その3時から4時の間にお腹が空いたので、コカコーラZeroを飲みましたが、カフェインが大量に含まれていたので、目が冴えて、眠れなくなってしまいました。それで8時まで起きていました。8時に寝て、それで昼の12:00まで目を覚ますことはありませんでした。しかし、日々のリズムが狂うときは、信じられないミスを起こしやすいですね。
意識していませんでしたが、人との約束を守るためには、規則正しい生活が重要ということです。なので今後の対策は、できるだけ生活のリズムを保つということです。カフェイン飲料を飲まずに、すぐに寝られるよう考えておくべきでした。今後大失敗しないように、約束がある日は、いつもよりも生活のリズムを保てるよう心がける必要がありそうです。
アメリカのいいところは食料が豊富にあって、食べ物を分け与えることに対して懐が広いところです。
MITでは、何かイベントがあると、タダでご飯やお菓子が出ます。セミナーが昼にあるとランチになって、3時ぐらいにあるとお菓子、夜にあるとディナーになります。このイベントに、何か厳しい受付があるわけでもなく、参加資格も厳密には問われません。
MIT内のタダでご飯が食べられる場所の情報を配信しているメールマガジンもあるそうです。それらのイベントを渡り歩けば、食費が全くかからない生活も可能です。
また大量に注文したものが、余ることも多く、消費するために、余ったピザやケーキ、クッキー、チーズ、コーヒーなどがMITの廊下の机の上に置かれているのも頻繁に見ます。道行く人が何か食べているので、そこに食料があるのが分かります。先生が食べられなかった大量の食料が、研究室のキッチンに置かれているのもありふれた光景です。学生ですら、セミナーで食べられなかった大量のお菓子を置いていきます。
アメリカで、食べ物があんまりおいしくないかもしれないのと、太る可能性が増えることを除けば、気楽でいいですよね。他者に食料をあげることに関して、とても寛容です。
一方で、日本の大学では、何かを食べるのにもっと敷居が高いです。たまにタダのご飯が出るぐらいで、その頻度はもっと低いです。また僕は、日本には、「働かざるもの食うべからず」という思想があると感じています。何も貢献していない人は、食べてはいけないという潜在意識があります。廊下の上に、自由に食べてよいという食料が置かれているのを見たことがありません。珍しさのあまり、もし置かれていても、怪しくて食べられないですね。食べ物を分け与えるという点では、懐が狭いのかもしれません。
帰国も近づいているので、3ヶ月近く利用して、Netflixを退会しました。短い間でしたが、Netflixには、概ね満足しました。
Netflixのいいところは、3点です。オンラインDVDレンタルの特徴である、レアなDVDがそろっている点です。そして借りにくいDVDは殆どなく、新作以外は、リストに登録したDVDの一番上から順次発送されてくる点です。さらに1度に3枚借りられるプランで、月に$16.99なので、割安感がある点です。
Netflixを利用する上での問題は、配送と処理です。うまくタイミングを合わせないと、返却から次のDVDを受け取るまでにすごく時間がかかります。その理由は、アメリカの郵便が日曜日は全く配達と集配をやっていないのと、Netflixが土日は配送作業をしていないためです。例えば、金曜日に郵便ポストに投下すると、自宅のポストで受け取るのが、次の火曜日になります。
なぜなら
になるからです。
一方で、もし木曜日に郵便ポストに入れると、金曜にNetflixの発送作業、そして自宅のポストで受け取るのが土曜日となります。この木曜と金曜、ポストに返却する一日の差が、大きな差となって現れてきます。
この配送と処理の問題の欠点を差し引いたとしても、アメリカに中長期で滞在される際は、利用してみるのはお薦めです。北米版のDVDには、日本語の字幕と吹き替えはついておらず、意地でも英語で見て聞くしかないという状況で、英語の勉強にもなりますしね。
アメリカでは、大学院生のときにトップクラスの雑誌に、成果を2,3報載せた人は、大学で先生になれたりするようですが、大多数の人は、ポスドクを経験した後に、先生になります。そして先生になったとしても、いつ首になるか分からず、勝ち残るための厳しい競争が、十年以上続いていきます。
さてMITにいる友達が博士課程を終わった後、ポスドクで働こうとしていまして、色々と先生に問い合わせたり、ポスドクの給料を提供してくれる組織に、応募しています。まだ彼は博士号をとっていませんが、博士号をとる半年以上前から、すでに応募を始めています。
僕は、まず給料が気になってしまうので、その彼に、「アメリカのバイオ系のポスドクの給料はどのくらい」、と聞きました。年収3万~4万ドルと言っていました。僕はもっと高いことを期待していましたが、それだと日本円で年収300~400万円の勘定です。これを聞いて、お金の観点からは、アメリカにバイオ系の研究室にポスドクで行くのはためらいました。なぜなら、このアメリカのバイオ系ポスドクの給料と比較して、日本の工学系のポスドクの給料は、年に600万円ぐらいと、もっと高いからです。給料が低いのはかなりのモチベーションダウンですね。
僕の感覚としては、博士号を持っていて、それで300~400万円の給料だとすると、結構低いと感じます。なぜかというと、その給料で、ボストンで暮らすと、家賃でかなりの額を持っていかれて(一人暮らしすると月に15万円ぐらいかかる)、貯金もあまりできないからです。アメリカで産業界にいったら、もっと短く働いて、もっとお金が稼げますね。同期と賃金を比べたときに、自分一人だけ給料が低いと、ちょっと嫌になるはずです。これでは、アメリカ人で研究者になりたい人が減り、留学生が研究者になる構図になるはずです。アメリカで移民が止められないのは、安い給料で働いてもらう人を受け入れて、残りの層が楽をするためだと聞いたことがありますね。なるほど。
しかし近年では、その給与にも関わらず、バイオ系では、結構な数の人が、日本から、アメリカでポスドクになるために、渡米していると聞きました。その理由はおそらく3つあります。1つめは、ポスドクの供給過剰で、ポストの空きに対して、応募者が多すぎるから。2つめは、アメリカの方が成果を出しやすいから。3つめは、アメリカでの経験がアピールポイントになるからです。工学系からバイオ系には来ない方がいいと、複数のバイオ系の人に諭されるぐらいなので、結構競争が厳しい世界のようです。
楽しい仕事をしようと心がけるのも大事ですが、そろそろお金を優先することも大事に思えてきました。その両方が達成できる戦略が思いつけば、一番よいのですが、なかなか簡単にはいかないようです。
一応留学期間中に、目標としていたことができて、実験も一段落しました。今週中に結果が出たのでうれしい限りです。
今回の勝因は、
です。以上のことは才能じゃなくて、単に習慣の問題なので、物事がうまくいくように自分の習慣を直しただけです。しかし習慣的なことが、ものすごく効果的でした。
ようやく自分で目標を定義し、それに向かって改善を繰り返しながら、目標に到達するプロセスが身についてきました。自分で言うのもおこがましいですが、ここにきて、博士としての力がついてきたかなと思います。
今回はよく働きましたが、もっと考えるプロセスを磨いて身につければ、無駄な実験と働く時間をもっと減らし、より少ない手順で、求める結果にたどり着けるはずです。これは帰国後も改善していくべき課題です。
きちんとした投稿論文にするには、もうちょっとデータが必要ですが、今回の結果は、博士論文の1章分にはなりそうで、ほっとしています。このペースで1年間研究室にいたら、きちんとした投稿論文を2本ぐらいは書いて投稿できそうです。来るかどうか別として、ポスドクという身分でアメリカにきても、なんとかなりそうな感触をつかみました。大変よい留学になっていると思います。
賢い人に、どの分野なら勝てるかと考えていました。それで昨日歩いていたら、その(以前紹介した)賢い人に2人すれ違いました。僕はその人たちを気が付いて、ちょっとしたシグナルを送りましたが、なんとその人たちは全く僕の存在に気がつかず去っていきました。僕はそのとき、そうか、顔認識能力なら、賢い人にも勝てると思いました。
僕は顔を覚えて、それを認識する能力が高いという自負があります。一回でも5分以上話したことがあると、大体覚えてしまいます。でも他人は違うみたいで、僕が覚えていて、こちらから挨拶しても、素通りされたりします。また僕から話しかけても、向こうは覚えておらず、どこで会ったか話して、自己紹介する必要があったりします。こういうのを繰り返す内に、みんななかなか顔を覚えられないし、気が付かず通り過ぎるものなんだなあ、と認識するに至りました。
それで僕は、空間を認識する右脳的な考えの方が競争優位なのでは、と思い始めました。計算は割と得意な方だったので、今まで左脳的な考え方の方が得意だと思っていたのですが、本当に強みが発揮できるのは、実は右脳なのかもしれません。右脳を活かした仕事の進め方ができれば、トータルではあまり負けない気がしてきました。さてさてこれからが本番です。
MITの大学院生で、僕の友達の友達のBrian Chanに初めて会いました。知りませんでしたが、彼は折り紙の世界では、有名人らしく、日本でも名前を知られているようです。実はそんな人が、MITで、僕と同じ部屋に在籍していたのです。
Brianは日本に2回も行ったことがあり、日本好きだったのか、不思議な縁で、一緒に出かけることになりました。彼と、美術館(ICA)に行って、その後、チャイナタウンで夕食にも行ってきました。道中で、MacBook AirとかiPod touchを使って作品を見せてもらったり、折り紙を折る手順書のラフスケッチを見せてもらったりしました。その作品を作る手順は複雑で、Brianと同じことができるとは、露にも思いませんでした。一芸に秀でた人に会い、その分野の話を聞くのは、世界が広がってうれしいものです。
Boston界隈は、才能がある人と簡単に出会えて、毎日が刺激的で楽しいです。またいつかBostonに来るのもいいアイデアだと思い始めています。
折り紙アーティストBrian ChanのWebsite釉薬を塗って、火にかけまして、それでついに1個目の器が完成しました(写真参考)。まだまだ下手だとはいえ、最後のプロセスまで完了して、完成品を手に入れたときは、さすがに感動するものですね。
あと作りかけのやつ(仕掛け品)が、6個ぐらいあって、これ日本に帰国するまでに、終わるのものだろうか?と思います。もどかしいのが、粘土を乾燥させるのに、1週間以上時間がかかるのと、粘土を2回焼く必要があって、それを待つのにそれぞれ1週間以上待つことです。こういうのを考えると、もう新しい作品は作れませんね。
陶芸は結構面白いので、日本に帰ってもやりたいのですが、問題は日本で陶芸をやる費用です。MITでは、$85払えば、授業も受けられるし、粘土や陶芸の設備を使い放題です。MITという環境は、恵まれていて、とてもよかったです。しかし日本で陶芸をやろうとしたら、おそらくそんなに安く受講できないのだろうと踏んでいます。日本でも、何とかいい場所が見つけて、続けていきたいです。
1個目の器
個人的な想いとして、できるだけ価値があるものを作りたいという価値観があります。それで日々の思い付きを書いたBlogを、またWebsite等で違う文書の形にまとめ直して、価値を高めたいと思っています。その方が読みやすく、情報としての価値があるはずです。
Blogは、毎日のことを書いていける利点があるものの、個別のばらばらの考えが、日々変わって登場して、トータルとして何が言いたいのか分かりにくいです。これは僕が書くBlogには、顕著に現れています。書きたいことを書くと、毎日違う内容になってしまいます。また以前はこう考えてだったけど、徐々に考えが変化して、今は違うとなり、過去を修正できない以上、Blogの中では、内容に整合性がとれなくなっていきます。それが人間としては、普通だと思いますけども。
それで一本筋が通ったものを書きたいとしたら、Blogだけではだめで、今後はきちんとWebsiteを作る必要があります。何かを書く以上は、もっと文書の価値を高くしたいのです。
さて発表の中で、Picassoを引き合いに出して、実験系をできるだけ単純にすべき、との指摘がありました。単純にする理由は、複雑すぎるままだと、対象をうまく調べることができないからです。そしてPicassoを引用した理由は、Picassoの牛の版画が歳を経るごとに、徐々に牛の単純な本質に迫る作風に変化したことからきています。このとき、もちろん細部は無視され、失われるのですが、その代わり、とにかく本質に深く迫れるようになることが重要のようです。
今までたくさんの人を見てきて、サイエンスの実験では、これは誰でもできるだろう、っていうぐらい単純なレベルに落とし込んだものの方が、成功していました。これはやるのは難しいだろう、っていう方法を繰り返し継続して、成功し続けている人は少ないです。できたとしても一回限りだと、科学的な事実としては報告しにくく、論文にはなりにくいです。サイエンスの論文とするには、少なくとも平均値と標準偏差が必要です。
他の人は難しくてできないけど、自分なら簡単な方法を見つけてできるというときに、価値と新しさがあって、成功確率が高くなります。誰でもできるだろうというレベルに落としたとしても、見えないところに困難さが待ち受けていて、簡単にはこなせません。自分でこれは難しいと思っているレベルで始めると、失敗する確率はかなり高いです。
多くの人が実験系を難しくしたままで、実験を始めてしまうのは、どういった理由からきているのでしょうか。それには、3つ理由を思いつきました。難しい問題の中から探す方が、人がやっていない問題を見つける可能性が高いこと。自分ならできると根拠がない自信をもっていること。学校では、難しいことを解いた方がテストの点が高かったことです。
シンプルにしていくことの重要性に再び気が付かせてくれて、Kenny Breuer教授には感謝したいです。難しいから誰も手を出していなくて、そして自分でも難しい方法しか思いつかないのだったら、うまくいく確率は残念ながら高くなさそうです。
Everything should be made as simple as possible, but no simpler.
Albert Einstein
学力が何かちょっと考えていまして、それで見つけた面白い記事を紹介します。
基礎学力を考える|基礎学力と企業 第50回
オリンパス株式会社
代表取締役社長 菊川 剛 氏
http://www4.kanken.or.jp/company/index50.php
の記事です。
菊川氏の考える基礎学力は、働くときに本当に役立つ学力だと思うので、氏の考えに僕は同意します。文書の論理構成を重視している当たりが、僕がもっとも好きなところな部分です。
基礎学力と企業シリーズには、他にも1-49回まであって、それぞれの学力に対する考え方が違っており面白いです。コミュニケーション力がとりわけ大事という人もいました。僕は個人的には、50回目の菊川氏の記事が一番好きです。
早朝のNewbury St.
ボストンにいると、日本の暦で休みをとるより、アメリカの暦で休みをとる方が、リズムに合います。だから今、すごく休みたい気分です。みんな周りを見渡すと、12月に向けて、働くエネルギーを減速させていく感じがします。それは冬や秋は寒さが厳しくて、休まないと、ちょっとつらいからだと思います。
一方で、夏に向けては、より働こうとして、エネルギーを加速していく感じがします。ボストンの夏は過ごしやすい季節だから、休む必要がありません。僕の場合、お盆に休みをとらなくても、疲れませんでした。日本のお盆は暑くて、休まないとやってられませんよね。
アメリカと日本で疲れやすい季節は違います。身体はアメリカの環境に影響され、いつの間にか僕もアメリカの休むペースになってきました。年中疲れにくい季節を維持してくれれば、人はもっと活動できるはずです。
紀伊國屋書店 New York Main Store (上:1階, 下:地階)
紀伊國屋は、地階, 1階, 2階と3フロア使っていました。最新の日本語の単行本、文庫、コミック、雑誌がおいてありました。それに加えて、日本関係の洋書が豊富です。和書は、日本の定価よりも3, 4割高かったですが、買えたり、立ち読みできるので、恵まれていると思います。Bostonにはありませんので。
BOOKOFF ニューヨーク店
BOOKOFF(ブックオフ)は、1階, 2階と2フロアを使っていました。内容の内訳は、和書と洋書が半々ぐらい。洋書も古本になったりしていました。気になる値段は、定価の半額ぐらいでしょうか。アメリカの本は定価の7割で売っていたりするので、半額にしたぐらいでは、あまり価格競争力がないように感じました。店員は全員日本人だと思います。オペレーションシステムはあまり日本と変わっていない気がしました。
僕は、ときどきでも、和書の取り扱いがある本屋さんに行けると、心が安らいでうれしいです。それでBostonにも、和書の取り扱いがある本屋さんがあるといいなあと思っていますが、日本人の絶対数が少ないので、その望みは適わないでしょうね。日本語の本屋の点では、質と量で恵まれているNYの方が、僕は過ごしやすいです。
夜のKorean Town。ハングルが見える。
僕が頼んだときは$8.37(消費税を入れると$9.07)だったので、600gぐらいとって食べたことになります。僕はいつも600gも食べることはないので、それだけ食べると満腹です。安く、たくさんの種類の料理が食べたい人にはお薦めのお店です。
後で調べると、いろいろなところでも紹介されていました(全部英語です)。
1) http://www.yelp.com/biz/woorijip-new-york
2) http://midtownlunch.com/blog/2007/11/28/woorjip-gets-a-makeover-still-the-best-cheap-korean-on-32nd/
3) http://www.menupages.com/restaurantdetails.asp?areaid=0&restaurantid=4386&neighborhoodid=0&cuisineid=38&home=Y
Amazonでの評価が低いのは、DVDの価格が高いからみたいです。
アメリカで安いものを買おうということで、Amzon.comで、Planet Earth DVDセットの新品を、送料込み2,321円で購入しました。実際に買ったのは、"Planet Earth - The Complete BBC Series"です。同じ映像のものを、日本のNHK版で買おうとすると、合計4万円ぐらいするようです。この価格差はえぐいですね。
がいました。このような人たちとは、日本にいるときはあまり接点はなかったのですが、ボストンに来て、突然接点ができました。そのうち何人かと話してみると、頭の回転が速くて、まともに勝負したら、勝てる気はしませんでした。いろいろ考えた結果、地頭のよさで既に負けているのだと気がつきました。
僕の場合は、今までの人生で、こんなに賢い人たちばかりに囲まれたことがなく、結構強烈な体験になっています。世界は広いですね。
その人たちの得意な軸(賢さ)で勝負すると、当然負けてしまうので、何か違う秘策が思いつくことを祈りつつ、日々を過ごしています。何か思いついたら、違うステージに進めたってことでしょうね。
2008年8月6日MITのPh.D. Defenseのときにいた大学院生は、優れた人でした。彼のレベルで、サイエンスもエンジニアリングもできて、かつ人格でも優れている人はほとんど見たことがありません。一緒に研究室に滞在していた時期は8月の一ヶ月間しかなくて、過ごす時間が短かったのが残念でした。人との協調性が高く、協力的で、聞けば、いろいろと教えてくれました。見習いたいところがたくさんありました。
彼は、その協力的な性格に加え、瞬間的に、いろいろな考具(考えるための道具[下のリストの1~9])や技術(下のリストの10, 11)を使いこなし、かなり効率的でした。考具や技術が瞬間的に使いこなせるかどうかは、車の運転と同じで、訓練しだいでどうにかなります。自分も真似したいところがあるので、彼の持っていた優れた能力を、忘れないように書いておきます。
彼が持っていた優れた能力リスト(1~9: 考具、10, 11: 技術)
これらのリストの項目は、ゆっくりでもそれに気が付いて、実行するのは難しいのに、完全に自分のものにして、瞬間的に使いこなせているところがすごいです。実行スピードが非常に速い(考えずに使いこなすレベルになってる)のが大きなポイントです。「腑に落ちるところまでやるべき」というのは、あまり強調されていないと思いますが、大事なポイントです。
こうなった理由ですが、推測でしかありませんが、優れた人たちからいろいろと真似して、意識して見に付けられるよう、繰り返しトレーニングを行ったからだと思います。僕も、彼のように、彼のような優れた人の真似をするよう心がけたいですね。
この買った本のよいところは、3つあります。
この英語のガイドブックは、英語圏の人用です。日本のガイドブックと違って、日本人向けの情報は書かれていないです。アメリカの他地域、イギリス、カナダ、オーストラリア ニュージーランドの人向けに書かれた情報が載っています。ぱっと見たところ、バスと地下鉄の乗り方も載っているので、問題はないですね。
行く場所の情報源は、このガイドブックが中心になるので、あまり日本人好みがする地域に行くことはできなさそうです。例えば日本ブランドの店、MUJI, UNIQLO, IPPUDO, BOOKOFFは、載っていないません。事前に自分で補って調べておかないと、行けないです。
英語がある程度できるようになってきなら、英語のガイドブックもまた、日本語のガイドブックとは違う感覚で編集してあっていいですね。
気が付いたら、帰国まで、あと3週間強しかありません。始まりがあれば終わりがあるわけで、そろそろ帰る準備をし始めました。日本に着いてから、あれをやっておくべきだったと思っても後の祭りです。そうならないように、実験に限らず、帰る前にやることはリストアップしてこなしていきます。
これだけリストアップすると、もう何をやるにも、全然時間が足りないことが分かりました。
このリスト以外にも、まだ読みきれていない項目があって、他の人が、僕が帰国だと聞いて、何か頼んだり、食事に行ったりしそうなのが、帰国2週間前に、立て込みそうなことです。さらに、何かやろうとしていても、PCが壊れたり、銀歯がとれたり、クレジットカードが使えなくなったり、予期しないところから、必ず問題が起きます。もしものための余裕時間も含まれた、最高にうまい計画が立てられると理想です。そんなのなかなかできませんけどね。
せっかく立てた計画も、物理的、精神的な限界、社会情勢の変化があって、リストのうち、いくつかは計画変更します。これは当然のことで、2008年9月10日アメリカでもっと英語を学習するためにで書いた5項目のうち、計画変更したのは、4項目!もあります(変更の理由はすべて説明できます)。ここで大事なのが、とにかく頭の中から出してしまって、脳のメモリを無駄に使わないことですね。
先週の10月28日は、かっこよい微生物の写真を見つけるために、昔のデータをあさっていました。僕の研究に関して、先生に取材があったからです。もし今の状態で記事になったら、僕としてはちょっと気恥ずかしいですね。なぜなら僕はまだ何もやってない気がするからです。堂々と記事に出せるように、びしばしよい結果を出していきたいところです。 今回はまあまあの写真が見つかって、一見落着でした。
さて僕は、このような機会を利用しまして、定期的にデータ整理します。データ整理のよい点は主に3つあります。
新しく写真を撮るのも大事だけど、それを使わなかったり、写真を見ても、考えなかったら、働いた分の意味がないわけです。このように定期的に見返したりすると、使える写真が出てきたり、忘れにくくもなったり、新しく気が付くこともあったりして、働きも報われるものです。
今日は友達に連れられて、アジア系アメリカ人の会に行ってきました。行ってみたのは、単に、壁にペンキを塗りにいこうと、アジア系アメリカ人の友達に誘われたからです。僕は労働力という扱いだったのでしょうか?
実際に現地に行くと、ペンキ塗りは明日で、今日の作業は終わっていました。着いた場所は、個人商店の、アジア系アメリカ人のための本とCDを売っている店でした。小さいお店で、本は千冊、CDは100枚もなかったです。
そして、その店内には、作業を終えたアジア系アメリカ人が男女合わせて15人ぐらいいました。ノンネイティブだったのは、僕だけでした。他の人は、生まれがアメリカか、幼少期にアメリカに移住した人で、みんな英語のネイティブです。
集まっていた人で、英語しりとりみたいなものを始めました。暇つぶしのために、みんな始めたのでしょう。
このときの英語しりとりのルールは、2つで、
ルールでした。
このルールを繰り返し、順番にたどって、3周ぐらいしました。悶絶の難しさです。ネイティブにとっても難しいものは、僕程度のへっぽこ英語の使い手では、歯が立つわけがありません。いい経験にはなったけど、ラップ調の英語がよく聞き取れず、分からないので、面白さがありませんでした。
それで、しりとりが3周する間、ずっとしりとり以外のことが頭の中を占めていました。つまらなさから抜け出そうとして、人の想像力って発達するのでしょうかね。いろいろなことについて考える時間になって、有意義でもありました。
その1時間弱のしりとりが終わったら、僕はすぐに帰りました。
自転車で建物内を移動するとは、思いつきもしなかったです。これもまた日本との差だと思います。見ていて、いろいろなことに驚きます。*1: The MIT Police would like to remind the community that the operation of bicycles, in-line skates, skateboards, Segways or any other form of wheeled personal transportation in Institute buildings, or parking structures, is prohibited. A fine of $25.00 will be imposed.
僕は日本の大学で、アメリカの大学院生の以下のことをよく聞きました。ほんとかどうか知らないから、ずっとほんとかなと思っていました。こんなこと聞いたことありませんか?
アメリカに来て観察した結果、上記の主張は、以下のような修正が必要だと思います。
アメリカの大学院生が噂どおりだったら、見ていて参考になるので、うれしかったのですが、真実がいつも美しいとは限らないですね。
アメリカの炭酸飲料
何が起こっていたのでしょう?
それで今日突然気になって、彼の名前を、今日Googleで検索してみたら、彼のウェブサイトを発見して、謎が解けました。どうやら、アメリカのカリフォルニアに1年近く留学しているみたいです。だからずっと彼を見なかったし、彼は進級せず博士2年のままなのです。分かると、へーという感じで終わりです。
上記の謎の状況から、いろいろ推理するのは簡単だけど、実証や確証するところまでいくのは結構難しいです。現実の謎に対して、答え合わせをして、自分の答えが合っていたときは、心地よい瞬間です。
MITにある、500人ぐらいが入る講堂。セミナーの会場でした。
今回のEconomic crisisを、非常にシステマティックにとらえようとして、経済の仕組みを変える議論になっているのが面白かったです。今回の危機は、システムの異常なので、新しく根本的にシステムを変えなくてはいけないという考えです。バブルが産まれるのは仕方ないとして、それを小さいままに抑制するシステムをどうやって構築するかを考えていました。
表層的に、誰が悪いとか個人の責任を追及する話じゃなくて、背後のメカニズムにせまっていく態度が、僕は共感できました。これって、日本のマスコミや、感情的な人が持つ態度とは、全然違いますよね。こういうシステマティックにとらえる人がアメリカにいるうちは、アメリカの経済システムはまたうまく動き出すのじゃないでしょうか。
セミナーを聞くにあたって英語の問題がまだありました。今度は、英語が聞き取れても、語彙と背景知識の不足で会話の意味が分かりませんでした。capital, equity, mortgageって聞いて、瞬間的に意味が分かるレベルじゃないと、話についていって理解するのは難しかったです。英語を聞いて理解するのは、耳だけの問題じゃないですね。
ハードウェア
ソフトウェア
それで「ソフトウェア」と「配線」「接触」から順番にたしかめていって、ようやくハードウェアのその他の項目で、異常を発見しました。原因は、受話器のMIC MUTEという部分でした。
写真の左下にある●MIC MUTEがONになっていました。
そんな機能があるとは知らずに使っていたので、これは落とし穴でした。電話をしているときに、話だけを聞いて、話さない状況が想像できませんので、受話機にMIC MUTEの機能をつけておくのが、便利なのかどうか分かりません。何かの拍子で、MIC MUTEに切り替わると、原因が全く分からなくて、故障したかと思ってしまいます。
この教訓としては、製品をデザインするときは、無駄な機能(操作できる自由度)を増やさないということですね。落とし穴にもなりえます。
この映画では、ドイツ人が日本に対して奇妙に思う視点がうまく描けていました。そのドイツ人から見た奇妙に思った点は、靴を自宅で脱ぐとか、街が密集している、ゴミの分別をしっかりする、畳の上で寝るなどの点でした。ヨーロッパから見ると、日本は奇妙な文化にうつるみたいです。
逆に、僕から見ると、靴を履いたまま、街が分散している、ゴミを分別しないなど、床の上に寝転がる、ヨーロッパが奇妙な文化にうつりますけどね。
ヨーロッパ人が変に思うことは、まさに日本人が変に思うことで、どちらかが一方的に変とはいえないのです。
ドイツ語、日本語、英語の3ヶ国語が使われた映画を見たので、とても奇妙な感じがしました。その映画の中では、
となっていました。日本語には字幕がなく、完全に日本語が分かったのは、観客の中で僕だけじゃないかと思います。これは変な感覚です。ここで、日本人で、日本語が使えることが、他のアメリカ人にはない利点になって現われているわけですよ。なにしろ100人ぐらいいた観客の中で、日本人は僕1人だけだったのです。うーん、変わった経験をしました。
映画の監督も来ていて、質疑応答の時間がありました。それも日本とは違いましたね。まず驚いたのが、批判的なコメントを寄せる人がアメリカにはいることです。「この映画には失望した」と、監督の目の前で言える人がいること自体が驚きです。そして技術的な細かい話に執着する人が多かったのも印象的です。そしてどんなカメラで撮影したのか?とか、実際のドイツの医療システムは違うとか、日本にそんな人はいるのか?とか。「共感より批判」というのがアメリカ式でしょうか?この文化は全く慣れませんね。
映画を見に行って、僕の物事の見方がさらに広がって、とてもいい経験になりました。
It is usually characterized by (though not limited to) some combination of infant-like physical traits, especially small body size with a disproportionately large head, large eyes, a small nose, dimples, and round and softer body features.
日本の研究室で所属が同じのトルコ人が遊びに来てくれました。
午後に実験をしていると、「電話だよー」と呼ばれて、電話に出てみると、「日本の研究室で所属が同じトルコ人がMITに来ている」と聞いて驚きました。まず研究室への電話がかなり珍しく、さらに来るという連絡が急だったので驚きました(15分前)。カリフォルニアで学会で発表した後、MITに寄ってくれたようです。
会って、いろいろなことを日本語で話しました。
「Moemoeは、日本にいたときは痩せていたけど、今は健康的に見える」と言われました。それは考えようによっては、太ったという意味も含んでおり、怖い言葉ですね。ただウエストは全く変化していないので、原因は筋肉量の増加ではないかと踏んでいます。
日本の研究室の現状を教えてもらったりしました。3ヶ月遠ざかっているだけで、いろいろと変化があるものですね。彼はたくさんの人が卒業したのを寂しがっている様子でした。
もう一つ気がついたのが、彼の英語が今は労なく、ほとんど聞き取れるようになっていたことです。これは手放しで喜びたいことです。以前は半分ぐらいしか分かりませんでしたけどね。彼はノンネイティブで、分かりやすい英語を使っていて、聞き取りやすいのです。
そんなこんなで楽しかったのですが、彼はトータルで1時間も滞在しませんでした。もっと長くいられるとよかったと思いますね。
このプレーンピザのように、アメリカでは、「同じものを余るほど大量につくる」物量作戦のレベルが、高いレベルに達しています。昔から物量で攻めるのがお家芸の国ですから、勝てませんね。
アメリカ人は、人種に関する話を徹底的に避けようとします。人種の話題を聞こうとすると、本当に雰囲気が悪くなるので、徹底的に話さないに限ります。みな実は、人種に対して、ものすごくセンシティブです。ずっと日本でのんきに暮らしてきた僕は、人種のことには無頓着で、僕は2回失敗してしまいました。
疑問が浮かんで、人種に関する話を聞こうとしても、皆、口を閉ざします。いろいろな傾向が見えても、それは胸にしまっておくべきですね。ただ僕の経験では、留学生間で話すのは、ぜんぜん問題がありませんでした。留学生はあまり気にしてないみたい。
アメリカが真に平等と自由なら、話しても問題なくないだろうか?でも結局、それは違いました。人種に関して本音を隠し持っています。みんな絶対に言わないけど。アメリカも本音と建前で成り立っている文化でした。どこに穴があるか分からず、さらに誰も穴の位置を教えてくれないので、結構怖いですよ。どこかで落ちてようやく穴の場所が分かるといった感じです。
日本のクッキーを見ても、モンスターを連想しないけど、アメリカのクッキーを見ると、カラフルさから、モンスターを連想しませんか(上の写真)?白い塗り壁みたいなクッキーと、目玉親父みたいなジャムが載ったクッキーがあったりします。かなり甘く、砂糖の味ばかりするので、ちょっと僕の口には合いにくいです。
M&M's Chocolateが入ったクッキーも売っていて、クッキーの中に緑、赤、橙色のチョコが入ってたりします。日本では見たことがなくて、カラフルなので結構面白いです。 お菓子文化にも違いがありますね。
という背理法で、こんにゃくゼリーの製造を禁止するのはおかしいと主張する論理です。
「死者が出た食べ物を禁止する」というロジックでいくとその通りなのです。ですが、製造中止したい立場の人は感情的になっているので、上の背理法の論理はどうでもよいはずです。残念ながら、論理が通用するのは、その論理を聞いてくれる人まででした。こんな感じのデータを元に、ランキングを作成したみたいです。
で、詳しく見ると、この40%の割合を占めた1.のPeer Reviewの調査方法ですが、Online(インターネット)での投票みたいです。それって、専門家の調査と言えるのか不思議です。多数の人が投票したであろう人は、英語圏の人のはずです。そして英語圏の大学は、英語圏の人が名前をよく知っているので、その大学の評価が高くなるのは当然ではないでしょうか?日本人が英語のランキングに投票する絶対数が少ないはずで、あんまりフェアじゃないですね。
3-6までは、教員の学生に対する割合とか、教育一人あたりの被論文引用数、教員と学生に占める外国人の割合、に基づいた評価だったので、納得できました。
3-6はよいので、なんらかの指標にはなります。40%を占める、1のPeer Reviewをやめるか、改善すれば、英語圏の大学への偏りがなくなって、もっと僕が納得できるランキングになるはずです。
書いた字に違いがでるという本質で勝負したかった
三菱鉛筆「芯が自動的にとがるシャープペン」(2)
ノートって7mm幅とか限られたケイ線の中で書かなくてはいけない。画数の多い漢字を0.5mmの芯で書く場合、線を10本引いただけで5mm。横線が10画ある漢字だと、7mm幅のケイ線には入りません。そうすると必然的に細く書けるシャープペンが好まれます。ボールペンでも、日本や中国など漢字圏は細字が好まれるといいますし、より字をたくさん書く学生なら細い字を書けるところに価値を見いだしてくれると思いました。http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081003/102555/?P=2
今まで文房具って、世界共通かと思っていました。しかし文化によって、最適な文房具が存在するみたいです。
アメリカに来てから、常々アメリカの文房具は使いにくいなあと思っていました。(1)まずペン先が太く、先がとがっていないので、漢字が書きにくい。(2)ノートの罫線が濃く、ノートに書いた文字が読みにくい。日本の文房具が、アメリカの文房具市場を席巻してもよいはずなのに、そうなっていないのはなぜ?とずっと考えていました。上のニュースを読んでいて、それらの原因がついに分かりました。
アルファベットは、同じ空間に書くなら、漢字より解像度が低くても読める。なのでペン先が太く、ノートの罫線が太くても、気にならない。むしろペン先が太い方がアルファベットは書きやすい気がします。それでアメリカでは、解像度が低いアルファベットに合わせて、文房具がつくられています。そして漢字文化圏の僕は、そのアメリカの文房具が気に入らないわけです。
一方で漢字を書くときには、上のニュースでもあったように、文房具の解像度を高くする必要がありますね。高校生までは、PILOTのハイテックC (0.3-0.5 mmボール)とかよく使ってたのを思い出します。
文字の要求する解像度が違うので、日本の文房具をアメリカにそのまま輸入しても、使われないわけですね。だから文房具市場では、日本製品が席巻していません。そしてアメリカで解像度が高い文房具を買うのは難しいです。アメリカにおいでになる際には、日本から文房具を買って持ち込まれるのが吉です。
当時、研究場所にしていた米国ワシントン州には、地元の人が「海の上を歩ける」というほど大量のオワンクラゲが生息していた。必要なクラゲを集めるためには1日3000匹も採取しなければならない。クラゲ85万匹、努力実る=現在は執筆活動・ノーベル化学賞の下村さん
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_nobel_prize2__20081009_5/story/20081008_yol_oyt1t00783/
61年夏、クラゲの発光物質を抽出しようとして、米ワシントン州フライデーハーバーでオワンクラゲ1万匹を採集。当時、研究員を務めていたプリンストン大に持ち帰った。1日3000匹採取したとして、1万匹集めるのに、3日強かかったということでしょうか。GFPのタンパク質を精製して、光るタンパク質を発見するには、それだけ大量のクラゲが必要だったということでしょう。1ヶ月間ずっとクラゲ集めだったら、やる気はしないけど、3日ぐらいだったら、クラゲ集めをやってみてもいいかなあという気がしますね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000000-jij-soci
【ノーベル物理学賞】風呂あがりに浮かんだ「小林・益川理論」 研究秘話
研究は主に益川さんが理論面、小林さんが実験面を担当。益川さんによると、「私がモデルを作り、朝、小林君に話すと、彼がそのアイデアを実験でつぶしていく」という毎日だった。
「小林君は頭脳明晰(めいせき)で繊細、私は細かな作業が苦手。まったく違う性格の2人がコンビを組んだ」。大胆な着想で突破口を提示する益川さんと、緻密(ちみつ)な検証でそれを磨き上げる小林さん。抜群の相性の良さが歴史的な快挙を生んだ。
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081007/acd0810071956006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081007/acd0810071956006-n2.htm
このニュースを読むと、ノーベル賞をとった理論は、典型的な仮説→検証の繰り返しで、産み出されたことが分かります。益川先生が新しい仮説をつくって、小林先生が検証して、二人でどんどん理論を進化させていったわけですね。益川先生は、英語ができなかったらしいけど、仮説検証のサイクルを二人で早く回転させることによって、世界のトップに上り詰めたのだと思います。
サイエンスの世界で英語ができるのは有利に働くに違いないけど、あくまで仮説検証が第一に必要な能力で、英語は二義的ですね。
世界と伍していくのに大事なのは、重要な仮説を思いつくことと、仮説検証サイクルの短さですね。
MIT Dentalに行って、女医に見てもらいました。僕の場合は、とくに問題はなかったので、レントゲンをとって、Permanent cementで銀歯を固めて終わりでした。
英語はそんなに問題がなかったです。
What's wrong with you?とまず病状を聞かれて、説明して。
次に場所を聞かれました。Upper? Lower? Front? Back? 問題の箇所は、Lower backでした。
銀歯の年齢を、How old is this inlay?と聞かれたので、10年と言っておきました。
熱いものはしみるかと聞かれて、とくに感じないと答えたら、よい兆候だと言われました。他の歯も見てたみたいですが、ざっとみてNice!ということで、無罪放免です。
治療のときに、"Bite. All the way."って言ってて、"All the way"という表現を知らなかったけど、たぶん完全に噛めってことなんだろうなと思って、そうしました。それが正解でした。
こういう体験型の英語は記憶しやすいですね。留学の醍醐味かもしれません。
さて費用の内訳は
です。 さらに学割が10%あったので、トータルで$109.80でした。治療はスムーズにいって、診断を含め15分ぐらいで終わりました。日本で保険を使って治療してもらったら、この費用の3, 4割で済むのかもしれません。無保険診療って高くつきますね。
どうなるかと思ったけど、ぱっと治ってよかったです。
キノの旅は、Episode 4 (大人の国)が、ひぐらしのなく頃には、Episode 1-4 (鬼隠し編)がお薦めです。 使われている英語も、自然な日常会話です。
僕の実力だと、「キノの旅」が9割ぐらい、「ひぐらしのなく頃に」が、8割ぐらい聞きとれるぐらいです。昔はまったく聞き取れなかったと思いますが、今は結構聞こえるようになってきました。
アメリカに住んでいると、アニメの英語吹き替え版が容易に手に入るので、便利です。住んでいなくても、Googleなんかで検索すると、簡単に見られるという…。便利な時代になりましたね。