2008年11月25日火曜日

大遅刻と生活のリズム

今日研究室のみんなとランチを食べに行きましたが、大遅刻してしまいました。研究室で11:30に会う約束だったのに、自宅で12:00まで寝ていました。そこからダッシュで研究室に向かいましたが、着いたのが12:30で、一時間も遅刻してしまいました。非常に申し訳ない気持ちになりました。これは僕にとってはかなり珍しいことです。アラームを2回セットしたのに、全く起きもしなかったのです。

原因は、変則的な睡眠スケジュールとカフェインです。まず午前1時に寝付いた後、一旦午前3時に起きて、家に来ていた妹を4時にタクシーで送り出しました。その3時から4時の間にお腹が空いたので、コカコーラZeroを飲みましたが、カフェインが大量に含まれていたので、目が冴えて、眠れなくなってしまいました。それで8時まで起きていました。8時に寝て、それで昼の12:00まで目を覚ますことはありませんでした。しかし、日々のリズムが狂うときは、信じられないミスを起こしやすいですね。

意識していませんでしたが、人との約束を守るためには、規則正しい生活が重要ということです。なので今後の対策は、できるだけ生活のリズムを保つということです。カフェイン飲料を飲まずに、すぐに寝られるよう考えておくべきでした。今後大失敗しないように、約束がある日は、いつもよりも生活のリズムを保てるよう心がける必要がありそうです。

アメリカのいいところは、食べ物を分け与えることに対して懐が広いところです

アメリカのいいところは食料が豊富にあって、食べ物を分け与えることに対して懐が広いところです。

MITでは、何かイベントがあると、タダでご飯やお菓子が出ます。セミナーが昼にあるとランチになって、3時ぐらいにあるとお菓子、夜にあるとディナーになります。このイベントに、何か厳しい受付があるわけでもなく、参加資格も厳密には問われません。

MIT内のタダでご飯が食べられる場所の情報を配信しているメールマガジンもあるそうです。それらのイベントを渡り歩けば、食費が全くかからない生活も可能です。

また大量に注文したものが、余ることも多く、消費するために、余ったピザやケーキ、クッキー、チーズ、コーヒーなどがMITの廊下の机の上に置かれているのも頻繁に見ます。道行く人が何か食べているので、そこに食料があるのが分かります。先生が食べられなかった大量の食料が、研究室のキッチンに置かれているのもありふれた光景です。学生ですら、セミナーで食べられなかった大量のお菓子を置いていきます。

アメリカで、食べ物があんまりおいしくないかもしれないのと、太る可能性が増えることを除けば、気楽でいいですよね。他者に食料をあげることに関して、とても寛容です。

一方で、日本の大学では、何かを食べるのにもっと敷居が高いです。たまにタダのご飯が出るぐらいで、その頻度はもっと低いです。また僕は、日本には、「働かざるもの食うべからず」という思想があると感じています。何も貢献していない人は、食べてはいけないという潜在意識があります。廊下の上に、自由に食べてよいという食料が置かれているのを見たことがありません。珍しさのあまり、もし置かれていても、怪しくて食べられないですね。食べ物を分け与えるという点では、懐が狭いのかもしれません。

2008年11月24日月曜日

クロネコヤマトに集荷を依頼する

アメリカのクロネコヤマト電話をして、今週の水曜日に日本宛荷物の集荷を依頼しました。金曜日に集荷を頼もうとしていましたが、今週の集荷はなんと水曜日までです。(つまり明後日!)そして水曜日の朝9時に集荷しにきます。今週は、木曜日からThanksgiving Day(感謝祭)という祝日なので、いろいろな施設やサービスがお休みになります。今日、月曜日に問い合わせておいてよかったです。

Thanksgiving Dayに加えて、アメリカのヤマトは土日も休みです。なのでアメリカのヤマトは、日本のヤマトに比べると、恵まれた生活を送っている感じがします。僕は土日も祝日も休んだ方が余裕のある生活ができると思っているので、休みの観点からは、アメリカで働くのもよさそうですね。

今日と明日で全部荷造りしないといけないので、いろいろと回収してきます。ほんの少しだけ慌しくなってきました。

2008年11月23日日曜日

Netflix退会

帰国も近づいているので、3ヶ月近く利用して、Netflixを退会しました。短い間でしたが、Netflixには、概ね満足しました。

Netflixのいいところは、3点です。オンラインDVDレンタルの特徴である、レアなDVDがそろっている点です。そして借りにくいDVDは殆どなく、新作以外は、リストに登録したDVDの一番上から順次発送されてくる点です。さらに1度に3枚借りられるプランで、月に$16.99なので、割安感がある点です。

Netflixを利用する上での問題は、配送と処理です。うまくタイミングを合わせないと、返却から次のDVDを受け取るまでにすごく時間がかかります。その理由は、アメリカの郵便が日曜日は全く配達と集配をやっていないのと、Netflixが土日は配送作業をしていないためです。例えば、金曜日に郵便ポストに投下すると、自宅のポストで受け取るのが、次の火曜日になります。
なぜなら

  • 金曜日に郵便ポストで配送すると、
  • 土曜日にNetflixへ到着しますが、土日は配送作業はやっておらず、
  • 次の月曜日がNetflixの配送作業
  • 火曜日に自宅ポスト到着

になるからです。

一方で、もし木曜日に郵便ポストに入れると、金曜にNetflixの発送作業、そして自宅のポストで受け取るのが土曜日となります。この木曜と金曜、ポストに返却する一日の差が、大きな差となって現れてきます。

この配送と処理の問題の欠点を差し引いたとしても、アメリカに中長期で滞在される際は、利用してみるのはお薦めです。北米版のDVDには、日本語の字幕と吹き替えはついておらず、意地でも英語で見て聞くしかないという状況で、英語の勉強にもなりますしね。

2008年11月22日土曜日

アメリカでのポスドク

アメリカでは、大学院生のときにトップクラスの雑誌に、成果を2,3報載せた人は、大学で先生になれたりするようですが、大多数の人は、ポスドクを経験した後に、先生になります。そして先生になったとしても、いつ首になるか分からず、勝ち残るための厳しい競争が、十年以上続いていきます。

さてMITにいる友達が博士課程を終わった後、ポスドクで働こうとしていまして、色々と先生に問い合わせたり、ポスドクの給料を提供してくれる組織に、応募しています。まだ彼は博士号をとっていませんが、博士号をとる半年以上前から、すでに応募を始めています。

僕は、まず給料が気になってしまうので、その彼に、「アメリカのバイオ系のポスドクの給料はどのくらい」、と聞きました。年収3万~4万ドルと言っていました。僕はもっと高いことを期待していましたが、それだと日本円で年収300~400万円の勘定です。これを聞いて、お金の観点からは、アメリカにバイオ系の研究室にポスドクで行くのはためらいました。なぜなら、このアメリカのバイオ系ポスドクの給料と比較して、日本の工学系のポスドクの給料は、年に600万円ぐらいと、もっと高いからです。給料が低いのはかなりのモチベーションダウンですね。

僕の感覚としては、博士号を持っていて、それで300~400万円の給料だとすると、結構低いと感じます。なぜかというと、その給料で、ボストンで暮らすと、家賃でかなりの額を持っていかれて(一人暮らしすると月に15万円ぐらいかかる)、貯金もあまりできないからです。アメリカで産業界にいったら、もっと短く働いて、もっとお金が稼げますね。同期と賃金を比べたときに、自分一人だけ給料が低いと、ちょっと嫌になるはずです。これでは、アメリカ人で研究者になりたい人が減り、留学生が研究者になる構図になるはずです。アメリカで移民が止められないのは、安い給料で働いてもらう人を受け入れて、残りの層が楽をするためだと聞いたことがありますね。なるほど。

しかし近年では、その給与にも関わらず、バイオ系では、結構な数の人が、日本から、アメリカでポスドクになるために、渡米していると聞きました。その理由はおそらく3つあります。1つめは、ポスドクの供給過剰で、ポストの空きに対して、応募者が多すぎるから。2つめは、アメリカの方が成果を出しやすいから。3つめは、アメリカでの経験がアピールポイントになるからです。工学系からバイオ系には来ない方がいいと、複数のバイオ系の人に諭されるぐらいなので、結構競争が厳しい世界のようです。

楽しい仕事をしようと心がけるのも大事ですが、そろそろお金を優先することも大事に思えてきました。その両方が達成できる戦略が思いつけば、一番よいのですが、なかなか簡単にはいかないようです。

IKEA製品に囲まれたお部屋

今住んでいる部屋は家具付きの部屋で、そこにおいてある日用品と家具、ほとんど全てのものがIKEA製品です。例えば、20点近くある食器のほとんど全てはIKEA製品で、ベッドもIKEAですし、ランプもIKEAです。これだけIKEA製品があると、よさとわるさが短い生活の中からでも見えてきます。

IKEAのよいところは、シンプルさです。無駄なものが省かれていて、モノトーンなので、同じ色調でまとめやすいです。値段の安さも魅力でしょう。(実際に僕が、買っていないので知りませんが、IKEA船橋を見る限りでは、値段は安いと思います)

IKEAのわるいところは壊れやすさです。とくにガラスの割れやすさは致命的です。卓上ライトを絨毯の上に30cm落下させただけで、外側のガラスケースが割れてしまいました。ガラスコップの上に棚からテフロンのフライ返しが落ちただけで割れました。あまり堅くないものと衝突させたときに、ガラスが割れてしまうのは、ちょっと嫌かな、と思います。

IKEAで日用品をそろえると、IKEAが壊れやすい以上、すぐに補給できる体制を整えておく必要があります。安さとシンプルさが魅力ですが、製品の寿命がそれほど長くないので、壊れたらすぐ新しく買い直す必要があり、買い物の頻度が高くなるのが問題かもしれません。

2008年11月21日金曜日

実験も一段落

一応留学期間中に、目標としていたことができて、実験も一段落しました。今週中に結果が出たのでうれしい限りです。

今回の勝因は、

  1. 問題発見と解決のプロセスが早くなった。
  2. 一人ではまりこまず、困ったときは、よく知っている人の力を借りた。
  3. 問題発見と解決につながらない無駄な実験はやらなかった。
  4. よく働いた。

です。以上のことは才能じゃなくて、単に習慣の問題なので、物事がうまくいくように自分の習慣を直しただけです。しかし習慣的なことが、ものすごく効果的でした。

ようやく自分で目標を定義し、それに向かって改善を繰り返しながら、目標に到達するプロセスが身についてきました。自分で言うのもおこがましいですが、ここにきて、博士としての力がついてきたかなと思います。

今回はよく働きましたが、もっと考えるプロセスを磨いて身につければ、無駄な実験と働く時間をもっと減らし、より少ない手順で、求める結果にたどり着けるはずです。これは帰国後も改善していくべき課題です。

きちんとした投稿論文にするには、もうちょっとデータが必要ですが、今回の結果は、博士論文の1章分にはなりそうで、ほっとしています。このペースで1年間研究室にいたら、きちんとした投稿論文を2本ぐらいは書いて投稿できそうです。来るかどうか別として、ポスドクという身分でアメリカにきても、なんとかなりそうな感触をつかみました。大変よい留学になっていると思います。

顔認識で勝つ

賢い人に、どの分野なら勝てるかと考えていました。それで昨日歩いていたら、その(以前紹介した)賢い人に2人すれ違いました。僕はその人たちを気が付いて、ちょっとしたシグナルを送りましたが、なんとその人たちは全く僕の存在に気がつかず去っていきました。僕はそのとき、そうか、顔認識能力なら、賢い人にも勝てると思いました。

僕は顔を覚えて、それを認識する能力が高いという自負があります。一回でも5分以上話したことがあると、大体覚えてしまいます。でも他人は違うみたいで、僕が覚えていて、こちらから挨拶しても、素通りされたりします。また僕から話しかけても、向こうは覚えておらず、どこで会ったか話して、自己紹介する必要があったりします。こういうのを繰り返す内に、みんななかなか顔を覚えられないし、気が付かず通り過ぎるものなんだなあ、と認識するに至りました。

それで僕は、空間を認識する右脳的な考えの方が競争優位なのでは、と思い始めました。計算は割と得意な方だったので、今まで左脳的な考え方の方が得意だと思っていたのですが、本当に強みが発揮できるのは、実は右脳なのかもしれません。右脳を活かした仕事の進め方ができれば、トータルではあまり負けない気がしてきました。さてさてこれからが本番です。

折り紙アーティストBrian Chanと一緒に出かける

MITの大学院生で、僕の友達の友達のBrian Chanに初めて会いました。知りませんでしたが、彼は折り紙の世界では、有名人らしく、日本でも名前を知られているようです。実はそんな人が、MITで、僕と同じ部屋に在籍していたのです。

Brianは日本に2回も行ったことがあり、日本好きだったのか、不思議な縁で、一緒に出かけることになりました。彼と、美術館(ICA)に行って、その後、チャイナタウンで夕食にも行ってきました。道中で、MacBook AirとかiPod touchを使って作品を見せてもらったり、折り紙を折る手順書のラフスケッチを見せてもらったりしました。その作品を作る手順は複雑で、Brianと同じことができるとは、露にも思いませんでした。一芸に秀でた人に会い、その分野の話を聞くのは、世界が広がってうれしいものです。

Boston界隈は、才能がある人と簡単に出会えて、毎日が刺激的で楽しいです。またいつかBostonに来るのもいいアイデアだと思い始めています。

折り紙アーティストBrian ChanのWebsite
http://chosetec.darkclan.net/origami/

2008年11月19日水曜日

大学院生のお金の話

MITの大学院生のほとんどは、指導教官から、授業料と生活費を出してもらっています。授業料を年$34,750=350万円ぐらい。それに加えて、生活費として、平均月に$2000=20万円ぐらい出してもらっています。それで年の総額で600万円ぐらい費用を出してもらっていると思います。そして日本で言う、修士課程のときからすでにお金を出してもらっています。

一方で、日本のことを書きますと、授業料は基本的に自分で出す必要があります。国立大学だと、年50万円の授業料を自分で払う必要があります。そして学振の特別研究員に採用されたりして、恵まれた人だけが、月に20万円もらえます。修士課程のときは、基本的に、給料はもらえません。博士課程に入ってから、お金がもらえます。日本でも、一昔前は、授業料を払いつつ、無給で働くのが普通だったみたいなので、かなり待遇が改善されたと聞いています。

まとめると、
  • 授業料: MITでは出さなくていい。日本の国立大学だと自分で出す必要がある。
  • 生活費の期待値: MITの方が高い。日本の国立大学では、10万円ぐらい。うまくやらないと月に20万円もらえない。
  • 受給期間: 大学院の始めからもらえるMITの方が長い。日本の国立大学では大学院の博士課程からしかもらえない。
となります。

実は、お金の面で考えると、MITの大学院に行く方が、たくさん出してもらえそうです。国同士で、どうして待遇に差が生まれるのか、僕はよく分かっていません。日本では、人件費よりも装置や箱物にお金を使う思想、研究費に人件費を計上できない、教えてもらっているのにお金をもらうのはけしからんという考え、やりたいことをやっているんだからお金を出す必要はないという考え、もしくは大学院生軽視の社会構造があったのかもしれません。もしこのような認識があるならば、一気にシステムを変えるのは難しそうですね。

2008年11月18日火曜日

1個目の器

釉薬を塗って、火にかけまして、それでついに1個目の器が完成しました(写真参考)。まだまだ下手だとはいえ、最後のプロセスまで完了して、完成品を手に入れたときは、さすがに感動するものですね。

あと作りかけのやつ(仕掛け品)が、6個ぐらいあって、これ日本に帰国するまでに、終わるのものだろうか?と思います。もどかしいのが、粘土を乾燥させるのに、1週間以上時間がかかるのと、粘土を2回焼く必要があって、それを待つのにそれぞれ1週間以上待つことです。こういうのを考えると、もう新しい作品は作れませんね。

陶芸は結構面白いので、日本に帰ってもやりたいのですが、問題は日本で陶芸をやる費用です。MITでは、$85払えば、授業も受けられるし、粘土や陶芸の設備を使い放題です。MITという環境は、恵まれていて、とてもよかったです。しかし日本で陶芸をやろうとしたら、おそらくそんなに安く受講できないのだろうと踏んでいます。日本でも、何とかいい場所が見つけて、続けていきたいです。

1個目の器

2008年11月17日月曜日

まとまりがある文書を作って価値を高めたい

個人的な想いとして、できるだけ価値があるものを作りたいという価値観があります。それで日々の思い付きを書いたBlogを、またWebsite等で違う文書の形にまとめ直して、価値を高めたいと思っています。その方が読みやすく、情報としての価値があるはずです。

Blogは、毎日のことを書いていける利点があるものの、個別のばらばらの考えが、日々変わって登場して、トータルとして何が言いたいのか分かりにくいです。これは僕が書くBlogには、顕著に現れています。書きたいことを書くと、毎日違う内容になってしまいます。また以前はこう考えてだったけど、徐々に考えが変化して、今は違うとなり、過去を修正できない以上、Blogの中では、内容に整合性がとれなくなっていきます。それが人間としては、普通だと思いますけども。

それで一本筋が通ったものを書きたいとしたら、Blogだけではだめで、今後はきちんとWebsiteを作る必要があります。何かを書く以上は、もっと文書の価値を高くしたいのです。

2008年11月15日土曜日

義務教育でMP3プレーヤーを配ろう

英語が聞きとれず、一方的にこちらから話すだけでは、会話が成立しません。しかしながら、義務教育で英語の授業を受けるだけでは、英語が聞き取れるようにはなりません。なぜなら英語を聞く絶対量が不足しているからです。本当に英語ができるようになりたいなら、英語を聞く絶対量を増やし、聞いて理解できるようになる必要があります。

僕はこの英語が聞き取れない対策として、義務教育でMP3プレーヤーを配る案を思いつきました。
  • MP3プレーヤーは、従来のハードであるラジオ、カセット、CD、MDに比べ、はるかに聞きやすいです。小さくて軽く、稼動部がなく壊れにくいです。
  • 価格の件に関しては、安いMP3プレーヤーは、1GBで3,000円ぐらいなので、学生全員に配っても、大した額になりません。
  • 教材を入れ替える手間もなさそうです。1GBあると、128 kbpsで、1000分近く録音できるので、1年分の教材は全部入ってしまうからです。
昔は、ハードウェアの価格が高く、簡単には利用できず、英語の聞き取る勉強がしにくかったのでしょう。しかし今ここにきて、ハードウェアの価格が劇的に下がり、昔に比べ、英語音源を聞きやすい世の中になりました。MP3プレーヤーを利用して、英語の聞き取りを勉強しない手はありません。

(この案を取り入れてくれる人はあまりいなさそうですが、一応書いて残しておきました。)

Nativeの人が語彙を増やす方法 Merriam-Webster's Vocabulary Builder

英語のNativeの人が、広範な語彙を持つに至るには、当然そうなった理由があるわけです。僕が聞いたところによると、その理由には2つあります。1つには、学校で、Vocabularyを増やすためのテストを受けるから。もう1つは、SAT(Scholastic Assessment Test, 大学進学適性試験)というものを受験するために、試験対策として、Vocabularyを増やすためです。そのときに使った本が、「Merriam-Webster's Vocabulary Builder」という本と聞きました。

僕は上記の本を読むように友達に薦められて、その本をもらいました。ぱっと目を通してみると7割ぐらいは知らない単語です。そして、この本、500ページぐらいあって、アメリカにいる内には全く読み終わる気配がありません。Nativeレベルの英語に到達するには、こういうのを読んでいく必要があるんでしょうね。日本に帰国してから、読破したいものです。

2008年11月13日木曜日

韓国にも作文の授業がない。アジア系の人が論文を書きにくい理由。

アメリカに来てからずっと、なぜ自分が論文をうまく書けなかったか、その原因探していましたが、今日もまたその真理に迫るデータを発見しました。論文を書くことが難しいのは、もしかするとアジア的な教育制度に根ざすものなのかもしれません。

昨日韓国からMITに留学しに来ている留学生と話をしました。彼はソウル大学出身だから、韓国ではエリートだと思いますが、韓国でも作文の授業がなく、彼も文書を書く方法を教わらなかったと聞きました。彼が文書を書く方法を勉強したのは、MITに留学するときに、エッセイの試験があって、その対策に勉強したときです。

もし日本と同様に、韓国にも作文の授業がないなら、書くより読むことに重点があるのは、もしかするとアジアの文化圏の特徴かもしれません。このアジアと西欧の教育制度の違いを考えると、今まで起こってきたいろいろなことが、僕には筋道だって理解できてきます。

実験系はできるだけ単純に

Brown UniversityのProfessor Kenny Breuerのセミナーに行ってきました。この人のグループの論文は、以前何回も読んだことがあります。論文を読んで感じたことは、すごく簡単で、単純な実験系しか組んでいないけど、定量的に、しっかり対象が分析できている印象です。僕はそのときこれを見て、このぐらい簡単にしないと、実験というのはうまくいかないのでは、と感じていました。

さて発表の中で、Picassoを引き合いに出して、実験系をできるだけ単純にすべき、との指摘がありました。単純にする理由は、複雑すぎるままだと、対象をうまく調べることができないからです。そしてPicassoを引用した理由は、Picassoの牛の版画が歳を経るごとに、徐々に牛の単純な本質に迫る作風に変化したことからきています。このとき、もちろん細部は無視され、失われるのですが、その代わり、とにかく本質に深く迫れるようになることが重要のようです。

Carnegie Hall

今までたくさんの人を見てきて、サイエンスの実験では、これは誰でもできるだろう、っていうぐらい単純なレベルに落とし込んだものの方が、成功していました。これはやるのは難しいだろう、っていう方法を繰り返し継続して、成功し続けている人は少ないです。できたとしても一回限りだと、科学的な事実としては報告しにくく、論文にはなりにくいです。サイエンスの論文とするには、少なくとも平均値と標準偏差が必要です。

他の人は難しくてできないけど、自分なら簡単な方法を見つけてできるというときに、価値と新しさがあって、成功確率が高くなります。誰でもできるだろうというレベルに落としたとしても、見えないところに困難さが待ち受けていて、簡単にはこなせません。自分でこれは難しいと思っているレベルで始めると、失敗する確率はかなり高いです。

多くの人が実験系を難しくしたままで、実験を始めてしまうのは、どういった理由からきているのでしょうか。それには、3つ理由を思いつきました。難しい問題の中から探す方が、人がやっていない問題を見つける可能性が高いこと。自分ならできると根拠がない自信をもっていること。学校では、難しいことを解いた方がテストの点が高かったことです。

シンプルにしていくことの重要性に再び気が付かせてくれて、Kenny Breuer教授には感謝したいです。難しいから誰も手を出していなくて、そして自分でも難しい方法しか思いつかないのだったら、うまくいく確率は残念ながら高くなさそうです。

Lincoln Center

Everything should be made as simple as possible, but no simpler.

Albert Einstein

2008年11月12日水曜日

「基礎学力を考える」記事の紹介

学力が何かちょっと考えていまして、それで見つけた面白い記事を紹介します。

基礎学力を考える|基礎学力と企業 第50回
オリンパス株式会社
代表取締役社長 菊川 剛 氏
http://www4.kanken.or.jp/company/index50.php
の記事です。

菊川氏の考える基礎学力は、働くときに本当に役立つ学力だと思うので、氏の考えに僕は同意します。文書の論理構成を重視している当たりが、僕がもっとも好きなところな部分です。

基礎学力と企業シリーズには、他にも1-49回まであって、それぞれの学力に対する考え方が違っており面白いです。コミュニケーション力がとりわけ大事という人もいました。僕は個人的には、50回目の菊川氏の記事が一番好きです。

アメリカでは対照実験について中学校から習う

僕の経験に基づいて、「日本の教育では、対照実験について、習わないよ」とアメリカ人の友達に言ったら、アメリカでは、中学校でも習うよって言ってました。それで、実験をやるときに、コントロールをきちんととって実験するように説明されるとのことです。

一方で、僕は、公立の中学、高校、大学ときて、暗記中心の教育を受けたので、論理的に、なぜこの科学的事実が導き出されたのか、それが説明される授業を受ける機会がありませんでした。 つまり科学的方法に関して、教わる機会がありませんでした。

この素養の違いがあって、基礎科学分野においては、いまだにアメリカと日本では差があるわけです。前から言ってるように、作文教育もあって、アメリカの教育は日本に比べ、よりアウトプットにフォーカスしていて、サイエンスには向いていますね。 なんであの大学院生が、科学的手法を使いこなしているかも、よく分かりました。西洋式の教育があったからですね。

絶望した!
さよなら絶望先生 特装版1
キングレコード (2007-09-26)
売り上げランキング: 7424
おすすめ度の平均: 4.5
4 極めだしたら止まらない(笑)
5 アニメ化は難しいと思われた原作を想像以上の出来栄えにしたスタッフの力量に感謝!
4 うーん
5 第2話が最高に良かった。
1 絶望した!

それで、「日本人はアメリカにたくさん留学しているのに、なんで日本の科学教育システムは変わっていないのか?」と聞かれました。一つの無難な答えは、「伝統ある、旧来の教育方式をいきなり変えるのは難しいから」です。日本の教育システムを変えて、日本社会がよくなるかも分からないので、難しいところです。

ユニクロと無印@NY

NY(ニューヨーク)では、他の日本ブランドの店にも寄ってみました。
UNIQLO SOHO

NYにあったユニクロは、日本のユニクロと、根本的に違うもののようでした。扱っている商品も違っていて、価格帯も日本に比べると結構高めです。僕が見た限り、店員に日本人がいませんでした。

MUJI SOHO

無印では、基本的に、直輸入したものを、1.3~1.5倍ぐらい値段を高くして売っていました。なので、品揃えでみると、日本とNYの無印は同じです。無印は日本人の店員の方もいました。

この二つの店とも、NYでも受け入れられて、お客さんがいるのが、すごいと思いました。見た感じ、商売が成り立っているんですね。日本では、値段の安さに関係なく、ユニクロと無印の価値をもっと評価してあげてもいい気がしますね。

2008年11月11日火曜日

生産工学と研究: 論文生産工程を改善する

最近気が付いたのは、研究者を論文を生産する工場と見立て、生産工学の手法で、論文を生産する工程を改善することができることです。

実験系の論文生産までの工程をすごく単純化して考えると、以下のようになります。
  1. 仮説をつくる
       
  2. 実験系構築
       
  3. 実験・解析
       
  4. 論文執筆
       
  5. 論文投稿・アクセプト


このような工程を経て、最後の論文のアクセプトまでいければ万々歳です。

論文のアクセプトまでいかないと、いつまでたっても、研究者としては、評価されません。工場でも、最終製品までつくらないと、儲けにつながりません。仕掛品を大量に作っても豊かになれないので要注意です。働いても働いても、最終製品をつくらないと、評価されません。研究でいう仕掛品とは、試していないアイデアとか、やりかけの実験系、論文になっていない実験データ等です。途中で止めてたままにしていると、働いた甲斐がなく、非常にもったいないです。

実験ばかりこなしても、仕掛品がたまるばかりで、最終製品にはたどりつきません。全体で見て流れをよくすることが大事です。

最終製品までいけるようにして、全体最適を目指すには、生産工程のボトルネックを発見して、そのつまっている点を改善するのが大事です。僕は論文執筆に、ボトルネックがあったので、そこを解消して、少しずつ全体の流れがよくなってきました。日本の教育を受けてきた人は、論文執筆にボトルネックがあることが多いので、そこに気をつけると論文生産までの流れがよくなるはずです。

生産工学を勉強したことも、論文生産プロセスを改善するのに役に立ったりします。僕は全体最適ができていなかったので、こういうことを、もっと若いときに知っていたらと悔やまれます。タイムマシンに乗って、昔の自分に教えてあげたいです。